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作者: 不能犯

これは

私の友人の話です


私と友人のYとは高校からの付き合いだ。もう4年になる。

いつも一緒に電車で大学に通っていた。


梅雨が終わろうというかという頃


Yが私に恋愛相談を持ち掛けてきた


私は余り興味がなかったが取り敢えず話を聞くことにした



「いおちゃん

いおちゃん(私の名前だ)!!聞いて聞いて、あのね、

あたしちょっと

好きな人出来たの!! 

すっごく優しくて

面白いの!!」


授業が終わり

みんながザワザワと

帰り支度をするなか、

Yは楽しそうに喋りかけてきた


私は心無しかぞんざいにこたえる


「ふ~ん

で、今度は誰?」


「あのね、K県にいる人なんだけど…」


「はぁ?なにそれ」


「あのね、サイトって

いうか…あのね、あのね、『アイン』っていうので知り合ったの!!

いおちゃん

『アイン』って

知ってる?」


「いや、知らん」


「『アイン』はね、

色んな人とお話出来るの!!」


「ってキューツーじゃねーんだろーな!?」


「ん?えーっと、

多分違うと思う

大丈夫だよ

みんなやってるし」


「なら、いいけど

あんまりそういうの

やらない方がいいと思うよ

よく女子大生とか

殺されてるだろ」


「大丈夫だよ

でね、でね、写メも

貰ったの」


「ふ〜ん

あんまり

パッとしない顔だな

てか人相が悪い」


携帯のディスプレイに写し出されていたのは優男の自撮り写真だった

私はその写真を見たとき、何か嫌な感じがした

一重瞼だからか能面の様な顔には暗い影が落ちているように見えた


「人相?

そんなに悪いかなぁ

優しそうに見えない?」


「そうじゃなくって……

いや、何でもない

で?」


「ん?」


「付き合ってくれっていわれたの?」


「んーん

アインやって…

メールして、

すっごくいいなぁって

思って、いおちゃんに

相談したの」


「ふ〜ん

じゃあやめといたら?

なんかYには合わない

気がする」


「えぇ〜そうかなぁ」


「とにかく携帯で

知り合うなんて絶対だめ

んで、

そいつはYにはあわない

絶対に」


「でもなぁ

そうやって知り合った人

いっぱいいるよ?」


「だからね…

もういい。好きにしな」


「うん!!

ありがとう、いおちゃん」

Yはいつも人の忠告を聞かない

この時もまったく私の話を聞こうとはしなかった

この後どうなるのか


私は知っていたのに



それから数か月


幾度となくYの恋バナを聞かされてきた

が、ここ数日の話の内容が変わった


告白がうまくいったらしい

付き合うことになったと

Yから報告され

今度はのろけ話へと

内容が変化していった


遠距離でまだあったことは

ないそうなのだが

近いうちに彼、Uが

会いに来るという






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