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エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第2章 最後の希望
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幕間 ジュラーセ


 その日、焼け野原ノーポジフェザードのラクター神殿の内部にて聖人ヴェロニカは目を覚ました。隕石の衝突によって星の文明の多くが消えた。沢山の命が消えた筈だった。ラクター神殿は殆どが焼け落ちていた。そしてヴェロニカは目を疑う光景を見つけた。それはラクター神殿の外に巨大な神樹が立っていたのであった。その神樹は金色の輝きを放っていたのであった。その高さは200メートルを遥かに超えていた。その200メートル以上の気が遠くなるような巨木の遥か上方には1匹の鳥の姿があった。ヴェロニカはその鳥を見て何かを理解した。彼女が聖人になってからずっと追い求めてきた存在がそこにいたのだ。


「あれは、、まさか、、ジュラーセ???

待って、、貴方は、、何故現れたのです???

星の危機を感じたのですか?貴方は聖書では星の生命が散る時にその姿を現すと記されています。」


『そうです。私はジュラーセ、、生命を作り出す神です。今ノーポジフェザードに隕石が衝突しそうになりました。私は、成獣ポルケトゥスとしてこの星に封印されていたのです。ノーポジフェザードで私は産まれました。この星が私にとって故郷なのです。そしてこの星の鳥人達は神の血を受け継ぐ鳥人以外、全てが抹殺されました。さあヴェロニカ、、今すぐその樹液を飲みなさい!!!貴方は永遠の命を得る資格を得たのです。さあ!!!」


ヴェロニカは立ち上がると樹木へと走った。その樹木の中に金色の樹液が垂れていたのであった。その樹液をヴェロニカは舐めようとした。だがその時背後からヴェロニカに対して銃撃があったのであった。ヴェロニカは後方を振り返ると銃を構えたウィルヘルムの姿があった。


「久しぶりだな、、ヴェロニカ!!

やっと見つけたぞ、俺の娘よ、、

俺はお前を探していた。聖人になったと聞いてはいたが、、まさかここで対峙するとはな、、、」


「お父さん、、どうして、、生きていたのね。

お父さん、、答えて、、お母さんを食べたのは何故なの??愛していたんでしょう!

どうしてお母さんは聖女となって聖女は絶対に食べてはならない。そう決まりがあったでしょうに、、」


「お前の母親はな、、自分から私を食べろと言ったのさ、、俺に喰われる事で、、永遠に俺の身体に居残り続けるとな、、だが、、死んだら終わりだ。ヴェロニカ、、俺はお前だけは失いたくない。俺と共にその樹液を吸おう、、そして永遠の命を手に入れるんだ。さあ今すぐ樹液をよこせ!!!!」


「いやよ、、どんな理由があれ、、貴方はお母様を殺したのよ、、樹液なんか渡さないわ。、、」


「そうか、、言うことを聞けぬと言うのだな、、それならば、、、燃えろ!!!!」


次の瞬間ヴィルヘルムは銃を放った。その銃からは火が放たれたのであった。その火はヴェロニカの身体を直撃した。あっという間にヴェロニカの全身に炎は広まってゆく。脚を焼き尽くし彼女の集胴着をも焼き尽くしてゆく。ヴィルヘルムは菩提樹の方へと近づいてゆく。そしてその菩提樹から滴り足る樹液を舐めた。ナイフを取るとそのナイフに樹液を垂らした。


「さあこれで俺も永遠の命を、、、」


「いやぁぁぁぁぁぁぁ、、、、、やめて、、

やめて、、、熱い、、熱い、、、、」


ヴェロニカは熱さに悶えながら死にそうになっていた。だがヴィルヘルムがその樹液を舐めた瞬間彼の身体に異常が起きた。急激に身体は老化してゆくとあっという間に白骨化してゆくのであった。そんな中ヴェロニカはただ横たわっていた。燃え盛る炎の中自信の死を覚悟したその時だった。ウィリブロルドがヴェロニカの元にやってきた。


「ヴェロニカ!!!しっかりするんだ!

