第1話『合流』
とある荒野から、西へ107キロに位置するザール奔放主義国。
国境警備は配置されず、入国時の書類提出等も不要。そもそも国としての機関が設けられておらず、50ある集落の内、何れかに住み着けば誰でも国に属している事になるという緩さで有名だ。そのためザールは、母国を追われた者が最後に辿り着く駆け込み寺の如き存在であった。
しかし、国としての機関がないという事は納税や仕事の概念も存在しないので、三大義務の内、国に属すという項目しか果たせず、結局、他国からは冷遇される。あくまで、世捨て魔族をギリギリ回避している状態だ。故に、やり直したい、成り上がりたいという意識の高い者は、危険な傭兵稼業を選択し、ミッションで活躍して名を上げる事でランクアップを目指す。余談だが、先の戦闘で散ったアッシュメークも、このザールから這い上がったクチである。
そういった特色ゆえ、一癖も二癖もある者ばかりが住む訳だが……そんな地元の魔物でも、決して近寄らない場所があった。第14集落から20キロほど離れた、頂が非常に尖った山。その麓にある迷宮的洞窟。
強大な魔獣が住むとウワサの、その洞窟内部にシシマルとラーバインはいた。
「さんみィー! ……ねぇ、もっと火力上げらんないの?」
「ムリだ。これ以上は調整できん」
シシマルが剣先に申し訳程度の炎を発生させ、それを光源としていた。彼の特殊技能だ。だが調整がヘタクソなので、炎をこれ以上大きくしようとすると爆発を起こしてしまう。故に、暖を取るのには適していない。
「……アヅマには悪い事をしたな」
「フザけて砂掛け過ぎたね」
アヅマは、SABAKIの修理の為に自分のラボへ半泣きで帰っていった。
定例会は強制ではなく、欠席しても終了後に内容が伝えられる。もっとも、特に内容が無い場合が殆どだが。
「まぁ、一人でも少ない方が楽でしょ。描写とか」
「……? 何の話だ」
「いやいや…… あ、そろそろっぽいね、これ」
洞窟内部を決められたルートで進んでいた二人は、30mほど前方に僅かな光を確認。辿り着くと、崩壊した石造り的建築物の数々が俯瞰で広がる。かつては栄えていたであろう古代都市のなれの果て。ここがシシマル達の合流場所だった。
「うお、相変わらずの荒廃っぷり! そして、さみィー!」
石階段を降りながら、ラーバインは大げさに震えながら言った。
「奴も相変わらずの様だな」
入り口付近の壁に設置された着火済みの燭台に眼をやり、シシマルは剣先を消火。大剣を背に収納した彼は、目線を階段近くの広場辺りに向けながら降り始める。目線の先には、全身甲冑を着た非常に大柄な男が座っていた。
「オイ久しぶりだなぁ、アンジェリカ! 元気してたか?」
「……」
アンジェリカと呼ばれた男はラーバインの方を向き、立ち上がった。直立すると更に大規模だ。錆色の威圧的な全身甲冑が彼の巨躯をさらに大きく見せている。
「他のヤツ等は来てないの?」
「……」
ラーバインの問いにアンジェリカは無言だった。これはラーバインがウザがられている訳ではない。アンジェリカは喋ることができないのだ。故に彼は首を縦に振るジェスチャーを返していた。つまり、シシマル達が一番乗りという事だ。……ではアンジェリカは? 彼はここを根城にしているので、ランク外の殿堂入りである。
因みに、入り口や広場に並ぶ松明類は、定例会の為に彼が準備した物だ。そのお陰で洞窟内にも関わらず、かなりのルクスを確保できている。寡黙だが気は優しくて力持ち、彼はそんな男である。
「あァ? なんだなんだなんだァ、オレ様達が一番じゃあねェのかよ」
階段上の入り口から、低くて良い声が響いた。
「おお!!」
「チッ……」
笑顔で声の主を見るラーバインと、声に反応して舌打ちをするシシマル。対照的な2人のリアクション。
「ハハ、残念だったなぁドラーカー、タッチの差だったぜ」
