第4幕ー4 炎獄への乗り込み
ミカエル市の貿易港、ミカエル港の近くの海原にバクミュダット連合軍の、戦艦、炎獄は、留まっていた。
「いよいよ、今日だな、ミカエル市にRGXーrayを放ち、壊滅させる。そしてデドアラ神を暴走させるのだ。」
「ハルト様、大変です。リヒュテイン国軍の、戦艦が、我が艦に迫ってきております。」
そう言ってきたのは、ハルトの副臣の1人、ギージァンクだった。
「ふんやはり来たか、その時を待っていたぞ。」
船の甲板の上に、捕らえられたマリアが連れてこられていた。
「おい、奴らを迎え撃て、あのクソ戦艦を、撃沈させろ!!」
ハルトが命ずると、戦艦から、大砲が何発も放たれた。
打たれた大砲の球は、フェルートに向かって、直撃する。しかし中には、掠める球もあった。
一方その頃、戦艦「フェルート」からは、第1小隊と、第5小隊が、ボートに乗りながら、炎獄へと迫っていた。
「ダヴィーデク隊長、俺にお任せ下さい!!俺が、海中から、炎獄に接近致します。」
ダヴィーデクに、頼もしく、言っていたのは、副隊長エスピネルだった。エスピネルは、泳ぎの達人でもあった。
「エスピネル、でかした。
先に奴らのとこ向かって、相手しててくれ!!俺らも後で向かうわ!!
頼んだぜ!」
「うっす!!」
ボートから降り、水中へ潜った。 男は、まるでイルカのように水中を泳ぎ、炎獄へと近づいた。
そして、艦体の近くまで辿り着くと、水面から顔を出した。
「今だ!!!」
男は、一斉に水中から身体を出すと、甲板へ飛び写った。
「おい、バクミュダットの野郎!!!覚悟しやがれ!!!」
その男は、第5小隊、副隊長、エスピネルだった。
「コレハ、フザケテイル、ワレワレ、バクミュダットグン、二ケンカヲウリニクルトハ!!!」
甲板は、バグミュダット連合軍の隊士達で溢れかえっていた。
そして、フェムシンムの長、デュオシュアの姿もあった。
いかにもマッチョな身なりの男が現れた。
背中やお腹の、至る所に、筋肉がつき、体重は、90キロほどあるのか。
「おい、お前が相手か??、マッチョ野郎??」
エスピネル以上に、マッチョなその男こそ、7眷属の、格闘戦士、ロードだった。
「リンベールパンチ、30、ケン!!!」
ロードは、拳を構えると、勢いよくエスピネルに向けて、パンチを放った。
赤黒く変色した、強烈なパンチは、エスピネルの顔面に炸裂した。
「いってぇーな、こら!!!!」
エスピネルも、構わず、パンチを打ち返した。
そして飛び上がると、連続キックを放った。
それに対して、ロードは、マッチョな腕と筋肉を盾にした。
「さっきから、ブツブツ、唱えんてんじゃねえぞ、くそぼうず」
エスピネルは、口の怪我を、手で拭うと、再び、ロードへ蹴りかかった。
「分からしてやるよ、お前が今まで殿下って殿下って慕ってたことなんかなんの意味もねぇってことをな。」
エスピネルのキックは、ロードへ炸裂し、その反動で、ロードは木材が積んである場所へ吹っ飛ばされた。
「イタイ、コウゲキサレタ、オマエユルセナイ!!」
「タタカイアルノミ、デンカノタメニタオスモノノミ!!!リンベールパンチ29、ダイアッパー!!!」
するとロードは、体勢を立て直すと、甲板から空中へ向けて、強烈アッパーを放った。
エスピネルは、攻撃を上手いこと交わした。
「そんなだっせえ名前の技じゃ、俺に勝てんのなんか100年はぇーよ、ばーか、おめえみてえな弱虫はこれでも食らっとけ!!」
そして足を上に伸ばすと、ロードの首の後ろ側から挟み込んだ。ロードは、体勢を崩されて、床に倒れ込んだ。
「ついでにこれでも食らっとけ!ハゲ野郎!!」
エスピネルは挟み込んだ脚から、ロードの禿頭目掛けて、肘を何回も、叩きつけた。
「デンカノタメニ!!デンカノタメニ!!デンカノタメニ!!マダシネナイ!!!」
攻撃を喰らい、傷を負いながらも、ロードは立ち上がると、何やら唱え始めた。
「ヒサカナタミエルヴァ、ヒサミルエヴァートン、グロリァーデ!!!」
凄まじい爆風が上がると、ロードの腕は6本となり、硬い装甲が全身を覆った。
「ココカラ、オマエノ、ジダイノオワリ、リンボールパンチ28、ムシェルグロリア!!!」
すると何やらロードの頭から紫の液体が垂れてきた。そして液体は、ロードの6本の腕のうち4本にまとわりつくと、スライムのように固まり、タコの触手の如く、伸びて、エスピネルを巻き付けた。
「畜生!!身動きが取れねえ!!!!」
エスピネルは、ロードの腕の予想以上の拘束力の強さに悶えた。
そのうちの触手がまとわりついていない2本を使い30回も、連続パンチを放った。
「リンボールパンチ27ーリンフルォーテ・ディエ・ヴォルシェーヴェ!!!!」
凄まじいパンチを喰らい、ロードは、口からどす黒い血を吐き出し踠いた。




