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エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第1章 地底旅行と異世界の夢
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第4幕ー3 上からの命令


ソフュシアはガルドの攻撃をくらい瀕死の重傷を負ったが、彼女自身治癒魔法の力を持つおかげで、体力の殆どを回復していた。

「ソフュシア、守れなくて本当にすまん!!俺の命を助けてくれたのに、その恩も返さなかった。」

ソフュシアは、本部へ運ばれた。


「彼女が治癒魔法を持つおかげで、傷の半分は回復出来ている。後は、時間の問題ね。しかし、奴らの目的が、この地底大陸を破壊する事だっただなんてね。」


救護班の隊員のエイミーは、バグミュダット連合軍の地底滅亡計画を知り、底知れなく、落胆していた。

エイミーは、エミリオやエルエラら、隊士が深手の傷を負った時に何度も命を助けていた。医療班のスペシャリストだった。


「フェムシンムのやつらと兵器の開発の為に手を組んだのなら、炎獄を使って、他の星へ逃げようとしてるに違いないわ。そもそも、フェムシンム自体がこの星の生き物ではないもの。」

エミリオは自分が遠のく意識の中で、脳裏に流れた映像を鮮明に思い出していた。


「俺は、ガルドってやつの攻撃をくらってしばらく意識を失っていた時に、ソフュシアの過去を見た。ソフュシアは、初めからフェムシンムのやつらを裏切っていたんだ。」

エミリオは、机に座りながら、コーヒーを片手に、持ちながら、言った。

それに対して、エイミーは異議を唱えた。

彼女は、生命維持装置のモニターに写ってる数値を元に紙面に印刷すると、エミリアの元へ持ってきた。


「でもねー、いくら命を助けてくれたからとはいい、信用は出来ないわよ。何さフェムシンムのリーダーの娘なんだから。それに彼女は、RGXーrayが打たれても死なない身体になっている。ここの数値がそう示しているもの。」

ソフュシアの身体を構成する物質が明らかに地球の物質ではないことが示されていた。


「エイミー、彼女が目を覚ましたら、助けてやってくれ。それから彼女は殺さないでくれ。フェムシンムの奴らからも守ってあげて欲しい。」

エミリオは、エイミーに必死の願いを打ち明けた。



「俺は、ソフュシアに命を助けて貰った。ソフュシアは、父親を止めてくれって俺に言った。だから今度こそ、その約束を果たさなければ。」


「その必要には及ばん。」

奥から太い声がした。総合司令部の部長にして、エミリオの父親、ゲイリー・ロシュマンが現れた。

年は、60代前半。とても長い無精髭と、長髪が、トップの雰囲気を醸し出していた。


「エミリオ、時間がかかりすぎだ。なぜにもっと早く、やつを殺さなかった。既に多くの国民が命を落としたのだぞ。幾分の余裕を持てとあれほど言ったはずだが。」

ゲイリーの言い分は正しかった。


「父上、大変申し訳ございません。敵の戦力があまりにも強大でございまして。明日には、奴を必ず暗殺致します。」


エミリオは、父親に対する敬意を払い、膝まづいた。


「奴らの背後には、七眷属もいるのだぞ。明日、ミカエル市が大火に合う前に、なんとしても奴を殺せ。それから七眷属のトップのNo.2とNo.1の男には気を付けろ。ギラとブラックジョーカーと呼ばれている男だ。」


ゲイリーは、ブラックジョーカーの存在を認知していた。

しかしその正体、素顔は全く不明。常に仮面をかぶり、男であることは予想されるが、性別も定かではない。


「ブラックジョーカー?そいつが、7眷属のトップだと言うのですか?奴の能力は?スキルは?」

エミリオは、ゲイリーへ何度も聞き返した。


「それがわかっていればこちらだって動けた。だがギラはともかくブラックジョーカーに関しては、謎が多すぎるのだ。

ともかく、エミリオそのフェムシンムの女を殺せ。奴は、我々の敵だ。」


ゲイリーからは強く命じた。本部から下されたソフュシアに対する判決らしい。


「それは出来ません。父上。彼女は、ソフュシアの命は私が助けます。それから囚われたマリアのことも。」

「俺も同じ意見だ。ふざけんな、いくら上からの意見だとしてもそれはひどすぎるんじゃねえか。」

そう強く主張したのは、第5小隊隊長の、ダヴィーデクだった。


「上の勝手な判断で決めた意見だとしても納得いかねぇな。初めからフェムシンムの奴らを裏切っていたんだったら、尚更じゃねえか。」

ダヴィーデクは、斬牛刀を後ろに携えながら、キレ気味で言っていた。


「おい、俺たちは、明日、ハルトがいる、炎獄に乗り込む。そして最終決戦にするぞ。もしデドアラ神が暴走すれば世界はほんとに終わってしまうからな。、」


エミリオとダヴィーデク、キルバス、エルエラ、イダルゴ、らの乗り込みは、確定していた。

リヒュテイン国軍を乗せた、戦艦、”フェルート"は、ミカエル市に向かって一斉に、走り始めた。


「全速前進!!」

本部では、軍員達の一斉の掛け声が響いた。


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