始まりの空
ここから新規部分です。
各話完成次第の投稿になるので、旧話修正分のような連日投稿はできませんことご了承くださいませ。
どうしてもワンシーンを長く書きすぎる癖があるので、内容をかなり抑えめに地の文を少なくさせております。
もしこれでも内容が冗長に過ぎると思われるようでしたら、今後はもっと自粛できるように気を付けてまいりますのでお気軽にご指摘ください。
長文癖があるのです、書きたいことを書いていると恐ろしいことになってしまうのです…。
「声をかけられた時の話し方が女の子に向けた話し方に聞こえたので訂正してみました。やはり女の子と思われていたようです。僕は男の子なのであなた方は勘違いをして声をかけたことになりますが、僕が女の子ではなくても勧誘は続行されるのでしょうか?」
「…………あっ、はい。……え? ……うぅん……」
「……えっ、と、ごめん、ね?」
「………………かわいい……っ!」
呆然と、あるいは愕然と凝視される中でことりと首を傾げながら3人に確認の問いを投げると、それぞれ我に返った様子で困惑や謝罪を返してきた。弱冠一名やや悦に入った表情で口元を覆っている。
男はまさかの性別間違いで美少女ならぬ美少年を誘ってしまったことにかなり動揺していたが、しばらくうんうん悩んだ後きりりと顔を引き締めて。
「見た目かわいいなら目の保養に問題ないよなー! ってことでよろしくぅ!」
「はい、よろしくお願いします」
キメ顔にウィンクを添えて改めてクーヤを誘った。元々異議のなかったクーヤはもちろん了承する。
「ちょっと待ってそこでよろしくお願いしちゃうのはおかしいでしょ!?」
「ずるいです私も一緒に遊びたいです!」
「ツッコむとこそこじゃない! いや私も遊びたいけどそうじゃない! 今はそこじゃない!」
「お姉さんは同行しないということですか?」
「お姉さんも同行しますー!! あとできればさんじゃなくてちゃんって言って欲しいです! リピートアフターミー! お姉ちゃん!」
「? おねえちゃん?」
「ふわあああああああwせdrftgyふじこlp」
「気持ちわかるけど落ち着きなさい花咲き乙女!!」
暴走する友人を抑え、お姉ちゃん呼びに胸を射抜かれながらも、はきはきした少女はきつと男をにらみ据えて警戒の姿勢を崩さなった。当の男はせっかくならとクーヤにお兄ちゃん呼びをさせようとしている。
「そうそう、でもってもうちょっと角度浅めにね、頭傾けるのは少ーしだけ……そうそうそのくらい。はいそこでどうぞ!」
「おにいちゃん」
「かんっぺきっすわー!」
「あんたは何をやらせてるの!? そして君は何でやっちゃうの!? そんなくだらないことに付き合わなくていいんだよ!?」
「くだらなくなんかないよ! 人類の宝だよ! お兄さん今のSS? 動画? どっちでもいいから後でください!」
「はい喜んでー!」
「あんたはっ! どっちのっ! ああもうっ、私もちょうだい!!」
「口論をしているのかと思いましたが、とても楽しそうなので違うようです。これはつまり、全員一緒で問題ないということでしょうか? よろしくお願いします」
しばらく3人が荒ぶった後、理性を取り戻し真っ赤な顔を隠そうとする少女たちと、潤った目の保養フォルダにほくほく顔の男と共に、クーヤは落ち着ける場所を探して一先ず移動することにした。
なお、あまりにも目立ちすぎる翡翠の泉正面で起きた一件だったため、周辺ではしばらくお姉ちゃんお兄ちゃん発言の余波に悶えるプレイヤーが続出したのは別の話。
衆目を集めた翡翠の泉から一転、王都外縁部の居住区にある小さめの広場にやって来た4人は、備え付けのベンチに腰を下ろして一息ついていた。はきはきした少女においては、まるで一戦終えたばかりかと思えるほどに疲労感漂わせている。
「ん……こほん、それじゃ改めて、自己紹介からね? 私はNeverEver、長いでしょうからエヴァでいいわ」
「お姉ちゃんはWISTERIAっていいます。気軽にリア姉ちゃんって呼んでくれていいからね!」
「エヴァとリアですね、よろしくお願いします」
「い、いきなり呼び捨て? 見た目以上に強気、ううん、むしろ見た目通りに強気……?」
