第5幕ー3 ワープゲートから現れたゼト
峯岸と龍太郎は、ホテル、を目指して2人でさまよっていた。しかしオールマイティパスを失った2人にとって元のホテルへと戻るのは大変な事だった。
「しかし、やっと終わったって言うのに、花梨ちゃんは死んじゃったし、俺たちこれからどうするよ??」
「まだ終わってないんだ。まだ最強の敵が残ってる。この世界はあと一週間で、ゼトの襲来によって、滅びちまうんだ。いいか峯岸、レオンハルト港へ戻るんだ。あそこへ行けば時空のワープゲートへ戻れるかもしれない。」
「ワープゲートってそうだ!レオンハルトには確か、時空の歪みが存在する。俺にはドラゴニアの力がある。」
すると龍太郎は、ドラゴニアへと姿が変わった。
「行くぞ、峯岸、捕まってろよ!!!」
そしてドラゴンと化した龍太郎は上空へ羽ばたいた。辺り一面に、大空から、下の街が広がっている。
やがて龍太郎達は1番最初へ来た街レオンハルトへ到着した。
しかし時空のワープゲートは既に消えていた。
「畜生!!これじゃあ帰れねえじゃねえか!!」
すると龍太郎は思いついた事を喋った。
「一個方法がある!!ゼトだよ、ゼトが来たと同時にこの世界から抜ければいいんだ。この世界の滅亡と同時に、ワープゲートが開くはずだ!!」
峯岸は、状況を把握していなかった。つい先程まで眠らされた上に、研究所でゼトの生贄にされそうになっていたのだから。
「なんだよ、それ聞いてねえぞ。世界滅亡ってこの地底世界滅亡すんのかよ??」
峯岸は、困惑した。世界滅亡という映画のような話が信じられなかった。
「いやー見ろよ、龍太郎、まじで世界の滅亡が目前みたいだぜ。見ろよ、あれはワープゲートが開いたみたいだ。あれがいわゆるこの世界をめちゃくちゃにぶっ壊すゼトかよ。」
その時、凄まじい轟音と同時にバクミュダットの上空が、黄色く光り始めた。
そして巨大な人間のような50メートル級の大型巨人が、現れた。バクミュダットの建物群を破壊し尽くすと、凄まじい破壊光線を撃ち尽くした。
「あれがゼト???」
龍太郎が想像していた以上に大型巨人ゼトは、大きく、暴れ回った。
破壊光線のような凄まじい光線を出すと、まるで巨人の如く暴れ回っている。
「畜生、どうやってあいつと戦えば良い?龍太郎俺はお前みたいにドリームパスの力を使うことができねえ。」
「お前のさっきの力はあれは一体どこで手に入れたんだ。
お前の姿がはっきりと変わった。ドリームパスをその手に握ってお前の姿はしっかりと変化した。だから俺もそいつになればあいつに立ち向かえるんじゃないか?」
峯岸は手にしていたドリームパスを持つと意識を集中させた。全意識を集中させた結果身体能力が飛躍的に上昇した。上昇した結果、峯岸の姿はみるみる巨大なドラゴンへと変化した。地底防衛軍が極秘で開発したドリームパスの実体化計画である。ドリームバーチャル内で使える戦闘能力が高い被験者がこの能力を使う事ができたのであった。
その姿は、10メートル近く青色の身体を持つドラゴンの姿へと変化した。そのドラゴンは凄まじい咆哮を上げたのであった。その咆哮の凄まじい迫力に龍太郎は驚愕したのであった。
「あいつは間違いない。俺の夢の中に出てきた奴にそっくりだ。世界を破壊し尽くすドラゴンか?
いけぇぇぇ!!!峯岸、、あいつをやっつけろ!!!」
龍太郎は叫び尽くした。ドラゴンは上空を滑空した。ゼトに接近すると大きな口を開けた。ドラゴンが口を開くと青白い閃光が一気に集約した。その閃光はゼトの胸部に向けて一斉に撃たれたのであった。その胸部に閃光があたったがゼトの身体はびくともしなかった。ゼトの視線はドラゴンの方へと向いた。ゼトの目はオレンジ色に発光していた。
「でもな、いくらドラゴンの力使ったって、あいつと戦える訳じゃねえからな。大きさが比べものにならねえ。!!!」
次の瞬間凄まじい破壊砲がゼトの口から放たれるとドラゴンの身体に激突して大爆発を起こした。その大爆発によってドラゴンになった峯岸は建物に叩きつけられた。その建物が凄まじい轟音を建てると崩壊した。
「峯岸!!!」
龍太郎は空を見上げて叫び尽くした。次の瞬間峯岸は地面に横たわっていた。龍太郎は峯岸の方へと歩いていった。峯岸も身体に激しい傷がついていた。峯岸はドラゴンの姿から元の姿に戻ると口から血を吐き出した。龍太郎は峯岸を連れて避難所のような場所を探した。その時龍太郎の元に1人の男が話しかけたのであった。
「貴方は、飛行機にいた人ですよね??」
「はい、いましたけど。貴方は誰ですか??」
「この世界から帰れなくなってしまったんです。私一緒にいた友達とその旦那の3人で一緒に飛行機乗って旅行に行く筈だったのに。」
「知っています。まさかその夫婦って、田宮里穂さんと田宮浩一さんでは?」
「そうです。」
「ごめんなさい。ついさっきホテルで冷たくなっていました。可哀想に、俺にはあの人達を助ける事ができませんでした。」
龍太郎は頭を下げた。彼女は田宮里穂と大学時代の友人であった。そう久しぶりに3人で旅行に行きたかったのにこんな事になってしまうなんて。
短い茶髪のスタイルの良い女性だ。彼女の年齢は30代だろうか。OLを思わせる。龍太郎が明かしたその事実を聞いてその女は泣き崩れた。そう2人をくっつけたのも私だった。そう私が誘わなかったらこんな目に遭わなかったのだ。女は自分を責めた。




