第5幕ー6 血の雨
レイチェルの家に血が滴っていた。レイチェルを惨殺したイーラは、雨が降る中狂ったように鋸を振り下ろしていた。学校でクラスメートを惨殺した騒ぎを聞きつけた警察がレイチェルの家に向かっていた。県警のロスジェルター・ジェンキンズは、僅か9歳の少年が30人以上も人を斬り殺したと言う事実を未だに信じていなかった。雨が降る中馬車に乗りながら浸すら馬に鞭を振るい続けていた。鞭を強く振るわれた事で馬は鳴き声を強く出した。
「ロス、、イーラ・ブレイハとか言う訳わかんねえ餓鬼が、大量殺人を起こしたそうだ。今襲撃された小学校から連絡があってな。その担任もクラスメートも鋸で滅多刺しにしたみたいだ。全く狂ってやがるな。」
「人斬りか。この動乱の時代に何を考えていやがる。兎に角、そんな餓鬼はさっさと消すのみだ。俺達の手柄を立てるべくな。」
だがその時、突然、雨の色が変化した。一気に透明な液体が赤く変色してゆくのであった。
「おい、、なんだ。何事だ。どうした。なんだ。この赤い雨は、、、まさか血液か、、、、」
次の瞬間、全身を滅多刺しにされた4体近い死体が男達の目の前に落下したのであった。眼球を抉り取られたその遺体からは大量の血液が飛び散っていた。ロスジェルターは慌てて馬車を止めた。
「くそ、、、まさか人斬りの仕業か、、、一体誰が、、、誰がやったんだ。畜生!!!!」
「おい出て来やがれ!!!」
「ヘボ警察は、、ここまでって事ね。きっと馬鹿な奴らに気を取られていたのかしらね。」
次の瞬間、ロスジェルターの後方に一人の女が現れた。女はロスジェルターの首を斬りつけると絶命した。ロスジェルターが殺されてしまった事で逃げ場を失った馬車はそのまま近くの木に激突した。やがてその馬車に積まれている大量の火薬に火が付くと一気に大爆発を起こしたのであった。その大爆発が起きる中血だらけになった馬車からは大量の血液が流れていった。
その流れてゆく血液を眺めながら女が呟くのであった。
「流れゆく血の雨が私を包み込む。ふふふ、命を無駄にしているんじゃないかしら。あいつを殺せと。」
「ローゼン・クロイツ。僕が知っている限りでは最強の人斬りだね。目に止まらぬ早技だ。人を滅多刺しにするとは、、僕も近々君に興味があったんだ。どうだ。僕の仲間にならないか。」
鋸を持っているイーラ・ブレイハは、ローゼンに近付くと話しかけていた。近づいてくるイーラに対してローゼンは笑いながら微笑んでいた。
「私は、家族を滅多刺しにしたのよ。母親の眼球も父の眼球も抉り出して、バラバラにしてやったわ。あいつら、、私を笑うの。。私を、笑って、、笑って、、不幸にする。そんな奴らを、、この手でずっと斬りつけてあげた。気がついたら部屋が真っ赤に染まってた。今もこうして殺されてゆく男達の眼球を抉り出しては潰しているの。私は、、そうじゃなきゃ生きて行けないから、」
ローゼンは死体に薔薇の花びらを撒き散らすと、その場を移動した。そして剣を下から振ると、イーラの首元に近づけたのであった。首元から一気にイーラの眼球の手前に剣先を向けた。
「あんたの眼、、まさに私が欲している目。この手で皆殺しに惨殺してやった男共も同じ目をしていた。私にぶっ殺されるのも、、そんな最後に目もくらずに、、本当に馬鹿な男共、、、死ねば良いのよ。私の薔薇は死体を飾る美しい装飾。美しく着飾ったってきっと世界は美しく描けない。あんたも薔薇の花びらの一部になりたいかしら。どうなのかしらね!!!!!!」
ローゼンは瞬間移動をするのであった。だが時空術を操るイーラは、いつのまにか、その場から消えていたのであった。イーラの持つ剣は、ローゼンの剣と激しく衝突すると、美しく飛び散った薔薇の花びらはイーラの腕に激しく巻き付くのであった。その巻き付いた花びらは刀のようにイーラの腕を切り裂いてゆくのであった。
「僕は妖術の使い手さ、、、たかが君如しに負けるわけがないんだよ!!!!
人斬りの力を甘く見ちゃいけないのさ。」
斬り裂かれたイーラの腕から血が滴りたると、滴った血液をイーラの剣は吸い付くしていった。吸い尽くされた剣から激しく火花が散ると、どす黒い血液の塊が一気に飛び散ってゆくのであったんだ。そして血液が剣先にぶつかった事でイーラの剣の形状が変化していった。イーラの剣からトランプのカードが出現した。そのトランプのカードは「ダイヤの13」のカードであった。その13のカードをイーラは剣の先のバックルに挿入した。
「僕の妖術はこいつが求めていたようさ。ダイヤの13は僕の能力を極限まで増強させる。完璧な能力さ。さあ、、今メシアの菩提樹が僕に力を来れるようだ。さあ、、、ガルムフェニックスの力だよ。」
次の瞬間周囲に散らばっていた死体の血液から炎が一気に上がっていった。その炎は赤く変色するとジョーカーのマークに燃え始めた。ジョーカーの形をした、炎は血液を吸い尽くすと、黒く変色した。イーラの妖術はガルムフェニックスの血液を吸った事で黒く変色した炎はローゼンの剣に燃え移っていった。ローゼンの剣とイーラの剣から出た炎は激しくぶつかりあってゆく。ローゼンは身体を空中に浮遊させると、一気に身体から黒色の魔法陣を展開させたのであった。彼女の衣装はゴスロリのような格好へと変化したのであった。そして4体のローゼンの分身が次々と生成されてゆく。
「さあマスターの指示に従いなさい美しき、、薔薇の人形!!!!!」
その分身達はイーラ・ブレイハを取り囲むと4体の分身は徐に黒色のハンドガンを生成したのであった。そのハンドガンから一気に弾丸が発射されてゆく。その弾丸はイーラの身体を直撃したのであった。イーラは剣を自由に使いながら、身体を跳躍させた。身体を跳躍させたイーラは一気にローゼンの分身の人形を斬り刻んでゆく。腕を切り取られ激しく血を吹き出してゆくローゼンの分身の内の一体は激しくイーラに蹴りを入れて来ようとした時イーラの持つ剣が一気に変形した。
「まさか、、あんたは???」
ローゼン・メーデーは思わず口を溢した。激しく薔薇の花びらが散る中、首を切り取られた人形の肢体が転がっていたのであった。その肢体から血液が流れ出すとその血液をイーラの剣は吸い尽くしてゆくのであった。イーラの剣はその瞬間イーラ・ブレイハはそう名乗り初めたのであった。そして剣は斧のように変形すると一気に黒く染まってゆく。その斧から凄まじい斬撃が放たれると周辺の岩が破壊されたのであった。
「僕こそ、、、ブラック・ジョーカーさ。」