「年下の美少年に呼び捨てられちゃうどきどきも悪くないっていうかいいと思うんだけど、ここはやっぱりお姉ちゃんとして礼節をちゃんと教えなくちゃいけないところよね、お姉ちゃんとして!」
「あ、オレ、笑男ってなってるけどこれラフメイカーって読んでねー。んーで、お嬢さんみたいなお坊ちゃんのお名前はなぁに?」
「僕の名前はクーヤです。ラフメイカーもよろしくお願いします」
「はいよろしくー♪ クーヤ少年は見たところ<人族>だよね、職業何にしたの?」
「またそこ私たちを放置しない!!」
泉前の一軒で少女たちの性格を何となく察したらしい男、ラフメイカーは、もにょもにょもじもじしているエヴァとリアをそっちのけでマイペースに自己紹介から初心者講習へと話を進める。慌てたエヴァはもじっているリアの腕を引き、話に置いていかれてはたまらないと身を乗り出した。
「本当はマナー違反になるんだけど、初心者に言葉だけで説明して分かれなんて無理な話だから、今だけ特別ね? 私たちも見せるから、クーヤのステータス見せてもらえる?」
「だなー、今回限りってことで、オレのも見せちゃうからさ、クーヤ少年のステごかいちょーう♪」
「……ステータスを見せる、とは何をすればいいですか?」
「チュートリアルでラルちゃんと一緒りやりませんでしたか? あれのことですよ」
「チュートリアル、ラルちゃん。……聞いた覚えはありますが何かをやった覚えはありません」
「おーっとぉ? これはまさかの?」
「……まさかだけど、チュートリアルスキップした、とか言わないよね?」
「あ、はい、そうです。チュートリアルをスキップするかと聞かれたのではいと答えました」
三者三様、あちゃーと言いたげな様子を見せるティーチャーズ。
こめかみを抑えつつ、エヴァがステータス画面の開き方を説明した。
「視界の右下の方に青いボタンみたいな、これくらいの丸いのが見えるでしょ? 右手の人差し指で、その青いのに触りながら横にスライドさせてみて」
「ボタン……これでしょうか、スライド……あ」
ピポン
快い音と共に、クーヤの前面にB4サイズほどの大きさの半透明な枠が表示された。
思わずといった小さな驚きの声にエヴァたちは微笑ましげに目を細め、チュートリアル(presented by player)を進めて行く。
「分かる分かる、初めて見ると感動するよなー、これぞVRゲームって感じがさ!」
「半透明で色々書いてある画面が出て来たでしょ? それがあなたのステータス画面。枠の右上のところにある可視化ボタンをONにしてもらえると自分以外の人にも見せられるようにできるから、私たちに見えるようにONにしてくれる?」
「分かりました」
「ありがと、見せてもらうわね……………は?」
「え? なに、どうしたの……ええっ!?」
「どしたどした……おぉ、マジか、クーヤ少年そっちの人かー」
実は着目した要点が違っていたりする3人を驚かせたクーヤのステータスはこのようになっていた。
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NAME:KUYA(♂)
LEVEL:1 CLASS:Human
JOB:Summoner TITLE:NONE
STP:0
--------------------
HP:500 MP:200 SP:550
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HACK:15 STAB:15 BEAT:15
DEF:10 MGAT:15 MGDF:10
AVD:10 DEX:10 LUCK:12
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EQUIP:NONE
SKILL:NONE
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「まさかの極振り……!? しかも幸運!?」
「しょ、初心者さんなんですよね? これ大丈夫なのかな……」
「なになに? クーヤ少年外人さんだったの?」
先ず数字に目が行って驚いていたエヴァとリアは、ラフメイカーの問いに何を言っているのかと視線を彼に移し、改めてクーヤのステータス全体を見てようやく気付いた差異にますます目を丸くさせた。
