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エッセイ2

私のここでの立場は1番下なわけだから

作者: 七宝

 私はたまにバスという大きな長方形の乗り物に乗ることがあるのですが、今回はバス停のお話をしますよ。


 バス停に行くと、ちょうど発進したところで、ギリギリ乗ることが出来ませんでした。ただ、このバス停は10分か15分に1本来るので、待つのはそんなに苦ではありません。


 ベンチに座って待っていると、1人の文明開化モダンステッキちょび髭老紳士が歩いてきて、バスが来るであろうところに立ってスマホを触り始めました。


 次に、私が座っているベンチの後ろにある自転車置き場から女子高生が歩いてきて、文明開化の後ろに並びました。


 それからも腰が90度のおばあちゃんや、腰が強そうなマッチョ、文明開化モダンステッキちょび髭老紳士2号などいろんな人がやって来て、その後ろに並びました。


 そしてバスが来ました。


 ブゴゴゴゴ!!!


 バシューーーーン!


 キィーーーーーーーーッ!


 シュトーン


 ビーッ!


『お待たせいたしましたァ...』


『このバスはァ...』


『××××行きでございますァ!!!』


 老紳士が動きません。


 どうしたのかなと見ていると(ほんの数秒)、老紳士がこちらに体を向けて、手で「先どうぞ」の合図を送ってきました。私はまだベンチに座っています。全員乗ってから乗るつもりだったからです。


 さすがに申し訳ないので「いやいや」と手を振ると、老紳士はそれでも「乗ってください! 乗ってください!」と手を激しく動かします。


 7人くらいいたので、私も折れる訳にはいかず「いやいやいやいや」と抵抗しました。


 それでも老紳士は頑固でした。


 私は諦めて、全員鬼の形相の列の前を通ってバスに乗りました。とりあえず座らずに通路に立って、全員乗った後にまだ座席が空いていたので後ろの方に座りました。


 こういう時、皆さんだったらどうしますか?


 私の中では座った人(=楽している)はこの中で1番立場が弱いと思うのです。なので、立って並んでいる人達に先に乗って欲しかったのです。


 先述したようにその時は7人くらい並んでいたので、この場合老紳士が言うだけではダメだと思うんです。後ろの人全員に許可を取って初めて私を入れることが出来ると思うんです。


 ていうかそもそも入りたくないって言ってる私を無理やり入れようとするな!!!


 無理やり入れようとするなんて!!!


 変態!!


 警察呼びますよ!!!


 そういえばなんですけど、私が座ってたベンチってかなりクソデカで、多分全員座れたと思うんですね。んで、しかも日陰なんですよ。なのになんでわざわざ立って暑い思いするんですか!!!!! こんな暑い中10分立ってたら汗じゃん!! 朝だからこれから仕事の人が多いだろうに!! 仕事前から汗イヤじゃん!!!!


 あ、そうだ!!


 いないとは思いますが言ってくるアホの人がいるかもしれないので予め言っておきますが、今回の私の主張は足が悪い人とか怪我してる人には当てはまりませんからね!! そんな人に向かって「ベンチ座って楽しやがって」とか言ってる人がいたら私、捕まえてしっこかけますよ! 許せませんからね!


 しっこ出なかったら見逃してあげます。出なかったらどうしようもないんでね。次のしっこまで待ってくれるんだったらそれでもいいけど。

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