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それはごくごく日常な日々【詩集】

ある二月の朝に

作者: 高中 彰良


目覚めると、

窓の外がずいぶん明るい。

春が一歩一歩こちらへ

歩み寄ってきている。


朝のひかりに目を細める。

そのまま

涙がこぼれる。


訪れる春がうれしいのか、

過ぎ去り行く冬が悲しいのか、

涙は溢れる。


冬は、

厳しい師のように

容赦なくその冷たい仕打ちで

私の頭を覚醒させ

私の身体を痛めつけ

私の気持ちを挫けさせようとする。


春は、

寛容な聖母のように

穏やかな笑みをもって

私の頭を柔らかくし

私の身体をほぐし

私の気持ちを持ち上げようとする。


春がくる、冬は去る。


なのに、私は泣いている。

覚醒することなく、

涙があとからあとから

流れて落ちる。


なにがこう物悲しいのか。


わかっている、

そう、わかっているのだ。


ああ、花粉という名のあなた、

あなたが私を惑わせる。


花粉のバカ……

あなたなんか、大嫌い……


今朝も目が開かない朝であった。



例年ですととっくに終了なのですが、今年はまだ花粉に苦しめられております。

もう少しのはず、快適な春が待ち遠しいです。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ズコーッ(古) うっとりさせてから落とす( ´-`)
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