第1幕ー4 エクシレムファルコンVSゼフィエル
エリュレンから渡された小さい機械を、アビトが持つと、エクシレム・ファルコン003型は身体を構えた。どうやらアビトとエクシレムファルコンは心を通じ合わしたようだった。
「なあ、これって倒せって念じれば、倒せるのか?」
アビトは、エリュレンへ質問した。
「それは念じるじゃない。奴の腕に力を込めるんだ。そうすればやられるのは防げるぞ。」
エリュレンが教えると、アビトは、機械を持ち、心に強く念じた。すると巨大なエクシレムファルコンの右腕が一気に動き、ゼフィエルの身体へ殴りかかった。エクシレムファルコンの拳は、ゼフィエルの頭部を押さえつけると振り回して水中へ沈めた。
凄まじい水しぶきと波が上がり、船に一気に高波が押し寄せた。
「おいおい、これ以上波が上がったら俺ら溺れちまうよ。あんた、なんでアビトにやらせんだよ。」
オズレインは、エリュレンへ食ってかかった。
「アビトが適合者だからだ。それだけさ。大丈夫だ。確実に倒せる、アビト心臓だ。奴は心臓を打てば爆破する。」
船のボートに乗りながら、エリュレンは叫び続けた。
その声が届いたのか、アビトは思い出した。ゼフィエルの心臓を狙えばいいと、確信したアビトは、エクシレムファルコンの頭の先から光線を放つよう命令した。
するとエクシレムファルコンの頭部からエスゼェヒス砲らしき砲口が空いた。砲口から閃光が放たれると、赤色の破壊閃光が放射されゼフィエルの心臓を撃ち抜いた。
するとゼフィエルの身体はドロドロに溶解した。海中へ飛散すると大爆発を起こした。
「勝った!!!!!」
アビトは、歓声を上げた。
他の船内にいた観光客達も突然の出来事に呆気に取られてしまった。
エクシレムファルコンの装甲は、ゼフィエルからの攻撃などビクともしていなかった。
「アビトこっちに来い!!」
オズレインがアビトへ呼びつけると、アビトは急いでボートへ飛び乗った。
「あれがゼト。一体どういうことなんです、奴は15年前に絶滅したのではないんですか?」
アビトはエリュレンへ聞くと、エリュレンは、顔を顰めて真剣な口調で語り始めた。
「この海にはゼフィエルの残りが4体も残っている。ガブリエル、ルシフェル、ラファエルだ。一般的には今まで、きたタイプはゼフィエルと同じタイプの使徒だ。だが、ガブリエルとルシェルとラファエルは、今までのヤツらとは規模が違う。地底防衛軍はそれを隠蔽しようとしているんだ。」
エリュレンの話によると一般的にはゼトと呼ばれている使徒は、ゼフィエルと呼ばれている使徒であるが、それ以外にも、四天使と呼ばれている使徒が存在しその事実を防衛軍が隠蔽しようとしている事だった。
「ゼト以外に3種類も使徒がいるってことですか?」
アビトはエリュレンに聞くと、エリュレンは答えた。
「そうだ。アビトとか言ったね。、地底防衛軍の本部がある。エルリュヘン公国に来るんだ。君の力を試したい。エクシレムファルコン3型の使用者として君は選ばれた存在なんだよ。。」
エリュレンは、アビトへそう言った。それは地底防衛軍が定めたルールなのかもしれないが、アビトは憧れのゼトを倒すという英雄になれるかもしれないという快感の方が強かった。
「俺は英雄になれるんですか?」
アビトは、エリュレンに聞いた。
「そうだ。俺に着いてきたまえ。」
そうしてアビトはエリュレヘン公国へ行く事になった。乗っていた船はゼフィエルとの激闘により沈没した。その為、非常用救急船でエリュレヘン公国へ向かうことになった。
「だけど、まだ、使徒の残りが海上へ居るんですよね。」
「それは心配ない。近くに巨大な空母、イザベラ艦が泊まっている。それにレーダーでは使徒の反応は見られない。」
するとエリュレンの無線に連絡が入った。それは空母イザベラからだった。
「おいたった今ゼフィエルのブルファンゴ660Xをエクシレムファルコンが倒したのとの連絡が入ったが、大丈夫なのか。適合者は見つかったんだろうな??」
それは防衛軍イザベラ部からの通達であった。無線を飛ばしてきたのは、アルレイ・テュラフトである。
「アルレイ総司令官。適合者が見つかりました。名前はアビト。まだ17歳の高校生です。」
エリュレンは、無線で、アルレイ・テュラフトに伝えた。彼こそが、エクシレムファルコン003型の適合者となったのである。