「ケッ、相変わらずスピードキャラ感ハンパねェなテメェ、ラーバインよォ。元気してやがったか?」
ドラーカーと呼ばれた良い声の男は、浅黒い肌をした大柄の男で、頭部は辮髪。いかり型の髭を生やし、丈の短い黒いベストを着用……ランプの魔人をイメージすると分かりやすいだろうか。そのイメージに、黒いハーフパンツ、サングラス、背中と胸から腕にかけて入った禍々しいタトゥーをプラスしたのが彼だ。
「あれ、あれあれあれ? なんだよ、シシマルちゃんもいるじゃんかァ~、元気してたかよ? あァ?」
「生憎、吐き気が止まらん。……貴様の顔を見てからな」
「おーい、おいおいおい、なになになにソレェ~? ……ケンカ売ってんのか?」
低くて良い声で凄むドラーカーと、それを睨み返すシシマル。顔を合わせてから僅か数秒で、この一触即発の雰囲気! 御覧の通り、二人の仲は劣悪だった。その理由は様々だが、おいおい語られるだろう。
「やめなよ、ドラーカー。」
同じ方向から、今度はハスキーボイスが響く。
「お、あぁ、エデン。いや、すまねェ…ついカっとなっちまって」
凄まじい形相でシシマルにメンチを切っていたドラーカーは、バツが悪そうに声の主に詫びた。
「皆、久々の再開なんだからさ、もっと仲良くしようよ。ね?」
エデンと呼ばれた声の主は、外見年齢12、3歳の少年だった。爽やかげなカットソー、ハーフパンツにサンダル……アヅマ以上に魔族には見えないが、彼も歴とした魔族だ。……しかも強力な。
「そうだなァ、エデンの言うとおりだぜ。いやァ~、ワルかったね、シシマルちゃん。メンゴメンゴ!」
「……フン」
シシマルは、ドラーカーから目を逸らした。こうして、コロコロと態度を変える所も気に入らないのだ。
「いやー、この一連の流れ。再開した感ハンパないわー」
ラーバインが心底、懐かしそうに言う。
「フフ、再開の感慨に役立てて嬉しいよ。みんな、改めて久しぶりだね」
「エデンよ、飼い犬の首輪くらいちゃんと繋いでおけ」
「あァ? 誰が飼い犬だとコラ」
「ドラーカーやめなよ。僕はそんな風に思ってないから。……シシマル、彼は久々の再開に舞い上がってるだけなんだ。大目に見てあげてよ」
「フン……貴様がそこまで言うなら、オレも控えるとしよう」
「ケッ!」
劣悪関係である二人の馴れ初めは、おいおい語られるだろう。
「ほぼ揃っている様ですな」
暫くすると、今度は上から声が響いた。上空から半円の台座がゆっくりと降りてくる。その上には座禅を組んでいる男の姿が。
「あれ、ジーク、今日は遅かったじゃん。いつも、はえーのに」
「色々と立て込んでおりましてな……上から失礼しますね、皆さん」
今、呼ばれたジークとは愛称であり、この男の本名はジークリンデという。金の装飾が付いた黒いローブと黒いベールを着用している為、その中身は窺い知れない。目を引くのは直径1mはあろう派手で大胆な兜。魔界広しと言えども、身体に対してこれほど長く特徴的な兜を装着しているのは彼だけである。
「アヅマさんと、ローズさんは今回は欠席だそうです」
定例会の出欠席の連絡や、進行などを行うのはジークリンデだ。以前はローテーションで行っていたが、毎度の様に連絡や進行が滞ってしまった為、彼が一任する事となった。癖のあるメンバーの中では一番常識的かつ冷静なので適任といえるだろう。
「じゃあ、あとはロアだけって事だね」
「なかなか集まりが良いなァ、今回はよ」
いつもは3、4人程度の定例会。今回の様に7人集まるという事は滅多にない。
(フーム……何かの兆しでしょうか……)
沢山集まって多少浮かれているメンバーの中、ジークは思った。彼は高い魔力を有しており、その関係で非常に勘が鋭い。
(おそらくロアさんが来てから……何かが起こりますな、これは)
残るメンバーは、散々名前が出ているロアという男のみ。いったい、どんな魔族なのだろうか……? そして、ジークの言う『何か』は本当に起こるのか? その時は近い……!