俺が今、、助けてやる!!」


ウィリブロルドはヴェルディオの聖剣に樹液を滴り垂らすとヴェロニカの口に飲ませた。凄まじい熱さが襲う。しかしウィリブロルドはへこたれなかった。熱さに耐えた。その瞬間ヴェロニカの身体は金色に輝くとヴェロニカを包んでいた炎が一斉に消え始めたのであった。そしてヴェロニカとウィリブロルドの前に1匹の巨鳥が現れた。その巨鳥こそジュラーセだった。ウィリブロルドはジュラーセに話しかけた。


「貴方がジュラーセ、、この星を、、そしてヴェロニカの命を救って下さったのですね。

このメシアの菩提樹がある限り我々の星が廃れる事は無いのです。」


『私はジュラーセ、、この星に生まれ様々な星を渡ってきた生命を与えてきた鳥です、良いですか、、この菩提樹には以前知恵の実と呼ばれる禁断の果実が生えていました。その果実を口にした鳥は知識と言語を手にしました。そして雄と雌しかいなかった鳥達は男と女という存在へと進化したのです、、その進化の果てで武器や兵器を手にして愚かな戦争を繰り返して来たのです、、そしてこの結果です、、荒れ果てていますね、、私の力でこの星を蘇らせる事ができるのならば、、見ててください、私の力でこの大地を蘇らせます。』


そしてジュラーセは金色の光を放ちながら大空へと飛び上がってゆく。大空へと飛び上がったジュラーセは翼を振り下ろした。その振り下ろした翼から金色の光が出ると荒野の荒れ果てた土地に草木が生え始めたのであった。あっという間にノーポジフェザードの土地に緑が戻ってきた。水は透明な色へと戻ってゆく。そんな状態の中鳥人達はジュラーセが止まっている方へと集まってきた。その一方でヴィルヘルムの白骨化した死体は灰へと変わってゆく。彼の人生はここで終わった。その時ウィリブロルドとヴェロニカは手を取り合ってジュラーセの方を見つめていた。ジュラーセはノーポジフェザードの大地から飛び去ってゆく。黄金の羽を振るいながら宇宙の彼方へと飛び去っていった。そんな中巨大な艦隊が近づいてきた。そう。ネルディバードの巨大艦隊だ。その巨大艦隊にはヴォージス・サークスが搭乗していた。コックピットの中央管制室からヴォージスは笑みを浮かべていた。やがて艦隊が地上に降り立つとヴォージスはウィリブロルドの方へとやってきた。


「永遠の命が手に入るという禁断の菩提樹はここか??メシアの菩提樹などというふざけた名前をしている。これは世界樹、、通称ユグドラシルだ。この世界樹がなる世界にはアウルゲルミル、スルーズゲルミル、ベルゲルミルが生まれる可能性がある。私はジュラーセを捕獲する。」


「させんぞ、、私はジュラーセの命を守る!!!」


ヴォージスはソードを取り出した。ウィリブロルドも聖剣を使うとウィリブロルドとヴォージスは激しく闘った。ウィリブロルドとヴォージスのソードがぶつかった。ソードの先から黄色い閃光が飛んでゆく。その閃光をヴォージスは避けるとヴォージスの身体から黒い翼が生えた。その黒い翼から破壊弾がウィリブロルドの方へと飛んでゆく。そのソードを使い瞬間移動をすると上空を滑空するジュラーセの首を掴んだ。ジュラーセは掴まれたその首を激しく右側に振るのだった。その振った首から炎が激しく上がるとヴォージスの身体に炎が燃え移ってゆく。ヴォージスの身体が燃え始めた瞬間だった。そしてジュラーセはその姿を消してゆくのであった。


「馬鹿な、、永遠の命を手にしようとしたものはこんな罰を喰らうのか、これなど神への懲罰だ。何故神は儂を認めてくれぬ。儂こそが神に相応しき鳥人族の王なのだ。くそぉぉぉぉ!!!!」


ヴォージスは地面の下へと落下していった。衝撃的な痛みがヴォージスを襲うとヴォージスは痛みを堪えた。傷の部分から血液が流れるとその血を剣に付けた。剣に力が漲るとその剣を筆頭に全身を金属の装甲が覆った。ヴォージスは頑丈な装甲を全身に纏うと巨大な魔力を全身にかけた。その魔力はヴォージスの身体を巨大化させた。そしてヴォージスはジュラーセに匹敵する大きさの巨大な金属鳥へと進化をするのであった。そしてノーポジフェザードの大地から飛び立ってゆくのであった。ノーポジフェザードに立ったその菩提樹はメシアの菩提樹と名付けられた。

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