第1幕ー9 ザクア登場
焼け野原になった村の所々には包帯を巻かれた人々が多く横たわっていた。また焼死体となってしまった遺体も数少なくなかった。
「ここだ。」
ギアンは焼け焦げた建物の中へと入っていった。
建物の奥には、1人の男が眠っていた。男は酷いやけどを負っていた。
「村長。私です。ギアンでっせ。お怪我の方は」
「おお、ギアンか。すまんなー、わざわざ」
この村の村長のミトだった。
「全くひどい有様だ。私が必死に戦って助かったのはいいものを。同士たちは皆死んでしまった。」
ミトは何かを知っているようだった。
「村長殿。何でもいいのです。教えてください。ハルトの計画を」
「奴は、バクミュダットの人間ではない。リヒュテインの人間だ。10年前リヒュテインとバクミュダットに戦争が起こった。当時私もリヒュテインの戦士としてその戦争に参加していたのだが、そこに奴はいたのさ。エミニュエル・ハルト、人斬りだった。だが、リヒュテインは負けた。捕虜として何人もの兵がバクミュダットに連れていかれた。そして恐らく燃えるような野望を手にした。奴は、バクミュダットの国王を暗殺し、王座に着いた。祖国を裏切るだけではなく、今度は祖国を滅ぼそうと。ゲホッゲホッ。何としてもやつを止めなければ、、、」
その瞬間だった。、突然謎の光線がミトの体を貫いた。そしてそのまま爆発した。
「ぐおおおおお、」
ミトの身体が燃え始めた。エミリオとギアンは間一髪攻撃を逃れたが、ミトの身体は激しく燃えている。
「村長!!村長!!!!しっかりしてくだせぇ。」
ギアンが必死に呼びかける中足音は近づいてきた。
「おいおい、こないだ襲ってやったのにまだ生きてやったんかい。このヘボじじいがよ。」
そして煙の中に熱戦銃を片手にした男が立っていた。煉獄の7眷属の1人ザクアだ。
「貴様!!、なんてことを、」
ギアンが怒りを露わにしてザクアへ襲いかかっていったが、ざくあの背後から来た部下と思わしき男達に取り押さえられた。
「お前が、ザクアか。」
エミリオが尋ねた。
「あん?なんだお前?俺に向かってなんて口聞いてるんや?この煉獄の7眷属に向かってよ!!」
「俺はエミリオロシュマンだ。マリアはどうした?」
エミリオは聞き返す。
「マリア?さてはてめえか、リヒュテインのエミリオとかいう奴は?なんだその狼みてえな面はよ?」
「何故村を襲った?村の人々を大勢殺した?」
ザクアは答えた。
「いらねえんだよ。こんなに雑魚しかいねえ村はよ。この村の奴らは襲っても対抗できねぇだろ。ハルト様だけがこの世界で生き残るべき存在なのさ。てめえ俺に向かってその口とは大したもんやなぁ。さあ架かってこいや。このクソッタレが。」
その瞬間ザクアは高速移動するとエミリオの背後に回り蹴りつけた。エミリオは吹き飛んだ。
「おいおいこの程度かよ、リヒュテインの最強剣士とか言われてんのによ、あ?てめえまだ立ちあがんのかよ、なら痛めつけてやるぜ、この野郎。」
そういうとザクアは銃を取り出し、連射し始めた。エミリアはそれを避けながら、弾を避けながら必死に逃げ回る。弾は木にあたり建物にあたり、熱戦銃の時とは違い、当たれば即死だ。蜂の巣にされる。エミリアは避けながら刀を取り出した。これでやつの動きを封じらればそう思いながら、取り出し、ザクアに襲いかかった。しかし攻撃はザクアには当たらない。
「おいおいどこみてぇんだよ。こら」
ザクアの弾が直撃した。
「ぐああー」
「その様子だと、俺に立ち向かえる気力すら残ってねぇみてぇだなぁ。そんなんで他のやつに立ち向かえねぇぞこら。」
エミリオは、どうやってもザクアに勝てない。
「しかしまだ終われん。」
エミリオは立ち上がった。魔法により盾を作り出し、ザクアの弾を避けながら、
「バルス・デュトロ」
呪文を唱えると、鎧が形成され、エミリオはザクアへ襲いかかった。激しく剣と銃の壮絶な戦いが繰り広げられる。鎧のおかげで弾は当たらないが、ザクアは、エミリオの剣を避けながら、ザクアも対抗してきた。




