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第2話

「えーと、ヒビヤくんのお姉さんはどんな人なの?髪の長さとか」

数分かかったけどヒビヤはやっと泣き止んだ。その後もちゃんと自分の名前を愛華にに教えた。

「おねえちゃん?んー髪は長い!きれいな黒髪!」

「どんな服を着てるか覚えてる?色でもいいよ」

「うーん、ヴぇストを着てる...ピンク色の」

一応そういう人はまだ見かけていなかった。

ヒビヤはぎゅっと愛華の手を握った。また迷子になるのが怖くなったか、それともただただ不安なのか。

「君が来た所から戻ろう、そこにお姉さんがいるかもしれない」

「うん!」


ヒビヤによって、彼は公園の近くの駐車場から来ました。帰ろうところだったけど、彼のお姉さんは知り合いと偶然に会って話を始めた。待っていたヒビヤは蝶々をみかけて、追って始めた結果公園にたどり着いた。

駐車場方向はわかったけど、やっぱり一人ぼっちは怖いから愛華に近づけた。

「はい、駐車場に到着」

ヒビヤはきょろきょろと右左を見て、指を指した。

「あの車、赤いの...」

手を繋いでいながら赤い車を向かった二人は突然ヒビヤの名前を呼んでいた声を耳に入った。

「おねえちゃんだ!」

「よし、行こう」

声の方向に向かった二人はやっと一人の女子の姿をみかけた。ヒビヤはすぐ愛華の手を放して黒髪の女子に走り向かった。

「おねえちゃん!ヒビヤはここだよー!」

黒髪の女子は後ろに振り向いた。不安が解けたように顔から安心感が出ました。

「ヒビヤ!」

うるんだ瞳でお姉さんはヒビヤを抱きしめた。

「どこ行ってたの!お姉ちゃん心配だったよ!」

「ごめんなさい...蝶々を追ってたの...」

「まあ、無事ならそれでいいんだ」

距離を取った愛華は、ヒビヤが大丈夫そうに見えたあと公園の戻ろうと思ったが、ヒビヤのお姉さんと目が合った。

「あ...えっと、どうも」

「ヒビヤを案内してくれた人ですか?」

ヒビヤは元気に頷いた。

「うん!このおねえちゃんは、えっと...名前まだ聞いていない」

黒髪のお姉さんはヒビヤの手を取って愛華に歩き出した。

「ヒビヤを見つけてくれてありがとうございました!井口美琴(いぐちみこと)と申します」

自己紹介をしながら美琴さんはお辞儀をした。お姉さんの行動を見たヒビヤも姉を真似て同じくお辞儀をした。

「え、えっと、大和愛華と申します」

慌てて愛華もお辞儀を返す。

「その、私じゃなくてヒビヤくんが私を見つけて、そしてお姉さんを探すのを手伝ってほしいって言ってたので」

「それでも感謝をしています。ぜひお礼をさせてください」

「いいえ、そんなの大丈夫です。迷子の子供を手伝うのは当然のこと...」

愛華は本当にヒビヤのこと可哀想と思ったから手伝っただけのこと、お姉さんと再会したらすぐ帰ろうと思った。いや、まだ帰えられないな、アルバイトを応募しないと。

「いやいや、お礼をしたいです!んーそうだね...キミ高校生?」

「はい、そうですけど...」

「勉強はどう?うまい?」

変な質問と愛華は思った。

「えっと、まあ、そこそこかな...」

美琴さんはじーっと愛華の姿を上から下まで観測した。

「お掃除はどう?好き?」

また変な質問だな。

「好きっていうか...まあ、よくします」

ふむふむと頷いた美琴さんが急にヒビヤの手を放して、代わりに愛華の手を取った。

「バイト要る?」

急な行動と質問過ぎて愛華はびっくりした。

「え?!」

「私最近人を探してるんだけど...給料は結構高いし、勉強の邪魔にもならないし。あ、もちろん変な仕事のためじゃないよ」

美琴さんは鞄から名刺入れを取って1枚の名刺を取り出した。

「実は私、こういうものでね...」

美琴さんは丁寧に名刺を愛華に渡した。

「ちょ、頂戴いたします」

愛華は名刺を受けた後書かれた言葉を読み始めた。

一番上は会社のロゴがあって、名刺の中心には名前と職位が書かれていた。

井口美琴

社長

え?会社の社長なの?すごい人じゃないか美琴さんは?と愛華は思った。

「で、どう?興味持った?」

「いや、あの、確かに今はバイトを探しているんですが...どんなお仕事をするんですか?」

その質問を聞いた美琴さんは笑顔を浮かべた。

「興味を持ったね。残念ですが詳しい事はここで話せないので、明日学校の帰りでも私のところに来てください!」

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