第2幕ー9 キルバスの最後
キルバスの攻撃をくらい、ザクアは、かなり息を消耗させていた。
「この俺があんたなんかにスピードで負ける訳がないんや。」
キルバスはザクアの前方へ回り込むと、再び春雷を発動させた。再び凄まじい暴風が起こった。
「確かに君くらいのスピードに特化した、奴と戦うのは、中々久しぶりだがな。」
ザクアは傷ついた身体をなんとか起こさせながら、再び立ち上がった。
「まだ決着はついてないんや。俺はあんたとの戦いに勝つ。それしか決着はないんや。」
「ほうまだ立てるのかい。あの攻撃をくらえば普通の並大抵の人間なら軽く気絶するほど強力なものを打ち込んであげたつもりなんだけどね。」
キルバスは煽り始めた。
「ギガンティック・ヴァンヘルト・ヘブン。」
巨大なスマッシャーのようなものがザクアの腕に合体した。
「さあここからどう立ち向かうやな。キルバスさんよ。」
ヴァンヘルト・ヘブンから凄まじい光砲が放たれた。光線により、反世界全体が、物凄い勢いで爆発した。
「こいつはな、使い方を間違えるとな、街ひとつ吹き飛ばしちまうやんで。こいつでな村を何個も焼き尽くしてやったのさ。」
キルバスとザクアはそのまま激しい勢いでぶつかりあった。キルバスは、鉄粉を形成して、そこに高圧電流を流し込み雷刀を作り出して、ザクアへぶつかった。
「果たして僕に勝てるのかねぇ。若造の分際でねぇ。」
ザクアは、ぶつかってくるキルバスを煽った。
「終わらせてやんよ。ダセェ鉄草野郎。」
そして2人はぶつかったが、キルバスの攻撃をザクアは避けきれず直撃した。
「くそ!なんで俺が。」
春雷によって、切り伏せられザクアの血液が、垂れていた。
そしてヴァンヘルトヘブンは銃口を切られた。
「終わりだよ。」
「焔術式ー61、花炎輪獄。」
キルバスが唱えると、鉄の鎖がザクアの周りへと集められた。ザクアを締め付け、無数の花びらがひとつの箇所に現れると凄まじい風と共にザクアの周りへ集まった。花びらは、周りの鉄粉へと引火して大爆発を起こした。
「ザクアとか言ったな。君が村人にやったのと同じ仕打ちを味わうが良い。君は死ぬのだねぇ。」
これまでザクアは沢山の数の村人を焼き殺した。
非業を繰り返した男に相応しい仕打ちだった。
「クソが、くそがァ。」
反世界に、業火が巻った。ヴァンヘルトヘブンは、熱により溶けてしまい、ザクアの身体には業火の残り火が体を纏うようにまとわりついた。
「クソがァ、がァ、この世界はハルト様のものだ。お前らなんかに渡せねぇ、、。がァ、がァ、ぐぁー。。。。。あーー!!!!!!!!地獄で待ってやがれぇ!!!!!」
ザクアの身体を纏った業火は凄まじい勢いで身体を燃え尽くして行き、そして反世界の木々たちに、火が燃え移っていった。
悪魔と言われた男には相応しい最後だった。
「ふん。」
キルバスは、ザクアの最後を鼻で笑っているように見届けていた。
その頃、ソフュシアの事を処刑しようと、ガルドが迫っていた。
黒い斬刀からエミリオに向かって、激しい勢いで、無残が打ち続けられていた。
「おい、。てめえ、そんな逃げ腰じゃぁ、話になんねぇな。ヒーロー気取ってカッコつけてる割には、全然俺にかかってこねぇじゃねぇか。え?お前、もしかして口でかっこつけてるだけのくそざこのゴミってか?あははは!!」
無残から逃げるようにしているソフュシアをエミリオは庇い続けた。
「エミリオ、ごめんなさい。ほんとに、私の為に、。こんな傷だらけになってしまって。」
「そんなことは気にするな。そなたひとり守れぬなら俺は男ではない。 おい勝負だ。」
「無駄だ。所詮てめえは負け犬だ。女1人さえ守れねぇ雑魚はとっとと死ね。」
ガルドは、エミリオへ襲いかかると、思いっきり足で蹴り飛ばしてしまった。
「おいどうした、こらぁ、あ???、こんだけ痛めつけてやりゃ素直に立ち向かってくるとは思ったんだけどよ。俺に立ち向かってこねぇとは、お前やっぱりゴミじゃねぇか。」
「うるさいお前らみたいな、人の命を弄ぶ奴らにそんなことを言われる筋合いはない。立てガルド、俺と本気で勝負だ。」
エミリオは何とか必死に立ち上がった。




