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詩全集3

REPLICA

作者: 那須茄子

君が灯した光は 

とうに途切れたフィルム

埃を被ったままで 

色褪せていくばかりだ


剥がれ落ちた壁の隙間を見つめては

君のいない世界を何度もなぞった

まるで僕の身体にひび割れが走るみたいに

君の指先が触れた輪郭が

軋んで消えていく


愛しい君は僕の腕の中で

ただのレプリカになってしまった

ガラスケースに閉じ込めた恋は

息もできないほどに重くのしかかる

いつかこの心臓が君の欠片を吐き出すまで

僕はずっとこの孤独を抱えて生きていくんだ



中には何もない

箱が贈り物だったことを 

受け取った後から知るみたいな

真実の確かめ方を君は僕にさせた

本当にそれだけは悪趣味だったよ


あるいは、とその続きを綴る


遠い花火のように美しく散った記憶を

拾い集めては心の傷をなぞった

痛みが愛の証だとそう信じ込んで

僕は僕を許せないまま


どうして君は僕を独りにしたまま

そんなに綺麗に消えていってしまったの

残された僕はただの抜け殻で

世界はもう君のいない色彩を

知らないふりして回っていく


愛しい君は僕の腕の中で

ただのレプリカになってしまった

ガラスケースに閉じ込めた恋は

息もできないほどに重くのしかかる

いつかこの心臓が君の欠片を吐き出すまで

僕はずっとこの孤独を抱えて生きていくんだ


消えない傷跡が君の居場所だと

そう思ってしまう僕は愚かだろうか

ただひとつだけ確かなのは

この痛みだけが君と僕を繋いでいる

未だに

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― 新着の感想 ―
失恋の詩の様だけれども  ほのかにヤンデレのかほりがー
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