第3幕ー7 オールマイティパスに隠された恐ろしい事実
龍太郎と峯岸は、あの時、レオンハルトにいた、レミュシーと、ガインという2人の男の事を思い出していた。
「間違えねえ、あいつらがなんか知ってるはずなんだ。」
「俺は夢の世界でエミリオとして戦っていた。だけどおかしいんだ。敵の数はあまりにも多かったし、あまりにも強かった。しかも、夢に入った時は地上の記憶は一切覚えていないんだ。やっぱり全てが仕組まれていたとしたら、俺たちは、異世界で死ぬように、プログラミングされていたんじゃねえか。」
龍太郎の頭の中でひとつの仮説が出来上がっていた。
本当は2人は宇宙の別の惑星に連れてこられ、そうして、旅行させる、目的で、オールマイティパスを渡し、被験者がら眠っている間に、夢の世界で、謎の敵と戦わせて、死なせることが目的なのではないか。
「つまりこういうことだ。俺たちはあの日、飛行機から宇宙へワープしたんだ。そのワープ自体が奴らの罠だったんだよ。あのテロリスト達も恐らく奴らが送り込んだに違いない。ガスを使って俺たちを眠らせ、この星まで連れてきた。そして表向きは1週間の旅行という目的で、オールマイティパスを渡させ、旅行気分を味合わせることが目的だが、裏の目的は、地球人を旅行中の睡眠時間内に、バーチャルワールドへ、意識を転送させ、異世界で、敵と戦わせる。その間俺たちの意識は、記憶をリセットされた状態でバーチャルワールドへ転送されてたんだ。そして俺たちが目を覚ますと同時に、意識は元の体へ戻る。だが、このバーチャルワールドでは、俺達が死ぬようにプログラミングされていたんだ。つまり俺たちを殺すことがあいつらの目的だった。」
「恐らく俺たちを眠らせている間に、地球の情報を手に入れて嘘をついて、俺たちを騙したって訳か。地球に地底国なんて存在しなかったんだな。」
峯岸と龍太郎は、この旅行に恐ろしい陰謀が、隠されていた事を予想した。
「とにかく、田宮さんのいる病院に俺たちも行ってみよう。」
龍太郎は覚悟を決めた。
「でも、関係者以外は行けないんじゃ、、、」
峯岸の戸惑った様子を振り払うように、龍太郎は、立ち上がった。
「俺たちが動かなかったら、誰がやるんだよ。、これ以上地球人の犠牲者を出さないためにも、行くしかねえんじゃないのか。そうだろ峯岸。」
2人はホテルを出ると、田宮のいるはずの病院へ向かった。
「でも一体どこの病院に田宮さんの奥さん入るんだよ?」
「このホテルの近くと言ったら恐らくあそこの病院しかねぇだろ。ガイズ病院、あのホテルから車で5分の所だ。この病院に田宮さんの奥さんは、運ばれたんだろうな。」
2人は、ガイズ病院へ到着した。
峯岸は、英語で、田宮の奥さんの名前を言うと、受け付けにいた、外人の男は、2階の201号室へいることを示した。
「やっぱりここだったんだ。」
2人はすぐさま、201号室へ向かった。
するとそこには眠り果てる田宮里穂の姿があった。
「中山さん、どうしてここが??」
「田宮さんすいません。俺たちどうしても、いても立ってもいれられなくて。」
すると奇跡が起こった。田宮里穂は眠りから覚めたのだ。
「あなた!!」
「里穂、里穂、しっかりしろ。大丈夫なのか。」
「夢の世界で私は、死にそうになっていた。」
すると龍太郎は、言い放った。
「田宮里穂さんですね。僕達も日本から来たものです。中山龍太郎と言います。お願いします。知っている事を全て教えて頂きたいんです。僕達も僕達の友達も、この世界に連れてこられて、おかしな夢を見させられたんです。」
龍太郎は必死に言った。
「そう、私もあなた達と同じように、主人と旅行へ行く為に飛行機に乗ったの。でも、飛行機がハイジャックされて気づいたら、この世界に連れていかれた。そしてこう言われたの、元の時間に戻るには、この世界で1週間旅行しなきゃダメだってね。しょうがないので奴らの言うことに従ったわ。でもそれが罠だった。旅行へ行って寝るたびに不思議な夢を見るようになったの。その夢は、毎回同じで、私は訳の分からない敵と夢の中で戦うことになっていた。私は、夢の世界では、星を守る正義の魔法少女として戦うってね。でもどうやっても敵に勝てなくて。現実世界に戻った時にこのパスがおかしいことに気づいたのよ。私が寝て、目が覚めてた時に必ず私の服のポケットにこのパスが入っていて、もしかしてこのパスのせいで、夢を見させられたんじゃないかってね。不思議に思った私は、ホテルの従業員へ問いつめたの、そしたら、ドリームバーチャルワールドっていう娯楽だって話してたわ。このパスは、ドリームバーチャルの切符だって。」
龍太郎は、その事実を思い出した。
「そんなはずはない。だってこのパスのことは、ホテルの人間が知っているとしたら、どうして花梨ちゃんは死んだんだ?辻褄が合わなくなる。」
「気になったあたしは、ホテルのパソコンでこのことを調べてみたわ。このパスの本当の名はドリームバーチャルパス。この世界の人間が、夢の世界で、自由に異世界へ行ける便利な機能を持つ電子パスとして売られていた。でもこのパスには恐るべき副作用があった。このパスで飛ばされた異世界で敵に殺されれば二度と夢の世界から帰れず目を覚ませない。その不具合が相次ぎ、販売中止になったのよ。」
「でも、じゃあなぜ俺たちにこのパスが渡されたんですかね。」
「恐らく彼女は、ドリームポイントがゼロになったのね。ドリームポイントが1度でもゼロになれば被験者は、死亡するという恐ろしいシステムが、このパスには隠れていたの。ドリームポイントがゼロになる前にチャージして、ドリームバーチャルをクリアしなければ助からない。でもクリアは出来ない。私たちはクリア出来ないように仕組まれていたの。私は金髪の女性からその事実を聞いた。このパスは、あたし達地球人を安楽死させるためのおそろしいアイテムなのよ。」
その時突然恐ろしい銃声が鳴り響いた。そしてベットに寝ていた里穂を弾丸が貫いていた。




