第3幕ー8 里穂の暗殺とレミュシーの目的
その弾丸は、病室の入口の方から発射されていた。
「里穂!!!!!!!」
田宮は変わり果てた、里穂の姿に、絶句した。
「動くな!、その女のように、死にたくなかったらな。」
「誰だお前は??」
田宮はその声の方を向いた。その声の主は、龍太郎と峯岸が、初めて、バグミュダットに来た時にいた、地底人レミュシー・ロズワルドだった。
「お前は、レミュシー・ロズワルド」
「貴様、何故ここに??」
峯岸と龍太郎も驚きの限りだった。
「その女は知りすぎたのだ。俺たちの秘密をな。どうだドリームバーチャルは楽しめたか?」
レミュシーは、冷酷に2人に語りかけた。
「全部お前の仕業だったんだな。俺たちを騙して、こっちの世界へ連れてきて。旅行へ行く権利を得たなど、嘘をついて、一体何が目的なんだ。」
レミュシーに銃口を向けられた、龍太郎は、息を切らしながら問い詰めた。
するとレミュシーは、冷酷に言い始めた。
「お前達は、死ぬ運命なのさ、その運命からは逃げられない。この世界へ来ちまった以上は、二度と元の世界は帰れねぇよ。
お前達は、この世界へ来る1週間後には死んでこの世界へ来るはずの人間だ。だから死ぬ前に早めにこっちの世界へ連れてきてやったのさ。どうせ死ぬなら、俺たちの手によって死ぬほうがいいだろからな。」
「ふざけんな、なんでそんなことを!!」
峯岸は、その明らかに自己的な理由にさらに怒りを露にした。
「お前ら、地球人は、地球の動物の生態系をめちゃくちゃにしてやがる。食物連鎖の頂点へいるというだけで、他の生き物を勝手に殺して食ってやがる。許せねえんだよ。自分たちの種族だけが生きながらえやがって。俺たちは、いずれ、地球人殺戮計画を起こす。あと一週間後に、この星に宇宙使徒ゼトがやってくる。そいつらは、人間の死体を喰らう。この女も、さっき死んだお前たちの友人の女もそいつらの生贄って訳だ。折角だから夢の世界で殺してから、生贄にしてやるよ。」
するとレミュシーは、スタンガンを出すと、龍太郎と峯岸を眠らせた。
そのまま、2人のの意識はドリームバーチャルへ飛ばされてしまった。
「さてこれで邪魔者は消えた。さあ田宮雄一。お前も冥土へ送ってやろう。」
レミュシーと共にいた、ガインという男が、現れた。
ガインは、アックスのような太刀を、振り回すと、田宮を縛り付けた。
「あんた達の目的は何なんだ。どうして妻を殺した??」
田宮は、激しい怒りを、レミュシーとガインへぶつけた。目の前で妻を銃殺されて、正気の沙汰ではなかった。しかし歯向かったら、自分も殺されるのではないかと思い、どうにも動けなかった。
「あ??お前誰に向かって偉そうな口叩いてんだよ、こら!!!!!」
ガインは、田宮を、蹴り付けた。
「人殺すのに、目的なんかねえんだよ。俺はお前ら地球人が生きんてんの見てるとイライラすんだよ。なぁ???、お前ら、地球人はよ、動物とか平気で殺すじゃねぇかよ。虫とかよ、人類以外の生き物の命平気で奪ってんじゃねぇかよ!!
あ???、それと一緒だよ。俺たちにとってな地球人は邪魔なんだよ。だから殺す、それだけだ、こら。」
ガインは、さらに激しく田宮を蹴り、殴りつけた。
「レミュシー様」
病室の奥から、レミュシーの部下らしき男達が現れた。
「この女は、用済みだ。研究所へ運べ。死体が1つ揃った。」
レミュシーの部下達は田宮と、龍太郎と、峯岸を、縛り付けると、強制収容所へと運びはじめた。
強制収容所は、ドリームバーチャルの世界で殺され、完全睡眠状態の地球人を殺害する施設のことだ。
でばゼトととは一体何者なのか、そして、何故地球人を殺害するのか。
一体この世界は何なのか。謎は深まるばかりだった。




