第5幕ー5ドラキュラ達の朝食
「アルヴァン最近女とはどうなのよ??」
エイドリアンは、食卓で、アルヴァン・ニコラスに質問した。
アルヴァンはどうやら彼女がいるらしい。
「私と、とても仲良くやらせてもらっていますのだにょぇぇぇぇ。ナンシー・ラトゥールは、可愛いのだにょぇぇぇぇですよ。」
アルヴァンは、フランスパンを口にしながら嬉しそうに話した。
ナンシー・ラトゥールはアルヴァン・ニコラス、12人目の妻である。
「お前、とにかく女垂らしはやめとけよ。あまりにも手出しすぎると痛い目合うぜ。特にお前らは、次期魔界第3王国の王様として使えてもらうんだからな。王様がたらしだったら国民だって、反対するだろ。」
エイドリアンは、アルヴァンに対して諭すように言った。
「プレヒト公には内緒だにょぇぇぇ。恐ろしいお方だにょぇぇぇぇ。」
アルヴァンは、プレヒトに対する恐怖で身体を震わせるように言った。
ドラキュラがエルフ率いる魔族と戦争して勝利してから、十数年。ドラキュラ族の王として魔界を支配した。エイドリアンの父親、プレヒトは恐怖の帝王として、同族からも恐れられていた。
死神の証として、ドラキュラ全国民の命が記された、夜天の書の所有者でもある彼は通称『死神』とも呼ばれた。毎年クリスマスイブに行われる、ドラキュラの選別。その悪魔のような計画は夜天の書の判断によって、吸血力が少ないドラキュラを灰へと変える計画である。
「とにかく明日から魔界サミットが開催されるのだにょぇぇぇぇぇぇ。ああ、適当な事を言えば、プレヒト様から、お叱りを受けるのだにょぇぇぇぇぇ。」
デューク・ニコラスが脅えるように言葉を震わせた。
「これ以上魔界戦争が起きないように国の情勢をしっかり守ってくれじゃないと、エルフの奴らに反乱を起こされて、国が崩壊するぜ。」
「エイドリアン様、お気づきですか。プレヒト様の独裁的な政治のせいで、魔界国は飢餓を訴えている現状ですぞ。今にも、魔族は、反乱を起こしかねません。早く、エイドリアン様が政権を、プレヒト様から、政権をお譲りになるべきなのでは。」
デューク・ニコラスとアルヴァン・ニコラスのように語尾ににょぇぇを付けずに真面目な口調で話す大臣は、2人の弟のディヴイット・ニコラスだった。
魔界国の政治を任されてる大臣として国民から、反感を買っており、魔界国会などではディヴイットが、反感を買うことが多かった。
魔界省の総理大臣として、野党と争う事が多々あり、その都度プレヒトの独裁的な政治が、酷評された。
いつしかプレヒトを殺せ、倒せという意見に魔族全員の意見が一致した。
「それ以上は、朝からやめて頂戴。お父様の悪口は聞きたくないわ。」
不穏な空気が流れる中現れたのは、プレヒトの娘、ナターシャだった。
「お兄様、お父様のやり方には確かに反対の意見も多いけど、魔族共に国を取られるよりはいいいのじゃなくて??」
ナターシャは、机の方へ歩きながら、言った。
「ナターシャ、おめえは親父派か?いずれはおめえと対立する羽目になるだろうな。」
エイドリアンは、ナイフを、力任せにテーブルに置いた。ナターシャの意見に対して反論しているようだった。
不穏な空気が流れ、朝食会場は、騒然となった。
「あら、お兄様、あなたに変わり、この国を、治めることになるのはこの私なのかしら。望むところよ。いずれは、エルフや、ダーク族によってこの城は崩落するでしょうね。奴らを甘く見ない方がいいわよ。魔法の力と、世界の終末はそこにあるのだから。」




