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第三章ー日常

蓮は自宅のベッドの上で本を読み更けっていた。いつもの文庫本ではない。叶に渡された大量の本ど。魔術士にとって、常識としてしっておきたい知識達という奴だ。

天文学、地学、風水、その他神話類。

『全て読んで内容を理解して下さい。そのなかでとくに興味深かったり、印象に残ったものを教えて下さい』

理解、暗記と、そこに潜む意味もだろうか。とりあえずは暗記する。重要そうな部分にはアンダーライン、といきたいのだが、借り物なのでそれは出来なかった。

叶から渡されたものは、他にもある。一つが一瞬先の未来が見える腕時計。一つが店にたどり着くためのコンパス。それと、赤い石のペンダントだ。

お守りと言っていた。

「赤い石、火星、軍神アルス、マルス。石は、これルビー?」

代用物、ではダメなのだろうか。蓮はまじまじと赤い石を見る。直径5mmはありそうなドーム型。

いくらするんだろう、下世話な考えがつい過ってしまう。

このお守りの仕様方法は生きたい、助けてと強く 念じる事と言っていた。マルスが助けてくれるのだろうか。

大方の本は昔中学二年生くらいの時になんたら病を患って読んだ事がある。だからほとんど読み直しみたいなものだった。内容は、比較的スムーズに蓮の頭に入ってくる。

「……ふぅ」

4時間は読み続けただろう。さすがに疲れてきた。自室から出て、蓮はリビングに向かう。

リビングの扉をあけると、真っ白な空間。壁一面が真っ白な上に、家具まで白いのがその原因。白いソファーに白い足のガラステーブル、テレビ台もテレビまでもが白い。

「おお、蓮」

ソファーに埋もれてた、これまた白い彼の父親が身体を起こす。 着てるものまで白いという圧倒的な拘りよう。

父親は白人だ。青い瞳に金髪。ひげを生やしてダンディーな感じに仕上がっている。因みに、蓮はどこからどうみても立派な日本人だ。人より少しばかり色素が薄い程度にしか、ハーフの印象はないが、それもほとんど言われなくては気付かない程度のものだ。

「蓮、これはなんて意味だ?」

父親、ジェームスの欠点、それは時々漢字が読めない、ことわざの類が解らない。もっとも、イギリス生まれイギリス育ちの身でよくここまで話せたものだと言えるが。

「ジェームス、これは前にも教えた。メモがあるんじゃない?」

「ん?そうだったか?」

ジェームスは勉強熱心で、解らないものはメモをする習性がある。その癖を幼い頃から見てるために、蓮もまた比較的メモは細かくとる。

「ひゃくぶん?ああ、百聞一見に如かずか!聞くより見ろ、だったな!?」

そういう事と、蓮が頷くと、また一つ賢くなったと喜ぶ。しかし、前々からの疑問がある。

「ジェームス、日本に長いし俺と母さん日本語使ってるし、勉強熱心なのになんで忘れるの?」

「最近はドイツ語を始めたんだ」

「……」

つまり、他の言語も勉強してるから覚えられない?っていうか、何ヵ国マスターしたんだろう。

「スペイン語とフランス語なら、ネイティブとも話せるぞ、ボンジュール」

かなり怪しい証言だった。というか、それらに手をつける前に普通日本語をマスターするものじゃないだろうか?

蓮はジェームスの向かいに座ると自分のマグにコーヒーを注ぐ。

「蓮、悩んでいるなら、相談に乗るぞ」

「え?」

予期せぬ言葉に、蓮はギクリとする。

「これでも親だ。お前の変化に気付かないくらい間抜けじゃない」

「……」

ジェームスは普段特に干渉してこない。子供の自立を考えての事だ。そのジェームスが、自らそのような事を言ってきた事に、蓮は感謝と、照れ臭さを感じる。

同時に、殺されそうになっているなんて事言えないな、とジェームスに隠し事をしている事への後ろめたさを感じてしまう。

「大丈夫、なんでもないよ」

そうか。笑顔とともに言った言葉は、納得とも、深く追及しない彼のスタンスともとれる、短い言葉で返された。

「まぁ、何かあったら相談すると良い。なにせ、俺達は親子なんだからな」

「ありがとう」

注いだコーヒーを飲み切って、蓮は自室に向かう。

あちらこちらに飛び回って仕事をしてる母の代わりに、喫茶店を開くという夢を諦めて蓮の面倒を見てくれているジェームス。その愛に裏切らないように、絶対死なないようにしなくては。

蓮は、決心すると、再び本を読み始める。

蓮の日常ですね

彼は大抵の時間を本を読んで過ごしてます


なんでイギリス人とのハーフか?

その設定事態がもはやなんたら病じゃぁないですか(笑)


次は学校生活も書きましょうかね

次回かは未定です


ご感想の、よろしくお願いします

催促しますよ、わたくしは

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