第2幕ー6 傷ついたソフュシア
ガルドの無残が掠めると一瞬にして周りの木々の葉っぱが灰になってしまった。
「ふん、てめえらの考えは読めてらぁ。ロナークとかいう蛇の神にでも会うつもりなんだろう、そいつに助けをもらって俺たちがこの世界を壊すのを防ごうって気だろう。まあその前にソフュシアてめえを殺すことが先だな、消えろ、残薛」
そう言って黒い渦のようなものが、ガルドを包み始めた。その渦は凄まじい威力を放ち、エミリオの体を軽く吹き飛ばすと、そのままソフュシア目掛けて直撃した。エミリオが作った盾を吹き飛ばした。ソフュシアは白い美しい身体がどす黒く染まると、ソフュシアは燃えるように、苦し始めた。
「貴様、なんて真似を。」
エミリオは、剣を取り出すと、ガルドと交戦し始めた。ガルドの鋭い刀と剣がぶつかり始めた。
その一方でザクアはマシンガンを片手に派手に打ち始めた。エミリオはその攻撃を交わしながら、ガルドと戦っていた。
「その銃の男は僕が相手しようかねぇー。」
その声は第3小隊隊長、キルバスだった。キルバスはリヒュテインの三傑と呼ばれたベテランの隊士である。その能力はヘルバス・ナシュアと言い、花びらを粉のように巻き上げ、竜巻のようにして相手を切り付けるのだ。それが1度当たればたとえ木々でさえも粉々になってしまうのだ。
キルバスはヘルバス・ハシュードを発動させた。それにより、竜巻のような鋭い花びらの刃が、現れた。それはまるで風のように、ザクアのように寄っていったが、ザクアは炎の渦で、それを焼き払った。
「なるほどなぁ、あんた草使いかいな。なら俺とは相性悪いの分かってはるやろ。」
ザクアは、キルバスを見下すような口調で言った。
「しかし諦めが悪いのはそっちではないかねぇ、いつ僕が草使いと君に行言ったかねぇ??」
「何??」
花びらは一瞬にして金属片に変化すると、瞬く間に竜巻へと変化した。
「ほうか、貴様、花びらを、鉄へと変化させたっちゅうことか!だが残念やなぁ、こんなも竜巻熱で簡単に焼き尽くせるんやで!!」
ザクアは、巨大な熱戦を作り出すと、キルバス目掛けて放射した。しかしキルバスの竜巻は、熱戦に直撃するどころか、交わしてしまった。
「僕の強さを舐めてもらっては困るねぇ。焰術式ー24、春雷。」
刀から、金属片の竜巻を繰り出すと、ザクア目掛けて打ち始めた。
「なるほどなぁ刀で勝負と行くならぁ、場所変えようや。」
ザクアは空間の弾みに穴を開けると消えていった。
「ほう逃げるのかね。」
キルバスは、ザクアを追いかけて空間の中へ消えた。
「この空間は、なぁ現実世界の裏側、反世界や。ここならあんたと十分に戦えるやろ。現実世界での俺の能力は限界があってな、解放すると、この世界を破壊尽くしかねない。だからここであんたを冥土へ送ってやるよ。」
そう言うと、マシンガンを作り出し、キルバスの方へ放射し始めた。キルバスはその攻撃を交わしながら
金属片の竜巻を、作りながら、ザクアへと襲いかかった。そしてザクアの剣と激しくぶつかった。
「君たちは何故、この世界を壊そうとするのかね?」
キルバスは戦いの最中、ザクアへ話しかけた。
「俺達は、この地底国を新しい生物が住める国へと作り替えるんや。だから増えすぎたお前ら旧人類は抹殺するんや。」
その一方で反世界の裏側即ち現実世界ではソフュシアのことをガルドが執拗に狙っていた。
「ソフュシア、てめえは俺たちを何故裏切った?」
「あなた達のやろうとしていることは新しい世界の創造ではないわ。旧人類だって全ての人間が、悪い人間だとは思わない。その証拠にエミリオや、彼の仲間はこうして私を救ってくれた。新しい世界を作るからって罪もない大量の人間が死ぬのは耐えられないのよ。だから計画を止めてくれる人を探していた。」
ガルドの攻撃をくらいながらも、ソフュシアは必死に答えた。
「目障りなんだよ、てめえみてえな女はよ。」
斬撃はソフュシアを直撃した。
ソフュシアの体は、激しく吹き飛んだ。
「やめろ!!、彼女には手を出すな。」
エミリオは、ソフュシアを守るようにして、ガルドの前に立った。
「情けねぇなあ、ソフュシア、リヒュテインの野郎に守って貰って、それでこのザマかよ。おい、リヒュテインの野郎、そいつは、なぁ俺たちの味方だったくせに、裏切ったんだよ。裏切り者は、死ぬ。それだけだろ。てめえもそいつを庇うってんなら一緒に死ねよ。あばよ、クソ野郎!!!!」
ガルドの斬撃で凄まじい爆風は木々をなぎ倒した。森の一角が凄まじい、荒野みたいになった。森は一瞬にして灰へと変わり消えてしまった。エミリオは、結界魔法でなんとか、ソフュシアを庇った。
「安心しろ、ソフュシア、そなたのことは死なせはせんよ。私の命の恩人である、そなただけはな。」
「エミリオ!!」
ソフュシアはエミリオにしがみついた。
「おい、ガルドとやら、覚悟しろ。焰術式ー12、天照。」
そう言うと、エミリオの姿は一瞬にして、消えると、赤い紅の刀へと変化した。
「なんだその姿は?」
言うまでもなく凄まじいスピードでエミリオはガルドへ襲いかかった。両者の刀は激しい勢いでぶつかった。周りの刀をなぎ倒しながら、エミリアは力を解放したことにより、通常の状態より遥かに速さが上がった。それはまるで破面のソニードのような。
「炎牙蹄骨、斬衝」、
エミリオは剣に凄まじい熱を放った赤い波動を溜めると、ガルドへ向かって放った。
「無駄だ。俺の身体の硬度はな、七眷属の中でも最強クラスに硬ぇ。最強の硬度を誇るんだよ。さあ戦うぜ、クソ野郎!!」
ガルドは、刀を構えた。