……ジークリンデの到着から、既に1時間。ロアはまだ来ていない。皆、久々の再開で雑談を楽しんでおり遅刻を気にしてはいない様だが、シシマルだけは少しイラついている様子である。
「ケッ、飼い犬云々は人の事、言えねーなァ、あァ? シシマル先生よ?」
それに気付いたドラーカーが、シシマルに意趣返しを図る。
「……どういう意味だ」
「どういう意味も何もオマエ、新参の若いモンが遅刻なんてよォ〜、こりゃ教育者に問題があるんじゃアねェのかなァ〜と思ってよォ、あァ、先生よォ?」
遅刻者のロアという男は、シシマルの弟子である。とはいえ、もう結構な年月が経過し、1人立ちもしているのだが……先ほどの飼い犬発言が余程気に入らなかったのか、ドラーカーはシシマルに絡む。
「貴様、いい加減にしろ。難癖をつけおって……一度やらないと分からんか?」
シシマルが、憤怒のオーラを纏いつつ、背の大剣に手を掛ける。眼がマジだ。
「おい、シシマル止めとけって! ほらドラーカーも!」
「いやいやいや、ちょっとした遊びだってェ、ラーバイン。 ……エデン、いいよな。止めんなよ」
ドラーカーも、のっぴきならない禍々しいオーラを纏い、構える。彼も眼がマジだ。
エデンとジークはと言うと、既にバリアの様なモノを貼っており、アンジェリカは腕を組み直立の姿勢で2人を見ている。そして、ラーバインは……既にジークの後ろに隠れていた。は、速い!
直後、二人のオーラがぶつかり合い、空間が歪み、周辺には松明の音だけが響く。二人は静かに己の力を高めていた。
そして……!!
「スンマセン! 遅れちゃって!」
全員が階段上を見た。そこには、額から2本角を生やした金髪チャラめの魔族が立っていた。
「もー、おっせーよバカ! オマエ、バカ!」
階段上を見たラーバインが、安堵と共に口を開いた。
「スンマセン、ホントにスンマセン!」
猛ダッシュで階段を下り、6人の前に馳せ参じるチャラめの魔族。
「……貴様、なぜ遅れた」
チャラめの魔族に近づきながら、威圧的に問うシシマル。
「それはですね、その……あの……」
「さっさと答えろ」
「は、ハイ、実は散髪を……」
「な……!?」
全員が一瞬、凍りつく。
(散髪? いったいコイツは何を言っているんだ?)
6人全員がそう思っていた。
「このバカが!!」
シシマルが切りかかる。これは、まずい!シシマルは力を高めている状態だ!果たして、チャラめの魔族に止める事ができるのか!?
ガキィィン! 魔界金属特有の衝撃音が響く。
……そう、チャラめの魔族はやってのけた。左右の腰にある剣を抜き、クロスさせてシシマルの斬撃を止めたのだ!