2人がそれぞれのステータス画面を呼び出して見比べ感心している間に、ラフメイカーも自身のステータス画面を可視化させてクーヤのものと並べ、自分たちが何に驚き感心しているのかを教えてくれた。
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名前:笑男(♂)
レベル:71 種族:獣人族・ドーブ
職業:奇術師 称号:アクロバッター
STP:6
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HP:5682 MP:4243 SP:12306
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HACK:61 STAB:60 BEAT:22
DEF:40 MGAT:140 MGDF:80
AVD:85 DEX:100 LUCK:4
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装備:虹鉱奇術札、狩人梟の投剣、軽業シリーズ・防、疾風鷲の羽飾り
スキル:『札:Lv15』『暗器:Lv69』『投擲:Lv72』『上級氷属性魔法:Lv3』『上級毒属性魔法:Lv1』『単式魔法:Lv70』『広域魔法:Lv63』『索敵魔法:Lv79』『詠唱:Lv55』『跳躍:Lv77』『疾走:Lv61』『鑑定:Lv68』『暗視:Lv61』『隠密:Lv60』『聞耳:Lv59』『睡眠耐性:Lv28』
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「プレイヤー比率考えるとアメリカかな? ようこそ日本サーバーへ♪ 知り合いに留学生いるから外人さんプレイヤーがいるのは知ってたけど、実際の画面見るの初めてだわー。数字んとこはまるきり一緒なのなー」
「はい、アメリカに住んでいます。お邪魔しています。僕はアルファベットは分かりますが漢字などは全く分からないので、画面を並べてもらえてとても参考になります、ありがとうございます」
「笑男が親切だとなんか不審……っていうかLvたかっ! つよっ! えっ……ええー……」
「エヴァちゃんその反応傷つくわぁ。でもってクーヤ少年はどういたしましてー♪ そんじゃ上から順番に説明してくねー」
引き気味のエヴァに言葉通りとは思えない胡散臭い笑顔を浮かべるラフメイカー。
そのまま一つ一つの項目を指で示しつつ解説を始めると、クーヤも指先の文字を追いかけしっかりと解説を聞いて本来チュートリアルで知るべき情報を学んでいった。
各能力値の数値や効果、成長について。スキルスロットの重要性、スキルとステータスの関係、スキルの取得と成長と技について。武器や防具などの装備と表示枠について。そして職業と称号の効果と取得方法について。
非常にお利口さんなクーヤの学習態度に、ティーチャーズも気分よく講師役を務める。
ステータスについて凡その解説が終わる頃、リアがふと何かに気付いた様子でクーヤに問いかけた。
「そう言えば、クーヤ君お話してるの日本語だよね? 日本語話せるのに字は読めないの?」
「んー、言われてみれば確かにそうよね。あ、でも、基本設定に翻訳サポートって項目を見た気がするから、それで話してるんじゃない?」
「いえ、僕が今話しているのは日本語です」
「え、そうなの?」
やや今更君な質問ではあったもののそう言われると、と同意するエヴァだったが、すぐに一つの機能に思い当たって理由を意見してみる。しかしクーヤからは否定が返り、意外そうに目を丸くした。
「日本語も音で覚えているので、聞くことと話すことについてはおよそ問題ありません。声をかけられた時の言語が日本語だったので、最初から日本語で話すようにしています。ですが、たまに分からない単語があった時、頭の中に自然とニュアンスが浮かぶので、おそらく翻訳サポートの設定はONにされているものと思われます」
「そうなんだ……じゃあ、言葉が翻訳されてるなら字も翻訳されてるってこと?」
「はい、同じように頭の中に意味が浮かびます。ですが、意味が分かることと読めることは違うので、今後のためにもこの比較はとても参考になりました、ありがとうございます」
