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112  作者: 海翔 ライト
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突然、準備!? 果たして間に合うのか!?

第2話

リョウタロウとターチャは、シルヴァとアリサと分かれ

買い物に来ていた。


リョウタロウ 「まずは服を買わないと…」


ターチャ 「あれ?服持ってないっけ?」


リョウタロウ 「確かに魔王討伐後のパーティーで着ていた服はあるけど…」


ターチャ 「あ~あれか〜 あれは派手すぎー」


リョウタロウ 「でも、あれぐらいしか正装は持ってないよ さすがにぴしっとしたほうがいいと思う。」


ターチャ「私はあれでいいかなー ちょっとぐらい派手な人がいてもいいよね~」


リョウタロウ「さすがにシルヴァとアリサが主役だから…」


ターチャ「え〜 別に白じゃないからいいじゃ~ん」


リョウタロウ 「そうかもしれないけど… 僕は正装が全くないから服買うけど。ターチャも買ったほうがいいんじゃないかな?」


ターチャ 「あれがいい 派手なほうが目立つし!」


リョウタロウ「う〜ん わかったよ…。でも式では目立ちすぎないようにしないと…」


リョウタロウは言った。「じゃあ、服買ってくるから……どこかで時間潰してくる?」

「えー、待つのだる~い!」ターチャは口を尖らせたかと思うと、急に目を輝かせる。「そうだ! 私が選んであげる! どうせリョウタロウには似合わないと思うけどね!」


リョウタロウ「服大丈夫かな〜?」


一方、その頃シルヴァとアリサは…


シルヴァ 「私が君にドレスを選んであげよう。きっと君に似合う。」


アリサ 「…ありがとう。」


頬を赤らめて静かに笑う


シルヴァ 「じゃあ ここからあそこまで全部だ。」


式場の人 「シルヴァ様 アリサ様のドレスはすでに決まっていますので」


シルヴァ 「そうか、どれも似合うからな。アリサが着たいドレスが一番だ。」


アリサ 「…そこまではしなくていい。…でも、ありがとう。」

笑顔でほほ笑む


シルヴァ「…」


アリサ「…」

何も言えずただ照れるだけ 


式場の人 「…はい、アリサ様準備があるのでさっそくドレスを着てみましょう。」


シルヴァ 「私もその様子を見てもいいか? せっかく妻のドレス姿が見られるのだから、じっくりと見たい」


式場の人 「見たい気持ちは分かりますが、シルヴァ様も別の準備がありますので… 私どもが完璧に仕上げます。」


シルヴァ「…そうか、それもそうだな。じゃあ、準備してこよう」


アリサ「…いってらっしゃい。」


シルヴァ「いってきます。」


タリア 「…来たか。」


バスク 「…遅かったぞ。息子よ。」


シルヴァ 「申し訳ありません、父上。そしてタリア王。妻のドレス姿を見ていたため、遅れてしまいました」


タリア・バスク「…そうか、なら仕方がないか。」


バスク 「晴れ舞台だからな、しっかりと王族らしい振る舞いを見せないといけない。セバス、あれとあれを持ってこい」


セバス「かしこまりました。すぐにお持ちいたします」


──5分後


セバス「持って参りました。旦那様、こちらを…」


そこには、黄金に輝く衣装と澄んだ緑がかった宝石が施されているブローチがあった


シルヴァ 「これは?」


バスク「この装束はわが一族に伝わる伝統的なものだ。以前私も使っていた。お前が王族として務めていた時の服もあったが…あれは今のお前には小さいだろう。」


シルヴァ 「あ、ありがとうございます。この装束にあった振る舞いをします。…こちらのブローチは?」


バスク 「これは、私がお前のためにつくらせたものだ。いずれ妻を娶ったお前に付けようと思っていた。」


シルヴァ 「この宝石は、まさか…」


バスク 「そうだ。これはわが一族が代々守り続けてきた宝石だ。まだ私は王座の譲るつもりはないがこれはお前が王を継いだときの象徴になるだろう。」


シルヴァ「私のために、ありがとうございます!」


タリア 「そろそろ良いか?盛り上がっているところ悪いのだが」


バスク 「すまん、二人の世界に浸ってしまった。」


タリア 「服装はそれで決まりだな。礼儀や作法も知っているだろう。最後は…」

トントン ガチャ

式場の人 「お取り込み中すみません、シルヴァ様アリサ様のドレス着用完了しました。」


シルヴァ 「そうか、では私の妻の姿を見に行くとしよう。…タリア王、父上 先に失礼します。」


タリア・バスク 「…行ってきなさい。」


シルヴァ アリサのもとへ行く


〜その頃、リョウタロウとターチャは〜


ターチャ 「この服がいいんじゃな〜い、リョウタロウでも似合う」


リョウタロウ 「あ、ありがとう。じゃあ、これは?」


ターチャ「これは全然似合わな~い!なんか変!」


リョウタロウ 「そ、そうかな? 自分では似合うと思ったんだけどなぁ…」


ターチャ 「あと、これとこれ 組み合わせれば?似合うと思う」


リョウタロウ 「こ、これか~?結構おしゃれすぎだと思うけど…」


ターチャ 「まぁまぁいいじゃん おしゃれすぎのほうが、浮かないし…」


リョウタロウ 「…どうかな?似合ってる?」


ターチャ 上からじっくりみて…


リョウタロウ 「…どう?…ターチャ、似合ってないかな?」


ターチャ「…あ、あれ に、似合ってると思う。」

ターチャ 顔を赤らめる


リョウタロウ 「まさか、僕に惚れてる?」


ターチャ 「そ、そんなわけないでしょ!ただ、思いのほかほぼ服が似合ってただけよ! 私のセンスに感謝しなさい!」


リョウタロウ 「似合うか~ じゃあこれも買っちゃおう ターチャは?僕が服選ぼうか?」


ターチャ 「それはいい、リョウタロウじゃあセンスビミョーだし」


リョウタロウ「え〜 せっかくだから選ばせてよ。

もし、ダメなら別のでいいから」


ターチャ 「…わかったわよ!じゃあ、私がチェックしてあげるから。」


リョウタロウ 服を選ぶ


──10分後


ターチャ 「時間掛かったじゃない?それで、どんな服なのかしら?」


リョウタロウ 「これはどうだ!いいと思うけど」


ターチャ「うーん、どうだろう。着てみないと分かんないなあ……」

(服を着て出てくる)

ターチャは少し目を見開いて、呟いた。「……案外、いいセンスしてるじゃない」

「そうかな? ありがとう」リョウタロウは少し照れながら笑った。


ターチャが首をかしげた。

「……でも、なんで普段の服はあんなにダサいの?」


「……え? そんなに?」リョウタロウはショックを隠せない。


〜その後一悶着ありながらもなんとか準備は整った〜

第3話に続く

みなさん、お久しぶりです。作者です。

今日は異世界からの勇者の一人リョウタロウについて。

真面目系男子のはずだけど、実は割とおっちょこちょい。え!? まさかの盾使い。細身でメガネ。体育会系イメージゼロ。

じゃあ、なんで盾使いかって?

本人曰く――「だって一番地味そうで面白いじゃん。

剣って怖いし」。

……大丈夫なのか、この勇者。

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