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エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第1章 地底旅行と異世界の夢
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第2幕ー5 ガルド急襲


ナハトはソフュシアの言葉を受け入れたのか、頷くようにしてその場を去っていった。


「ソフュシア、ナハト殿は分かってくれたのか。」


「ええ一通り、大丈夫ですよ。人間の憎悪は完全に消えた訳ではないですが、私達の願いは聞きいれたでしょう。」


「この森には私達フェムシンムも住んでいます。エミリオあなたの願いは聞き入れなくても、私達から説得すれば分かってくれる筈です。ロナークにもこの事を伝えなければなりません。エミリオ、ロナークに会いましょう。」


「ロナーク?まだ神がいるのか。一体何びきいるんだ?」


バルトアの森は広大であるが故に、神の多くが生息している。まだ把握しきれていない神も存在している。


「ロナークはこの地底大陸を作ったとされている神です。恐るべき広大な力を持ち土地や大陸を作り出すことが出来るとされています。そして何千年、何万年と生き長らえることが出来るのです。土地の秩序が崩れてた時に地上へ現れるとされているのです。そしてデュークはロナーク以外に7つの龍を作り出したのです。」


「まさかロナークはデュークが作り出したのか?」


エミリオはソフュシアに聞き返した。全ての線が一つにつながった気がした。

この森の主の死の神デュークは7つの頭を持つキングギドラのような竜の姿ををしている。

全長は20メートルを超える。7つの頭から7つの龍の分身を生み出し、それぞれに力を与えた。

その内の1匹がロナークだ。

デュークは森の奥深くになる洞窟のような場所に住む。

しかし夜になると1つの頭の竜の神へと姿を変えゲルシュカルトという生と死を司る神へと進化する。

ゲルシュカルトは森へ来た人間から生気を吸い取る。また死んだ物に命を与えると言う能力も持つとされている。

ゲルシュカルトは首を失うと、暴走し3日で全ての人間の生気を吸い取ると言われる。

これにより地底国は滅亡するのだ。ハルト3世はバルトアの森を焼き尽くすことで神をおびき出し、ゲルシュカルトの首を奪うことを目的とする。


「ソフュシア私に協力してくれたのは本当に感謝しよう。しかし、ゲルシュカルトが暴走した場合を私達人間の手で本当に止められるのか?」


ラハトの時もそうだが、神は人間への憎悪が強ければ強いほど、強い力を持つようになる。


「私達の方からデューク様を刺激しなければ、デューク様は人間を襲いません。いいですか。

私達はゲルシュカルトを暴走させないようにするのが役目なのです。暴走した場合なんて考えるのはダメですよ。」


ソフュシアはエミリオを励ますように言った。


「すまぬついつい最悪の場合を考えてしまってな。」


「不思議です。私人間なんて信じられなかった。人間は森を破壊し、動物を殺し、私達の生態系をめちゃくちゃにする憎むべき存在としてずっと生きてきました。父からもそう教わってきました。でもあなたと話しているとその気持ちが、不思議と消えてしまうのです。あなたが狼の顔をしてるからとかではないのですよ。」


エミリオはソフュシアから初めてそのような言葉を聞いた。その時の気持ちはマリアと話しているような気持ちだ。


(なんだこの気持ち。複雑だ。)


「エミリオあなたは今まで出会ったどの人間よりも優しくて素敵です。さあもう少し歩けばロナークのいる洞窟へ着きますよ。」


ソフュシアは囁くように言った。その時、空の方からぴかっと光がした。


「なんだ??」


はっと驚いたすきに、凄まじい爆風と熱戦が襲いかかってきた。


「ぐあーー。」


森一帯が火事になると焼け始めた。

「おい、ここにおったんやなぁ。エミリオ・ロシュマン。」


声がする方を見ると、空中からザクアと、七眷属の1人ガルドが現れた。


「お前は、、ザクア!!」


「まさかソフュシアお前も一緒やったとはな。ふん、俺たちを裏切りそいつの味方についたんかい。馬鹿な女やな。全く。おいガルド、ソフュシアを殺せ。俺はこの野郎を相手する。」


ザグアはガルドという男に命じた。


「よォ、リヒュテインの野郎。てめえと会うのは初めてだなぁ。自己紹介してやるよ。俺はガルド。七眷属のナンバー3だ。」


そういうとガルドは地上へ移動すると、刀から黒い光線のような者を出すと、森の木々が一瞬にして消えてしまった。


「俺の能力は無残。この刀から出した光に触れれば一瞬にして灰となり消えてしまう。ソフュシアてめえは俺たちを裏切った。、よって灰の藻屑にしてやるよ、消えな。」


ガルドが放った無残の光は瞬く間にソフュシアへ向かって放たれた。


「危ない!!!」


エミリオが造形魔法で盾を作り出し、無残の攻撃を跳ね返した。運良くかわせたが、当たれば灰になっている所だった。


「エミリオ!!!」


「てめえ、大した能力かもしれねぇが、そんな力で俺に立ち向かえんのかよ。」


エミリオは、フラフラになり立ち上がりながら言った。


「俺はお前なんかに負けん。隊長としての責任も、この国を守る為にも、絶対負けはしない。」

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