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有山線  作者: seekwarsar
4/8

第四章 ランチタイムに瞞着

有山線はまだまだ続く。次は嶋田駅のはずだ。

少し走った後、とてつもない急ブレーキがかかった。


『キキキキキーーーーーーーーッ!!!!!!』


「わーーーーーーーーーーーーー!!!!」


「なにがおこったんでしょう・・・・・・。」

車掌は走って、運転席へむかった。


五分後、帰ってきた。そして車掌は私に、

「イノシシにぶつかったらしいです。もう、出発しますよ。」

「よかったです。何かと思いましたよ。」

「安心してください。」


「まもなくぅ、嶋田ぁ 嶋田ぁ 嶋田にとまりますぅ」


三分後、嶋田駅に到着した。

この駅は珍しい、私はそう思った。

なぜなら、コンクリート造りの駅だったからである。

周辺は”嶋田川”という川が流れていて、水遊びができる公園がある。あと、数百メートル先に団地も見える。


「弁当ー 弁当はいらんかねー 有山線名物ー 筑前煮弁当ー 幕の内ー」

「すいません、筑前煮弁当1つ。」

「700円頂戴します。」

「はい、700円。」

「まいどあり!」


やっと飯にありつける。駅弁があってよかった。車掌さんのおかげだな。


嶋田駅ではカッターシャツの男が降り、カンカン帽を被った50代くらいの壮年と30歳前後の半そでの服きた男が乗った。みんな駅弁を買っている。


お、向こうの線路から列車がやってきた。すると、タブレット交換を行っているではないか。上下列車の交換を行っているのだな。カメラにとっておこう。

「そのカメラ、ちょっと違いますねェ。フィルムじゃないのですか?」

ギクッ! そうだった。ここは1983年だ。誤魔化さねば。

「あ、ああ、私、カメラ会社に勤めていて、い、今、新型カメラの研究で試用しているんですよ。はい、い。」

「そうなんですかぁ。どういう構造なんですか?」

「ええとですね、ええ、まあ、液晶というやつでフィルムよりもきれいに映るんですよ。あとは発売されてからのお楽しみです。まだまだ欠陥もあるかもしれませんから。」

「ほぅ。いくらくらいを予定してますか?」

「まあ、ざっと十万円。」

「十万円!! 庶民には買えませんねえ。」

「な、なんかすみません。。」


ドアが閉まり、列車は出発した。向こうの列車には『杉本行 FOR SUGIMOTO』と書いていた。しかし、ほとんど人は乗っていなかった。


嶋田駅を離れていく。列車は山の方へ入っていくのだろうか。山の方へ進んでいった。早く飯を食ってしまおう。

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