「どういたしまして♪ そもそもサポートは当人にしか影響ないらしいからねー、読む聞くの翻訳はされても話すの翻訳はされないんだってさ。クーヤ少年が英語で話した方が楽ってことなら、オレたちが翻訳ONにするけどどうする?」
「いえ、大丈夫です。せっかくなので郷に入って郷に従いたいと思います」
「日本人でも今日日使わない言葉が出て来たわー。頑張り屋さんでいいと思うよー」
「健気……健気系美少年…………天使かな……?」
「花咲き乙女もう少し自重しよっか?」
「やーけど、クーヤ少年話し方硬いねぇ。日本語上手ですごいと思うけど、もーちょっと柔らかくなるともーっといいと思うなオレは」
「ですね。この機会にぜひ、クーヤ君には日本語をたくさん勉強してもらえると嬉しいな」
「柔らかい日本語というのはよく分かりませんが、勉強は続けたいと思っています」
「話せるだけすごいんだから、無理強いはやめなさいよ?」
和気藹々とクーヤをはさんで初心者講習は進む。
出会いの印象とは裏腹にラフメイカーが普通に親切なので、エヴァとリアも何だかんだ言いつつすっかり彼の胡散臭さに馴染んでしまった。
「ステータス画面についてはこれくらいでいいでしょ。あ、画面の閉じ方は右手でさっと払えば消えるから。ステータス画面を閉じたら、次は他の画面の説明ね。ステータス画面を開いたのと同じボタンを、今度は中指でスライドしてみて?」
「はい……開きました」
「今開いてもらったのがアイテム画面、可視化はステータスと同じ方法よ。デフォルトだと持っているすべてのアイテムが新着順に並んでるから、特定のアイテムを探したい時には一番上のアイコンで並び替えてみるといいわ」
「アイコンのマークで何順に並べるか選べるようになってますから、探したいアイテムの種類を押してくださいね」
「……ええと、アイコンのマークが何を表しているのか分かりません」
「おおーっとぉ? これはまたしても。もしかしてクーヤ少年RPGやったことない?」
「はい。僕は今まで一度もゲームをやったことがないので、これが初めてのゲームになります」
「ええっ!?」
「マジかー、今度はそう来たかー!」
「本当の本当に初心者さんだったんですね……!」
今どきの若者らしからぬ驚きの宣言に場が沸き立つ。するとリアが目を輝かせて、間に座るエヴァの膝に乗り上げるようにしてクーヤの方へ身を乗り出した。潰されるエヴァにはいい迷惑だ。
「ちょっ、リアっ、」
「じゃあじゃあ! あのあの、クーヤ君クーヤ君!」
「はい、なんでしょうか?」
「えとえと、わ、私と、初めてのゲームの、初めてのお友達に、なりませんか!?」
「リア、邪魔っ、重、」
「重くないもん! 身体測定の時私の方が軽かったもん!」
「気持ちの問題よどいてって言ってるの! そもそも私の方が背が高いんだからその分体重あるに決まってるでしょ!?」
「あ、フレンド登録の説明しておくねー。今申請送るから、それにYES、許可出してもらえる?」
「申請……小さな画面が出ました。これを許可……できました」
「はいどーも、っと♪ これでオレとクーヤ少年はフレンドになりましたー。フレンド申請は基本メニューから送れるからね。フレンドになるとその人のログイン状況とか現在地とか、簡単なステータスとかが分かるようになるよー」
「ああああああああ!!?」
「リアうっさい!! それからラフメイカー何度目よこれ!? 放置やめて!!」
「仲よさそうでいいことだねぇ」
「はい、仲がいいのはいいことだと思います」
「んんんん、天使っ! じゃなくて放置しないでってばー!!」
「初めてのお友達作戦がああああ!?」
騒ぐ少女たちそっちのけでちゃっかりクーヤのフレンド第一号を獲得したラフメイカーは、にまにまと2人を眺めながらクーヤに笑いかける。
「向こうは向こうで仲良しさん、ならこっちはこっちで仲良しさんしてようなー、クーヤ少年」
「はい、友人ができたのは初めてです、よろしくお願いします。こんなに早く友人ができるとは思っていませんでした。ゲームはすごいです」
「そっかそっかー、よかったねー。……うん…………うん?」
