赤ちゃんプレイおじさんと処女メイド
「ばぶぅ!ばぶぅ!ママぁー!」
「ぼ……僕ちゃん。慌てないで。ママは逃げないよ?」
気持ち悪いよぉ。このお客さん。どこかで見たことあると思ったらうちの高校のキモブタ用務員だ。
おしゃぶりに前掛けにオムツがやけに似合う。
……17年間大事に取っておいた私の処女はこんなキモブタに奪われちゃうんだ。
「ママぁ。甘えさせてよぉ。おっぱい~おっぱい~♪」
キモブタがベッドに押し倒してきた。
私って何て不幸なんだろう。親の借金のせいで半グレ達に風俗に売られ、処女を奪われその映像はネットで売られる。……私の人生終わりだよ。
「さて。ここはカメラの監視外ですねぇ。やっとカメラの死角が全て分かりました。ここからは私の時間ですねぇ」
キモブタが急に赤ちゃんモードを解いた。
「えっ?」
「内原さん。ベッドの左半分にいて。そこは死角になってます。一分で済ませてきますから」
私はキモブタの言うことを聞いてベッドの左半分から動かなかった。
赤ちゃんの格好をしたキモブタはガラガラを鳴らしながら「カメラの死角」を移動して外に出た。
ゴキャッ!バキャッ!という鈍い音と悲鳴がする。
後から聞いたがキモブタは囮だったらしい。
キモブタが力で店員たちを拘束。その間に警察が店内を捜査。この店は未成年を働かせているどころか薬を隠し持っていた。
「生徒を守るのが用務員の仕事ですからねぇ」
返り血を浴びたキモブタのタバコに若い男が火を着けた。
「先輩。今回は俺の勝手な行動に付き合ってくれてありがとうございます。証拠がないから上が捜査の許可をくれなくて……。証拠を見つけるのが俺らの仕事だってのに!ねぇ先輩。また警察に戻って来てくださ……」
「ふっ。俺はもうすっかり用務員さ。警察に戻る気はねぇよ。……一課にも四課にもな」
キモブタは赤ちゃん衣装の上からいつもの作業着を着た。おしゃぶりを忘れている所が可愛いと思ってしまった。
「内原さん。これであなたの借金もチャラです。半グレグループも逮捕されますし二度とはあなたに手を出せません」
おしゃぶりをしたまま笑うキモブタ……いや『僕ちゃん』は腰が抜けそうになるほど格好よかった。
「……送りますよ。ママ」
「……ふぁい」
……こんなに素敵な人がこの世にいたんだなぁ。
・
次の日学校にいくとキモブタ先生は何事もなかった様に花壇に水をあげていた。
女の子二人がそれを見ている。……あれ?なんか近すぎない?よく見たら腕を組んでる!?許せない!私の僕ちゃんに!僕ちゃん!彼女なんてまだ早いわ!二股もだめよ!
「僕ちゃん!ママのとこへおいで!」
「えっ?あなたなんですか?」
「僕ちゃん?ふざけてんの?」
一年生の女と三年生の女が私を睨み付けてきた。
怖いけど負けない!私はこの子のママなんだから!
「私はこの人のママです!今すぐ僕ちゃんから離れなさい!ビッチども!」
先生は「……えぇ。またこの展開ぃ?」と呟いた。
前回の『種付けおじさん』と前々回の『NTRおじさん』もよろしく