「っぶねぇ……!」
止めはしたが、顔は完全にビビっている。実際ギリギリだった。
「ほう……今のは殺すつもりだったのだが、どうやら命を拾ったようだな」
背に納剣しながらシシマルは言った。
「あ、あざッス!!」
大げさすぎるほどの満弁の笑みで、感謝の言葉を発するチャラめの魔族。彼は、シシマルが本気で自分の命を奪うつもりだった事を知っている。シシマルはそういう男なのだ。故に喜びも一入なのだ。
「だが、ペナルティは発生する。明日までに坊主にしてこい」
「え? じょ、冗談スよね?」
シシマルの科せた罰に、彼の笑顔は焦りの表情に変わった。実際、彼の様なチャラい魔族にとって頭部の坊主化はアイデンティティの減少を意味し、死活問題である。
「いや、坊主はオレ的に、ちょっとあり得ないって言うか……」
「明日までに坊主にしてこい」
「は、ハイ……」
「丸坊主だぞ」
「!? ……ハイ」
若干、食い下がるも却下され、尚且つオシャレボーズの道すら閉ざされ絶望するチャラめの魔族。
……既にお気づきだとは思うが、彼がロアである。腰に2本の剣を携え、襟部分が立った青い軽鎧を身に着けている。しかし、彼はその日の気分で装備を頻繁に変えるので、次回は別の装いだろう。そして、最大の特徴であるチャラめの金髪は断髪が確定している。つまり、現在の容姿は今回で見納めということだ。
「ケッ、興が削がれちまったぜ」
ドラーカーは、大げさに両手を肩まで挙げるジェスチャーをしながら言った。そこにロアが駆け寄る。
「ドラーカーさん、スンマセン……」
「気にすんなって、オマエをダシにケンカ売ったオレもアレだしよ」
「いえ、そんな……」
「まぁ、とりあえずよォ…… ボーズ楽しみにしてるぜ、ブハハハハ」
「ちょ、マジ勘弁してくださいって!」
ドラーカーはシシマルと険悪なだけであり、他のメンバーとの折り合いは悪くない。
「では、全員揃ったところで、そろそろはじめましょうか」
ジークリンデが言った。皆、思い思いの場所へ腰を掛け始まる。その際、途中ですれ違ったシシマルとドラーカー。
「いずれ決着つけようや、シシマルちゃんよォ」
「臨むところだ、いつでも来い」
いったい、何故こんなにも仲が悪いのか? その馴れ初めは、おいおい語られるはずだ。
皆が定位置に着くと、崩壊が軽度の家屋からオボンを持ったアンジェリカが出てきた。オボンには茶が載っており、彼は皆に振る舞う。
「おお、これはこれは、ありがとうございます」
「ありがとう、アンジェリカ」
「……」
お礼の言葉に、奥ゆかしい態度で応えるアンジェリカ。寡黙だが気は優しくて力持ち。彼はそういう男だ。
「いや、本当に気ィ利くよね。どっかのアホ2人にも見習ってほしいもんだぜ、ケンカばっかのさー」
「……フン」
「ケッ!」
「ああ……本来はオレの役目なのに…… ホントスンマセン、アンジェリカさん!」
「その通りだ、バカめが」
「いや、どーせ教えてないんでしょ、そういうの」
皆が茶を飲みリラックスした所で、ジークリンデが切り出す。
「では……近況など、何か報告がある方はおりますかな?」
全員、無言で茶をすする。定例会は半年に一度のペースで行っているのだが、基本的に開始前の雑談であらかた話し終わる。なので、実際に会が始まってからは、ジークが全体で共有したい内容を伝え、後は茶を嗜みつつ皆で和むというのが、いつもの流れとなっている。
「……いつも通りの流れですな。では、私から一点」
ジークリンデが茶を一口飲み、続ける。
「ズンタケ帝国の介入が活発になっておりますが……」
「そう、それそれ! 実際、ここ来る直前にも絡まれてさー」
茶をすすっていたラーバインが思い出した様に答えた。ズンタケ帝国とは、先の戦いで彼らを襲った軍勢を有している中堅国家である。
「いやはや、鬱陶しいですな……という訳で提案ですが」
