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【ついに完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
最終章 幸せ勇者と淫乱バーサーカーハーレム
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第838話 勇者ポーターと勇者ポーター

「ふう、残ったのは俺を入れて三人か、

 仕方ない暫くは、ほとぼり醒めるまで身を隠すぞ」

「あそこへ? 海賊島は若い男が居ないから退屈な……きゃあああ?!」「!!!」


 海から上がった地下七十五階、

 そこで待ち構えていたのは……僕らだった、

 ベルセルクソードを勇者ポーターに向けるニィナさん。


「残念だったな」

「ばかな、どうやって先回りを」

「転移魔法だ」「まさか幻術師が」「ウチのサキュバスのスキルだが」


 膝から崩れ落ちる勇者ポーター、

 後ろのオカマ二人は引き返そうとするも、

 降りた所でどうしようも無いと悟ったか、並んで両膝をついた。


(諦めたかな、でも勇者ポーター、目は死んでない)


 ナスタシアさんが警戒している、

 何かあったら速攻で防いでくれるだろう、

 素早いのは唯一の胸無い勢だからね! いや普通にはあるよ、ギリ普通には。


「さて、お前たちは殺し過ぎた、何か言いたい事はあるか」

「……残りの四人は」「無事な訳が無いだろう」「そうか……」

「何もなければ」「ある、そこのポーター、なぜ生きている!」


 あっそうか、

 僕を殺して逃げてたもんな。


「私の幻術よ」「あっ、言っちゃうんだ!」

「自慢くらいさせてよ」「そうか、幻影を使うサキュバスか」

「ふっ、そういうことだ、さあどうする、抗うなら一騎打ちくらいさせてやろう」


 その言葉にニヤリとする勇者ポーター。


「言ったな、我がパーティーで一番強いのはポーターの俺だ」

「そうか、ならば好きな相手を選ばせてやろう、誰でも良い」


 あー、この中で一番のネックはイライザさんかな、

 でもパーティー効果でかなり強くなっているはず、

 ラギシーノさんはミニマムサキュバスを使えるから楽勝のはずだ。


「本当に誰でも良いんだな?」

「ああ、そっちが勝てれば上に逃げるくらいは許してやろう」

「本当だな?」「約束しよう、私達はお前たちと違って嘘はつかない」


 あっこれ、

 もし本当に勝っても、

 上すなわち七十四階とか六十五階とかで僕らがまた待っているパターンだ!


(確かに、上へ逃がすって約束は守っているからね!)


 たった一階や十階でも、上は上だ。


「おいそこのポーター、今度こそ殺してやる」

「えっ、ぼぼぼぼぼ僕ですかぁあああ?!?!」

「武器は何でも良い、サキュバスは使うな、さあ、さっさと構えろっ!」


 だからサモンやティムモンスターを無しにすれば、

 この悪女ハーレムで一番強いのは僕なんだってばぁ……

 まだ隠匿スキルが効いてるのかな、誰のだっけアンジュちゃん居ないし僕? サキュバスの誰か?


(もはやみんなスキル盛り盛りで把握しきれて無いや、自分含めて!)


 まあいいや、

 もうすぐ最後の七大魔王を倒すんだし……と、

 アイテムボックスからプライドソードを取り出す僕。


「なっ、まさかお前も?!」

「ええ、勇者ポーターですが何か?」

「……まあいい、その年齢だ、どうせ大した事は無いだろう」


 例のレベル100記念マントでもつけてやろうかな、

 別にいいか、さっさと終わらせて地上へ戻ってしまおう。


「ではハンディです、後ろを向いていてあげますから、好きに斬りかかって下さい」

「罠か?! スキルか何かか??」「何も無いですよ面倒臭い、嫌ならすぐ終わらせますが」


 本当に背中を向ける。


「だったら……こうだっ!!」「あっ、剣を投げてきましたか、もったいない」「な、なぜ見え……ぐああああ!!!」


 だから索敵スキルだってば、

 最近はそういった攻撃もわかるっていう、

 と思いながらも相手のクロムソードだっけ、を弾いて首筋を斬った!


(うん、僕がやられたお返しだ)


 ただ、僕の時は幻術だったけど、

 今のコイツは……このままだと出血多量で死ぬ、なので!


「ゴッちゃん(ゴッデスサキュバス)」「はい」


 急いで治癒魔法をかけて治してやり、

 エンちゃん(エントサキュバス)が捕獲、っと……

 何がどうなったかまだ把握できていないポーターが、もがいている。


「ニィナさん終わりました」

「さすがだ、では戻ろうか」

「そうですね、とりあえず片付きましたし」


 残りのオカマふたりも、

 バニちゃんジンちゃんに捕獲されてら。


「ではヘレンさん」

「はい、私はまだアンジュ様程ではないので、飛び飛びになりますが」

「人とぶつからなければ大丈夫だよ」「ではっ!!」


 こうして十階おきに転移を繰り返し、

 無事に冒険者ギルドまで戻るとそこに待っていたのは……!!


「ニィナ様、そろそろかと」

「クラリスか、他の皆も揃っているな」

「はい、アンジュちゃんも、ナタイラちゃんも、オトゥハさんも」


 アンジュちゃんの後ろには異世界人四人も!

 これで正真正銘、『ニィナスターライツ』勢ぞろいだ。


「ではギルマスを呼んできてくれ、そしてハイトウ」「はっ」

「もう死んでいる者も居るかも知れん、蘇生を」「わかりました」


 氷漬け僧侶とか、

 ダクちゃんに仕舞われていた悪の勇者とか出す、

 うっわ、悪の勇者は身体が酷い事になっているな、詳細はグロくて言えない。


「皆よ、こいつらが『悪の勇者パーティ』だ」


 ちなみに、オカマふたりはひん剥かれています!!


(さあ、コイツらの断罪をしないとね)

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