表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

短編

透明人間

作者: 神通百力

「くっくっく、ようやく透明人間の薬が完成したぞ!」

 男は興奮を露わにするかのように鼻息を荒くした。苦節20年、試行錯誤を繰り返しながら、ついに透明人間の薬が完成した。

 研究当初は若かった男も中年に差し掛かっていた。

 堂々と女湯を覗きたいというしょうもない理由から透明人間の薬の開発を始めたが、いつしか男は研究に夢中になっていた。20年経った今では女湯覗きはどうでもよくなっている。

 男はやや緊張しながら、透明人間の薬を飲んだ。すると男の体は徐々に透明になり始めた。数秒後には完全に透明人間になっていた。

 服を脱いで何も映らない鏡を見て満足していると、いきなり建物が大きく揺れた。地震だった。

 建物は崩壊し、男は瓦礫の下敷きになって気を失った。 

 消防車や救急車が到着して周囲の家の人は助け出された。

 しかし、男は透明人間になっていたがゆえに、誰にも気付かれずに、静かに息を引き取った。

感想頂けると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