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赤き軍旗を預かる者  作者: 久郎太
【赤き軍旗を預かる者】
3/4

黒騎士団の新しい団長

本編40話後の一幕

※とても短いです(-_-;)


 案内された室内に入りまず目を奪われたのは、執務机の後ろに飾られた黒騎士団の軍旗。

 見事と言う言葉以外当てはまらないほど素晴らしい出来の物だ。


 「私のシュトルツりです」


 そう落ち着いた声をかけてきたのは、この部屋の主。

 軍旗に目を奪われていた間に、この部屋へ訪れた目的の人物が俺の目の前に立っていた。

 光沢のある鉄色の髪に深く澄んだ青い瞳。

 まだ、年若いがとても落ち着いた佇まいの青年。

 伝聞いたとおり無表情な顔を俺に向けていた。


 「見事な旗だ」


 彼の目をしかと見て、素直に賛辞をつぶやく。

 その瞬間、一瞬彼の表情が動いた。

 旗を褒められたことが余程嬉しかったのか表情は変わらないがその目は雄弁に彼の感情を語っていた。


 まどろっこしいことが嫌いな俺は、ここに来た経緯を伝え、彼の専属裁縫士に会い軍旗の制作依頼の許可を願い出た。

 許可が下りるまで食い下がろうと思っていたのだが、彼はあっさりと裁縫士に会う許可をくれた。

 その拍子抜けするように簡単に許可をもらい、困惑してしまった。

 「本当にいいのか」と、再度確認してしまうほど。

 彼は、その問いにしっかりと是と答え、そばで控えていた彼の従騎士に俺たちを案内する様指示した。


 彼には、傲慢さなど微塵もなく好感をもつ。

 それに、自然体の筈なのにまったく隙がない。

 彼から発せられる、強い何かが俺の武人としての闘争心を揺らす。

 

 いつか彼と剣を交えるのも一興か ・・・・・・


 本物の強さを彼に見出し内心でほくそ笑む。

 退出の言葉を彼に掛けてから彼の従騎士に促されてその部屋をあとにした。







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