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第178話 漸進⑧

僕らは、[第二広間]で、ご飯にしている。


“教育係”なども一緒に。


本来であれば“僕/リーシア姉上/妹のエルーザ”は[食堂]で摂るところだけど。


姉上による〝特にエルが淋しがるだろうから〟とのお考えにて、毎回そうしていた。


まぁ、僕も、賑やかなほうが、しめっぽくならずに済み、気が紛れて助かるので、異論はない。


ちなみに、本日の朝食は[パンケーキ]だ。


“マンティコアのラバス”だけは[唐揚げ]にしてもらっている。


これらには、妹&ラバスが瞳を輝かせて喜んでいた…。



兵士の報告によれば、“薬品店の従業員達”への訊き込みを終えたそうだ。


やはり、4人とも、初耳だったみたいで、何も知らなかったらしい。


姉上との相談の結果、僕は、彼ら彼女らに、“例の魔術士”を捕まえるまでは休むよう命じた。


現在、お店は兵たちが封鎖したうえで見張っているため。


ただ、4人も生活が懸かっているので、仕事が無いと厳しくなる。


よって、その間の給付金を与えることにした。


これには、姉上なども賛成してくださったので、問題ない……。



PM13:00を回った頃、あるヒト達が、王城の[一階エントランス]に【瞬間移動】してきたらしい。


〝客間に通した〟との事だったので、僕と姉上に妹は、ラバスと共に、そこへと足を運んだ…。


扉を開けるなり、


「アシャ!」

「セゾ!」

「カトゥー!」


エルーザが嬉しがる。


こうした妹が、〝スタタタタ〟と小走りで寄っていき、“(うさぎ)の獣人 カトリーヌ”と両手を握った。


そんな2人は、繋いでいる手を上下にブンブン振って、


「エル様ぁー♪」

「元気ぃ~?」


「うんッ♬」


〝ニコニコ〟している。


他に、アシャーリーの母親と、大公の所の料理人数名&女性魔術士さんが、見受けられた。


夕方には僕の誕生会が催されるので、調理しに来てくれたのだ……。



二時間ほどが経って、セゾーヌとカトリーヌは自由になった。


なんでも、カトリーヌを中心として、ある物を作ったらしい。


〝あとでのお楽しみ〟とのことなので、何を完成させたのかは聞かないでおいた。


今は小休止に入っているらしく、これが明けてから、次はアシャーリーを軸にして、いろいろと料理するそうだ。


セゾーヌとカトリーヌは出番がないようで、エルーザと遊んでくれる事にしたらしい。


そのため、僕と姉上やラバスに“妹のお世話係”を交え、お庭でボールを投げたり蹴ったりしてゆく。


ラバスは足だけでなく“ヘディング”や“サソリの尾”も活用している…。



一時間ぐらいが経過した。


セゾーヌ&カトリーヌが、一旦、帰宅する。


まずは、魔術士さんが【瞬間移動】で[大公の館]に渡るそうだ。


あちらに、カトリーヌの父親が迎えに来るらしい。


そこから、魔術士さんだけお城に戻ってくるとのことだった。


こうしたなか、


「じゃ、また後でねぇ☆」


カトリーヌと、


「ん、またぁー☆ミ」


エルーザが、手を振り合う。


……、更に時が過ぎて、アシャーリーたちも[館]に戻る。



PM18:50あたり。


いろんなヒトが【テレポーテーション】で[エントランス]に続々と訪れだす。


そこから、会場となる[第一広間]に集まってもらう。


“ルシム大公/ラドン竜王陛下/トラヴォグ公爵”は、一族総出だった。


“天空人のアンヌ”は“母君/祖母君/従姉妹さんファミリー”と到着している。


このため、初顔(はつがお)のヒト達もいた。


なお、“ハイドワーフ族”は[ビール]を持って来てくれたらしい。


“ルファザ侯爵”や“カトリーヌ”は家族で、“セゾーヌ”は母親と、赴いている。


それだけでなく、“アシャーリーの教育係たち”や“竜人の双子兄妹さん”の姿もあった。


とかく。


ラバスを除いた全員が正装だ。


僕などの教育係&お世話係も―。


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