二輪の除虫菊
町一番の色男
私を見てはくれないと
そんなの知っているけれど
私は貴方を見ていたい
貴方の瞳はきらきらしてる
あの花もそれに気付いてる
けれども花は言い出せない
もうすぐ枯れてしまうこと
町を飛び交うその噂
貴方の恋が砕けたと
無神経に群がる虫を
私は陰で追い払う
萎れた花をじっと見つめて
貴方は鼻歌 淋しげに
空の彼方の誰かに向けて
届くことのないメッセージ
空の彼方の誰かに向けて
私の抱く この気持ち
あんな彼は見たくない
暗く重たいこの気持ち
町一番の色男
最早その見る影もない
誰もが貴方を見捨てても
私は貴方を見ているよ
思いつきで書いてみました