「暗殺……かい?」
「ホホホ、エデンさん、話が速くて助かります」
暗殺! なんとも恐ろしい響きだが、これは魔界では比較的ポピュラーかつ平和的な政権交代法である。実際、泥沼の総力戦になろうものなら目も当てられない。故に君臨者のみを仕留める暗殺は、この世界で暗黙的に推奨されていた。
「なァーんだ、暗殺かよ……」
ジークリンデとエデンのやりとりを聞き、テンションを下げるドラーカー。
「正面からブッ潰そうぜェ、折角だしよォ」
「あ、自分も正面から行きたいすね!」
「俺も俺も!イクサは祭りみてーなもんだしな!」
正面からのブツかり合いを提案するドラーカー、それに乗っかるエデン、ラーバイン。アンジェリカも首を縦に振りまくっている。かなり乗り気だ。
「フン……くだらん。どうせ雑魚ばかりだろう。ただの作業だ」
シシマルが4人のテンションを下げにかかる。強い者と戦いたい彼は、余計な戦闘を嫌うのだ。
「いや、でも師匠、アレですよ。ズンタケには確かクマタローっていうモノスゲー使い手が居て……」
「グリズムーだ、バカめが。ヤツは既にオレが仕留めた」
「……え!? ま、マジすか!? あのズンタケ最強の大将格を!? ぱ、パネェ……流石は師匠……!!」
「フン……」
若干の笑みをこぼしつつ満更でもなさそうなシシマルと、それを羨望の眼差しで見つめるロア。既に独り立ちしたとはいえ、師弟の結束と力関係の要素は色濃く残っているのだ。端から見れば若干、薄ら寒いかもしれないが……。
「フム……では、こうしましょう」
暗殺はシシマルが担当し、陽動として正面から突っ込むのが他のメンバー、というのがジークリンデの案だ。これならば暴れたい者は暴れられるし、敵の眼も引きつけられる。「おー、いいじゃんそれ!」
「異論は無い」
シシマルは勿論、他のメンバーも賛成だった。ジークリンデは魔力が高いだけでなく、それを最大限活かす為に必要な知能の方も凄まじく高い。ゆえに作戦の立案などもお手の物だ。彼なくして、このサークルはあり得ないだろう。
「決行日はアヅマさん、ローズさんに連絡し、彼らの同意などを確認してから決定致します」
全員が合意した。
「では……」
こうして定例会は終了する。あとは各々、茶を啜り、おかわりが欲しくなったらアンジェリカにお願いするという、これまた何時もの流れになる。その筈だった。
しかし、今回は違う。
「あ、じゃあ次、自分いいですか?」
口を開いたのはロア。
「おや、珍しいですね、私以外が」
ジークリンデが、驚いた様子で言う。それだけ、彼以外が発言するというのは珍しい事なのだ。
「まさか坊主は勘弁してくれ、なんて要件じゃねーよな?」
ラーバインの発言に皆の口元が緩む。完全にリラックスモードに移行していた。
……が、くだけた空気もここまでだった。
「いえ、その……ちょっと待っててください」
それだけ言うとロアは階段に向かい、そのまま出入り口に向かっていった。
「どうしたんだい、ロアのヤツ……?」
「……わからん」
「あ! そういや、なんか面白いモノを捕まえたとか言ってたぜ」
「面白いモノ?」
皆が出入り口を見ながら待つ。
(……いったい、何でしょうか)
ジークリンデの頭に、先ほどの懸念がよぎる。
するとロアが顔を出した。
……横に、女を連れて。
「な!?」
一同は、何故か慌てた。
「お、女じゃん!?」
「エルフの類……か?」
「お、おそらくは……しかし、何やら様子が……」
「……!!」
うろたえる6人の方に急いで向かってくるロアと、それに引っ張られる女。程なくして二人は到着した。女は震えている様だ。
篝火の炎が揺らめき、女の顔を照らす。
それを見た瞬間、6人の脳裏にイナズマめいた衝撃が走ったのだ!!
……いったい、この女はなんなのか!?
そして6人の脳裏に走った、イナズマめいた衝撃は何を意味するのか!?
次回を待て!!