表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第1章 地底旅行と異世界の夢
30/135

第3幕ー6 目を覚まさなくなった花梨


その日の夜龍太郎と峯岸は地上の服を一切着なかったおかげで、龍太郎はドリームバーチャルの世界へ入ることは無く、普通に寝れた。

朝目を覚ますと、峯岸は既に起きていた。


「龍太郎、やっぱりお前の言う通りだったよ。昨日の夜日本から持ってきたパンツも下着を履かないでこの国で買ったパンツと下着を履いてた寝たんだ。そしたらドリームバーチャルの世界は入らなかった。それにパスも動いていなかった。」


龍太郎は、確信していた。自分の仮説は正しかったのだ。


「俺も昨日はエミリオにならなかった。それより今日は観光は中止だ。田宮さんと一緒に奥さんを探さなきゃならねぇ。峯岸、花梨ちゃんが起きてるかもしれないから、部屋まで呼びに行ってくれないか。」


峯岸は、部屋を出て、花梨の部屋へ向かった。しかし呼び鈴を鳴らしても返事はなかった。


「まだ寝てるのかなー。」


2人は部屋を出ると、朝食会場へ向かった。

朝食を食べ終わりまた花梨の部屋を尋ねても起きる気配はなかった。

しょうがないので、フロントへ行き、モーニングコールを頼んだが、それでも出ないので、ホテルの受付の人が、花梨の部屋に行った。

すると花梨はベットに横たわりぐっすり眠っていた。

ところがいくらゆずぶっても起きないのだ。


「おいまさかこれって。」


龍太郎は、花梨のポケットを調べるとオールマイティパスが入っていた。


「こいつを話せば、花梨ちゃんは起きるだろう。」


龍太郎は、花梨の手からパスを無理やり取ると、花梨の元へ戻らないように押さえつけた。

その時だった。峯岸の様子がおかしかった。


「どうした??峯岸??」


「おかしい!!!花梨ちゃん息してない!!!


そんなはずは無い、昨日まで元気だったのに。

龍太郎は、花梨の、脈が動いてるかどうかチェックしようと花梨の腕にさわった瞬間、びっくりした。


「おい峯岸、、、どういうことだよ。花梨ちゃん、死んでんじゃねぇかよ!!!!!!!」


「そんな訳ねえだろ。だって昨日まで、元気だったじゃねえかよ。俺らと一緒にオペラ見て、そんな訳あるけよ。、おい花梨ちゃん、花梨ちゃん!!!」


そう呼びかけたが、花梨は目を覚ますことはなかった。

峯岸と龍太郎はフロントの人を呼んだ。


「峯岸、警察を呼ぶんだ。フロントの人に頼んで、呼んでもらうそれしかねぇ!!!」


やがてフロントの人が呼んだのか、やっと警察がやってきた。

しかし英語で話しているためほとんど話が通じなかった。

英語が話せる田宮が事情徴収に応じた。


事情聴取が終わると、田宮は戻ってきた。


「中山さん、峯岸さん、やはり如月花梨さんは死亡していたみたいなんです。今、遺体を調べているらしいんですが、死因が全くわからないです。意識を取り戻す可能性は、皆無に近いと思います。」


田宮の顔は暗く、曇り始めていた。


「なんで花梨ちゃんがこんな目に合わなきゃなんねぇんだよ。くそ。やっぱり俺たちははめられたんだ。あいつらの言う事なんか信頼するべきじゃなかったんだよ。」


峯岸は、激しい怒りを露わにした。


「あの金髪の女の言う通りだった。あの夜花梨ちゃんを止めるべきだったのに。」


あまりにもショックな出来事のため、龍太郎も峯岸も、立ち直れなかった。

楽しいはずの旅行は一瞬にして、悲しい旅行へ変わった。


「俺たちはもう地上へはもどれねえんだ。この世界で死ぬだけなんだよ。」


龍太郎は、絶望しきっていた。


「酷すぎる、俺たちは花梨ちゃんにパスを渡した奴を許さねぇ!!!そいつらを捕まえて、俺たちで花梨ちゃんの仇を取るんだ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