感じる違和感にラフメイカーが固まると、わっちゃわっちゃしながらもこちらの話は聞いていたらしい2人も同様に固まってクーヤに注目し、俄かに沈黙が流れた。
左右からじっと見つめられたクーヤは意味が分からず首を傾げている。
「何でしょうか?」
「えーっと……、ちょーっと待ってねー? 今の言い方だとクーヤ少年友達いなかったって言ってるみたいに聞こえたんだけど、まさかだよねー? そんなわけないよねー? ……よね?」
「はい、僕は友達がいません。より正確に言うと、これまでいませんでした」
「……マジか…………」
頭を抱え、顔を覆い、痛まし気に目を閉じる3人。
「(やめてくれませんかね? リアルに切ない宣言やめてくれませんかね? 胸が痛いんですけど)」
「(ゲームのフレンドを友達って言っちゃっていいの? そんな軽いものが初めて認定に相応しいと言っちゃって許されるの?)」
「(私……私頑張るから! クーヤ君が胸を張れる立派なお姉ちゃんになって見せるから!)」
「?(なぜ皆さん黙ってしまったのでしょうか)」
「クーヤ……私もフレンド申請送るから……許可お願い……」
「私もっ! 私も送ります! お願いします!」
「はい、分かりました」
「よかったね……よかったね、クーヤ少年……!」
目頭を押さえ顔をそむけるラフメイカーの隣で依然状況を理解できないまま、クーヤは言われた通りにエヴァとリアからのフレンド申請を承認した。
「ええと、不束者ですが末永くよろしくお願いします、と言うのだと教わったのですがあっていますか?」
「若干ではなく違うけど気持ちは伝わるからOK。そのセリフならリアルで美女か美少女に言われたいよなー」
「どこでその用法を教わったのか激しく気になるけど、よろしくね、クーヤ。何かあったら気軽にメッセージ送ってくれていいから」
「はい! 末永くよろしくお願いします、クーヤ君!」
仕込まれた誤用に苦笑するエヴァの向こうから食いつくように身を乗り出すリア。またしても下敷きにされたエヴァがさりげなく彼女の後ろ頭を叩く。
エヴァの呆れ顔とラフメイカーの生暖かい視線に見守られる中、リアは満面の笑顔で両手を伸ばしクーヤに握手を求めるのだった。
「あ、すみません、僕に触らないでください」
用語解説
・花咲き乙女
→ リアの高校におけるあだ名、実名をもじっている。小さくて可愛いものに目がなく、関わると頭がお花畑状態になることから生まれた。なおクラスメート全員の共通の見解。本人は気にするどころか字面が可愛いのでいっそ気に入っている。
・私もちょうだい
→ エヴァも何だかんだ言いつつ可愛いものはまんざらじゃない。
・別の話
→ 掲示板回を書いてみたいけれど技量がない悲しみ。
・極振り
→ キャラクター作成時のボーナスポイントを、一つのステータスに集中して振り分けていること。ステータス解説詳細はあとがきの文末にて。
・翻訳サポート
→ プレイヤーの母国語以外の言語に対して入る翻訳補助機能。読むこと、聞くことに対して機能する。書くこと、話すことは当人が行うそのままなので注意。
*ステータス解説
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NAME:名前
LEVEL:レベル CLASS:種族
JOB:職業 TITLE:称号
STP:ステータスポイント
--------------------
HP:体力 MP:魔力 SP:精神力
--------------------
HACK:斬撃 STAB:刺突 BEAT:打叩
DEF:防御 MGAT:魔攻 MGDF:魔防
AVD:回避 DEX:命中 LUCK:幸運
--------------------
EQUIP:装備
SKILL:技
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*キャラクター作成時初期値
ボーナスポイントは共通100STP、STPはHP/MP/SP意外に振り分け可能、LUCK以外1P:1上昇、LUCKのみ1P:0.1上昇
人族 - 平均
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HP:500 MP:200 SP:550
--------------------
