第167話 交錯するもの⑱
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わたしは、エルーザ=イズモ。
ダイワのおうまい。
“ルファザおじぃさま”のところで、ラルにぃさまたちが[おてがみ]のじゅんびをしていた。
そこから、べつのばしょに、みんなで【しゅんかんいどう】する…。
このひのよる、しゅうげきがあった。
そとがうるさかったので、リーねぇさまと、[てんまく]から、そとにでてみる。
はなれたところでは、“へいたい”がたたかっていた。
すこしこわかったけど、ねむっていたのをじゃまされたから、いかりのほうがつよい。
ラルにぃさまや“マンティコアのラバス”とか、しっているヒトたちは、ぶじみたいだ。
こうしたなか、“りゅうおー”が〝ビュンッ!!〟と、とんでいって、てきの“しれいかん”を、あっというまにたおした。
すごい!
わたしも、あんなかんじになってみたいけれど、つばさがないので、むり。
んー、ざんねんだ……。
つぎのひのあさ、“うさぎのじゅうじんかぞく”が、やってきた。
[たいこぉーのやかた]をたずねていたらしい。
なかでも、“カトリーヌ”は、ラルにぃさまたちとおなじ[てんせいしゃ]とかいうものなので、【しんぽう】をあつかえる。
わたしは、“カトゥー”とよぶことにした。
そんなカトゥーがつくってくれた[ドーナツ]やらが、とってもおいしい!!
わたしのからだじゅうから、いくつもの【こうせん】がでるくらいに☆ミ
…、うん、あくまで、そうぞう。
ま、いいとして……。
[たんれん]をおこなっている。
レアスキルの【ぜんたいきょうか】は、まだうまくつかいこなせないけど、いろいろ、たのしい♪
きゅうけいちゅうに、ラルにぃさまたちを、けんがくする。
“きょういくがかり”や“おせわがかり”たちによれば、“ヴァイアりゅうでんか”がいちばんらしい。
はなしはかわるけれど、“アンヌじょう”も、おそらをとべる。
“てんくうびと”だから。
しょうじき、うらやましい。
ちなみに、“アンヌじょう”は、なんか、こう、じょうひんだ。
“アシャ”や“セゾ”は、やさしい。
“せんせー”は、あたまがいいので、[ちきゅう]とか[にっぽん]とか[てんせい]とか、むずかしいことを、わかりやすくおしえてくれる。
あと、カトゥーは、おもしろい♬
みんなにであえたことで、[ダイワじょう]しかしらなかったわたしのまいにちが、すばらしいものになっている…。
あたらしいてきがあらわれた。
ラルにぃさまをのせたラバスが、ちゅうにういていく。
こうして、ラルにぃさまが[ムラクモ]から【せんこう】をはなつ。
それらだけでも〝ワクワク〟していると、りゅうおーたちが“りゅう”にへんしんした。
わたしと“ハーフエルフのリィバ”にカトゥーが、おおはしゃぎする。
カトゥーによれば、こういうのを「テンションあがる」というらしい。
おかげで、わたしは、またひとつかしこくなった☆
むっふん!!
……、ま、おいといて。
てきのへいたいたちが、[こくおー]のラルにぃさまに、したがうようになる…。
[おしろ]にかえってきた。
〝パラパラ〟と[あめ]がふっている。
ひとりで[たてもの]にはいったラルにぃさまが、はしってもどってきた。
ここから、リーねぇさまとリィバをつれていく……。
ラダンにぃさまが、なくなったそうだ。
“ちちうえ”と“ははうえ”は、すでに[てんごく]にたびだっていたらしい。
そんなのはウソだと、しんじたくなかったから、わたしは[おへや]にむかう…。
“ちちうえ”と“ははうえ”が、「おかえりエルーザ」って、ほほえんでくれるって、おもっていた。
だけど、ふたりは、いない。
くつをぬいでベッドにすわったわたしは、きゅうにかなしくなって、なみだが〝ボロボロ〟とあふれてきた。
きがつけば、リーねぇさまが、うしろからだきしめてくれている。
リーねぇさまもないているみたいだ。
となりからは、ラルにぃさまが〝ナデナデ〟してくれる。
ラルにぃさまも、おわかれがさびしいんだろう。
そとでは、[かみなり]と[あめ]が、おおきくなっていた―。




