スタート探し
一番星が、
夜空にひとつ
きらきらと
夜空にひとり
きらきらと
そこは楽しい?
周りが真っ暗の一番星にたずねる
一番星は何も答えずに
ため息をついた
後から滲むように現れる
たくさんの星達
夜空にたくさん
きらきらと
夜空にみんなで
きらきらと
一番星はうなずいた
別に一番じゃなくてもいいのだと
時間がたてば
みんな同じ場所にくるのだと
✳︎
自分がみんなとは違う場所にいて
比べることなんて、
意味がないことだって気付いてもいた。
それでも、子供ながらにどこか違うと感じて
辛さを訴えていた。
一番ではなくても、
良いことだけの人生ではなくてもいいから
ただ、普通がよかった。