③
更新遅れました。忙しくて書くのが遅れてしまいましたと言うと嘘になります。あと言い忘れていましたがこの話は別にクイズの話ではありません。
エントリーが完了した後、先生は何事もなかったかのように俺たちをやっかい者扱いし、職員室から追い出した。追い出された俺たちは二人っきりだった。
何か話さなければ。こういう時はどんな話をするべきなんだ。俺がそんな謎の使命感に駆られていると、彼女の方から口をきいてきた。
「ねえ、水樹くん。中学生の時の頃を覚えている?」
紹介が遅れたが、水樹というのは俺のことだ。中々かっこいい苗字で気に入っている。そんなことより、何だその質問は。もちろん覚えてますよ。
「私たちって中学一緒だったけどまだ喋ったことなかったよね?」
ええ、確か面と向かって話すのはこれが初めてだと思います。
意外だった。桜ノ宮さんが俺のことを認知しているとは思わなかった。ひょっとして意外と脈ありなんじゃないか?
そんなくだらないことを考えていると、桜ノ宮さんは「そう。」と一言だけ言い残し、教室へ帰ってしまった。
あいにく彼女のクラスと俺のクラスは校舎の端どうしであるため一緒に帰るというイベントに参加することはできなかった。もし俺が在籍している教室が木っ端微塵に破壊されて、その教室の生徒たちが一年のクラスにそれぞれ分配されることになったら俺はしばらくの間、彼女と同じクラスに通うことになるかもしれない。
それに結局なぜ彼女がクイズ大会に出場することにしたのかも聞き忘れたし。
まあ、その理由を聞くのも、教室を破壊するのもめんどくさいからまた今度にしよう。
そんなことを思いつつ、俺は教室に戻った。
次回はなるべく早く更新したいです。