HACK:15 STAB:15 BEAT:15
DEF:10 MGAT:15 MGDF:10
AVD:10 DEX:10 LUCK:2
--------------------
獣人族・鳥 - HP叩防↓ MPSP斬突魔攻魔防回避命中運↑
--------------------
HP:400 MP:230 SP:580
--------------------
HACK:16 STAB:16 BEAT:10
DEF:7 MGAT:16 MGDF:11
AVD:11 DEX:11 LUCK:2.2
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*ステータスの各能力値の効果・成長
プレイヤーのリアルの身体能力をそのままに、数値に比例して各能力に補正がかかる。
基礎能力の平均値化はしないので、プレイヤースキルがそのまま影響する。
Lvあげ≠ステータス成長ではない、Lvに比例するのはHP/MP/SPのみ。
各能力値の成長は、STPの振り分け、関連スキルのLvUPボーナスの2通り。
STPの入手方法は、Lv1上がるごとに5ポイント、クエスト・イベント報酬の2通り。
*スキルとステータスの関係
スキルスロットに装着しているスキルに関連するステータス項目に補正がかかる。
スキルLv成長時に関連ステータスにボーナスポイントの加算。
*スキルの取得と成長と技
スキルにはオート(auto)とアクティブ(actv)の2種類があり、取得数の上限はない。
取得方法は、行動に伴うひらめき、スキル取得専用スクロール、クエスト・イベント報酬の3通り。
スキルの成長は、オートスキルはスキルスロット装着未着を問わずスキル使用に伴う経験値蓄積、アクティブスキルはスキルスロットに装着時のスキル使用に伴う経験値蓄積。
オートスキルはON/OFF設定が可能だが、OFF時の経験値は蓄積できない。
アクティブスキルの中にはスキルLvMAXでオートスキル化するものもある(マスタリー)。
スキルはLvMAXで上位スキルや派生スキルが発生するものもある。
*スキルスロットの重要性
アクティブスキルをスキルスロットに装着していないと、あらゆる行動が判定不可になる。
具体的には、攻撃スキル未着だと斬っても殴っても何をしても与ダメージ1、防御スキル未着だとダイレクトアタック計算、魔法スキル未着だと魔法使用不可、その他スキルも不発・使用不可になる。
ただしオートスキルに限っては予備枠に所持しているだけで行動判定される。
初期スロット数は共通5枠、キャラLv10までは偶数Lvごとに1枠、以降はLv10上がるごとに1枠増加。
スキルスロット拡張アイテムも別にあり、入手方法は、レアドロップ、クエスト・イベント報酬の2通りかつ、めったに出ないので非常に貴重品。
*武器や防具などの装備と表示枠
装備品の装備可能個所は種類によって箇所が異なる。
武器は、右手、左手、両手、控えの2または3カ所。
防具は、頭部、胸部、背部、腕部、腰部、脚部の6カ所。
アクセサリは頭、右耳、左耳、首、右手首、左手首、手指10本、胴体、腰、右足首、左足首の全20カ所の内いづれか5カ所、重複不可。
装備の表示枠は現在装備中のアイテムの中から、メイン武器1つ、サブ武器1つ、防具1つ、アクセサリ2つの計5枠。
シリーズ装備はセットでシリーズ名表示可能。
*称号の効果と取得
称号はプレイヤーの行動や状況に伴い賞与または付与され、取得数の上限はない。
表示枠は1つに限られており、表示され立称号の効果が有効となる。
取得方法は、入手条件を満たす行動、レアドロップ、クエスト・イベント報酬の3通り。
*職業の効果と取得
職業はキャラクター作成時に初回職業を決める。
職業は適性のある武器・防具・アクセサリの数値に対してと、適性のあるスキルの効果に対して補正がかかる。
職業は条件を満たすことで上位職や別の諸企業に転職が可能。
上位職への転職は前職の経験値・スキル・技を引き継ぎできる。
転職は前職のスキル・技を引き継ぎできるが経験値は引き継がれない。
同一職業へ複数回再転職するには、その職業に通常転職する時に必要な条件のn倍の条件がかかる
(n=何回目)。