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112  作者: 海翔 ライト
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再開、そしてケーキ入刀へ

第4話 再開、そしてケーキ入刀へ


混乱の中、中断した結婚式が再開された。

~2時間後~


王様「では、これより結婚式を再開する。改めて新郎新婦に入場してもらう。」


式場の人「新郎新婦のご入場です。皆様、温かい拍手でお迎えください!」


パチパチ……


先ほどよりまばらな拍手が広い式場に響く。

どこか気まずい空気の中、シルヴァとアリサが再び歩みを進めた。


式場の人「新郎新婦、改めましてご結婚おめでとうございます。それでは、神父様、誓いの言葉をお願いします。」


神父「では――。互いにこの先どんな困難にも手を取り合い、最後まで寄り添うことを誓いますか?」


新郎新婦「……誓います。」


神父「誓いのキスを。」


会場が一気に盛り上がり、歓声が上がる。

少し頬を赤らめるアリサと、どぎまぎするシルヴァ。

何とか無事に再開できたことに、参列者たちは胸をなでおろした。


式場の人「後ほどケーキ入刀もありますので、皆様ぜひお楽しみに! 続きましては、新郎新婦様のご友人からの祝福の言葉です。まずは同じ勇者パーティーの一員、リョウタロウ様からです。」


リョウタロウ「まずは、アリサとシルヴァ、結婚おめでとうございます。

シルヴァは最初会ったとき、上から目線で強気で、正直“なんか嫌な人だな”と思いました。

でも一緒に冒険をしていくうちに、頼もしさを感じるようになったんです。性格は……まぁ、あんまり変わらないけど。


アリサさんは静かで無口で、何を考えてるのか分からない人でした。けど、同じ勇者として召喚されて本当に大変だったと思う。

戦闘になると別人みたいに強くて、ちょっと怖いくらいで。怒るともっと怖い。


それでも、魔王を倒して世界を救えたのは誇らしいことです。

まさか二人が結婚するとは思わなかったし、シルヴァが王子だなんて想像もしなかった。

二人には幸せな結婚生活を送ってほしいと思います。」


式場の人「ありがとうございました。それでは続きまして、同じく勇者パーティーの一員、ターチャ様お願いします。」


ターチャ「えーっと! アリサ、シルヴァ、結婚おめでとー!

自分みたいなのが勇者パーティーの一員になるなんて思ってなかったし、魔王倒せたのも奇跡みたいなもんだよね。


最初はかしこまって話そうと思ったけど……やめた!

アリサ、シルヴァ、ほんとおめでとう! 一緒に冒険できて超楽しかった!


アリサとリョウタロウは同じ世界から来たって聞いたけど、リョウタロウよりアリサのほうが勇者っぽかったよ?

静かで無口で、何考えてるか分かんないし、怒ると超怖いし。

でも、私みたいな村出身の冒険者をちゃんと仲間として扱ってくれたの、すっごく嬉しかった!


シルヴァはね、最初マジでイヤな奴だった!

なんか上から目線で、いかにも王子様〜って感じ。

でも、冒険してくうちに“この人頼りになるかも”って思った……かも?


それで二人が結婚するって聞いてほんとびっくりした!

シルヴァが王子って分かった時も“え、嘘でしょ!?”ってなったし!

イメージ真逆なんだもん!


とにかく、二人には絶っっ対に幸せになってもらわないとね!

おめでとう!!」


式場の人「リョウタロウ様、ターチャ様、ありがとうございました。それでは続きまして――特別ゲストのお二人です。」


(ざわめき)


式場の人「まずは……魔王の娘、エリシアさんです。」


扉が開き、赤と黒の衣装を纏った女性が歩いてきた。

会場が一瞬で静まり返る。


エリシア「皆さん、私が勇者たちによって倒された魔王ガンダロイの一人娘――エリシアよ。」


ざわっ……!

誰も“魔王に娘がいた”など知らなかった。


エリシア「父によって私は封印されていました。勇者たちが父を討ったその時も……私は何もできなかった。

父の死を知った時、人間を滅ぼそうと思いました。でも、それが叶わぬことも理解しました。

だからこそ今日は――父を倒した勇者の結婚式に来ました。


祝福を。そして……宣戦布告を。」


会場の空気が凍りつく。

エリシア

「では、皆様失礼いたします。」

しかしエリシアは微笑みながら一礼し、静かに退場していった。


式場の人「え、えー……ありがとうございました。続きまして、“ミスターK” ミ、“ミスターK”?と名乗る方からのメッセージです。」


扉が開き、長身の男が歩いてくる。

場にそぐわない奇抜な服装――しかし、誰もツッコめない。


男「本日は、勇者一行のシルヴァ様、アリサ様のご結婚、誠におめでとうございます。」


思いのほか丁寧な口調に、会場はさらに困惑。


男「私は“ミスターK”……ではありません。ミスターK様の付き人です。」


(ざわっ!)


男「本日、本人は多忙のため代理で参列いたしました。ここで、ミスターK様からの映像メッセージをお送りします。」


モニターが点灯し、声だけが響く。


映像の声「結婚おめでとう! 新郎シルヴァ、新婦アリサ、そしてリョウタロウ、ターチャ!

私がミスターKだ! 驚いたか!? 驚いただろう!?

……まぁ正体は内緒だ。ミスターKというのは偽名だし、冒険者でもない。君たちのことをほとんど一方的に知っているだけだ!

ただの“すごーい人”だと思ってくれればいい!


本当はすごーく行きたかったんだが、仕事で忙しくてな!

とにかく結婚おめでとう! 末永く幸せに!」


映像が切れ、付き人が深く一礼した。


男「以上、ミスターK様からのメッセージでした。改めておめでとうございます。」


式場の人「……えー、ありがとうございました。では、続きましてケーキ入刀です! 準備が整うまで少々お待ちください!」


~10分後~


音楽が流れ、巨大なケーキが登場する。

拍手と歓声が巻き起こる。


式場の人「それではケーキ入刀です! 新郎新婦、こちらへどうぞ!」


シルヴァ「よ、よし……アリサ、け、ケーキ切るぞ!」

アリサ「……ケーキ大きいから気をつけてよね」


ぐらっ


アリサ「……ちょっと、揺れてる。」

シルヴァ「ご、ごめん! じゃあ、いくよ!」


二人「せーのっ……えいっ!」


ぱかっ――


ケーキは綺麗に真っ二つに割れ、会場中が拍手に包まれた。


式場の人「新郎新婦様、ありがとうございました! これにて、式は無事終了です!」


こうして波乱に満ちた結婚式は、ようやく幕を下ろした。





お久しぶりです!作者です。今日も登場人物について紹介したいと思います!

今日紹介するのはターチャ・テブルス。

魔王に滅ぼされた村の出身で、ギャル口調の超明るい冒険者。

思ったことはすぐ口に出すタイプで、場の空気をかき乱す。

パーティーでは弓使い。戦闘では頼りになるけど、普段は誰にも止められない。

でもその明るさの裏には、ほんの少しの不安がある。

それを隠すために笑ってる……? いいや、きっと素で明るいだけ。

今日も仲間とはっちゃけます!

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