サクッと飛ばして高校入学
「知らない天井だ」
行って見たいワード100に必ず入るであろうセリフを言ってみた
さて現在の状況を説明すると
2002年4月 3歳である
絶賛幼稚園で昼寝をしているところだ
物心つく頃という曖昧な指定でタイムリープしてみたところこの状況だ
物心つくタイミングここ!?という疑問は捨てておこう
なるほどスキルによって記憶をたどってみると自分は幼稚園の3年間を泥団子作りと紙飛行機に捧げていたのを思い出した
しかし今となっては本気で泥団子を作ってしまうと鉄球以上の硬度をもつ泥団子はもちろん、飛ばしたら永遠に着地しない紙飛行機もつくれてしまう
こんな時は
「○分身の術」
ぬははははぁ!困った時はこれでしょ
なんとかの分身の経験は解除した後本体に還元されるという素晴らしい術なのだ
「幼稚園児生活は任せた!」
ということで自分は変化の術や変身魔法を応用し完璧に姿形を変え20台の男性の姿で三年ほど旅に出ることにした
それから12年
そう12年も経ってしまった
いや流石に中身17歳では小中学校生活も苦しいんだって
分身はなかなかエンジョイしてたみたいだが
そして今日高校の入学式が終わったところである
この12年間の行動を振り返る
お金は競馬、FX、宝くじなどなどでぼろ儲けし
豪遊しつつ孤児院などの恵まれない子供達に分配した
俺の憧れる物語のヒーローは自分が助けられる人を見捨てたりしないから
だとそんなこと考えていたら教室移動の時間だ
まだみんな打ち解けてないのか指示に従い速やかに教室に入って行く
席に着くとともに俺は感動に震える
夢にまで見た共学ライフを満喫すると決意した
すると奇跡的?に近くの席になった小中からの親友である西村剣が話しかけてきた
「よ、ユータ緊張してんのか?珍しいな
まあ、高校でもよろしくな!」
「おう、よろしく」
そう俺の夢の共学生活は始まったばかりだ!!