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【ついに完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第八章 ざまぁ勇者とギャンブルのような決闘
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第771話 ニィナスターライツvsデレスフライヤーズの決闘開戦と改めてルール説明

「皆さまお待たせ致しました、本日の司会を務めさせて頂きますハイトウと申します、

 それでは只今よりここチャンミオのカジノ地下闘技場、負けたら奴隷の決闘を行います!

 早速、入場していただきましょう、まずは挑戦者『デレスフライヤーズ』の皆さんです!!」


 入場口の影から見る僕ら、

 っていつのまに司会をハイトウさんが……

 本職とはいえ戦う可能性はあるんだけどな、まあいいや。

 

(あっ、なぜか客席からブーイングを受けている!)


 事情が噂で流れているのだろうか?

 他所の大陸の話なんだけどな、みんなさすがに緊張しているが、

 揃って並ぶと引き締まった表情になる、うん、四人とも真剣だ。


「さあ続きましては受けて立ちます、『デレスフライヤーズ』を抜け、

 こちらモバーマス大陸でデレス選手が加入した皆さんご存知S級冒険者パーティー、

 七大魔王を次々と討伐している『ニィナスターライツ』の皆さんです!!」


 こっちは大歓声、指笛まで鳴っている、

 そうか、こっちが人気だからあっちが下げられているのか、

 わかり易い対立構造だな、リッコ姉ちゃん達が元罪人とかは関係ないっぽい。


(僕らもずらりと並ぶ、って僕は控えめに一番最後だけどね)


 うわ、リッコ姉ちゃん達が、

 めっちゃ僕を見てるううううう!!!

 リッコ姉ちゃんなんかは睨んでいるよねこれ。


「それでは改めてルール説明を致します、まず最初に『デレスフライヤーズ』の四名が、

 相手である『ニィナスターライツ』からお好きな一人を指名して一対一の決闘を行います、

 四戦して『デレスフライヤーズ』が一勝でもすれば、最終決戦は四対一で戦う事ができます!!」


 だからまず行われる四戦は、

 もしもに備えてしっかり見てないといけない。


「そして最終戦のみ、『ニィナスターライツ』側はデレス選手が戦います、

 ちなみに最終戦だけですので『デレスフライヤーズ』側が最初の四戦全てで、

 デレス選手を指名して体力を削る、という事は出来ません!!」


 その手があったかあああああ!!!

 いや気付かなかった、そこをうまく塞いでくれたのは、

 ニィナさんかクラリスさんか……まあ、五連戦でも僕は普通に勝てそうだけれども。


「その四戦で勝てなかった場合、最終戦は『デレスフライヤーズ』リーダーのリッコ選手が、

 デレス選手と一対一で戦い、最終戦で勝った方が相手の選手全てを奴隷として引き取る事になります、

 すでに誓約書も記入済み、チャンミオ商業ギルド奴隷商部門の方々もスタンバイしておられます!!」


 ……負けた時、どうするつもりかニィナさんから聞かなかったな、聞きたい、

 いや、戦う前から負けることを考える奴がいるかっていう、もう時は来たんだ、

 本当の本当にリッコねえちゃんと決着をつける、『ざまぁ』の舞台に……!!!


「なお決闘は相手を完全に『負かせた』という形になった所で審判が判断致します、

 主審ひとりに副審ふたり、本日の責任審判はカジノのディーラーでも知られるナーレ審判です!」

「よろしくお願いします、両者、ステージに上がって礼!」


 あっ、はちきれんばかりの爆乳さんだ、

 ミステリアスな……あのカジノオリジナルギャンブル、

 コインを入れるカップよりナーレさんの胸のカップに目が……と考えながら礼、っと。


(ありゃあ男が狂う、破滅するのが出てもおかしくないや)


 待ちに待った決闘開戦の時に、

 僕はいったい何を考えているんだっていう、

 最終決戦の主審にあれが出てきて、気を取られるとかだけは無いようにしよう。


(そしてまずハービィが前に出た)


 再び司会のハイトウさんの声が響く。


「ではまず初戦の挑戦者ハービィ選手、

 事前通達されたようですが今ここで変更しても構いません、さあ、誰と戦いますか?!」

「……オトゥハさん、ボクとティムモンスターで、勝負だ!!」


 うん、通達通りだ、

 そして前に出るオトゥハさん、

 客席が盛り上がるのは歌い手コンテストの決勝に進んだからかな?


(そして招待席には見知った顔がいっぱーい)


 は良いのだけれど、

 マリウさんはなんでご両親と一緒なのー?!

 あと何気にウチのイリオン義兄上もメイドトリオと来てるな、ミリシタン大陸から時差あるのに大変だ。


「それでは両パーティー、準備をお願い致します!」


 一旦下がってハービィもオトゥハさんもティムモンスを取りに行く、

 そしてハービィは早くも寄せ集めティムモンスを連れて来て……うん、

 あれならウチはキッドナップモンキーでも勝てるが、そこをあえて……


(オトゥハさんが取りに行っている間、僕らはステージ横で座って待機です)


 ニィナさんが遠いな、

 お互い両端に座っているからね、

 席をひとつ空けてナタイラちゃんに、ちょっと聞いてみるか。


「ナタイラちゃん」「はい」

「もし僕が最終決戦で負けた時の対策って、どうなっているのかな」

「詳しくまでは知りませんが、問題ないそうです」「そっか」「まず負けないでしょうから」


 いやそうじゃなくって!

 でもナタイラちゃんも負けた時の事を考えるなとか思ってたり?

 その更に隣のナスタシアさんは……僕を見て頷いている、心配するなって感じか。


(わざわざニィナさんの背後まで行って、聞く事でも無いか)


 おっ、オトゥハさんが連れてきたみたいだ。

 

「それでは第一戦、いよいよ開戦です!!」

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