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【ついに完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第六章 歌う勇者と舞う踊り子たち
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第606話 ナタイラちゃんとライリアちゃんの明暗

「にゃはは、おかえり~」

「ええっと、アマタツさんただいま」


 もはや新妻さんだな、

 婚約者五人も居て何だけど。


(さらに僕はメイド女装中だけれども!)


「それで、どうなってるのかな」


 我ながら雑に聞くなぁ。


「お仕置は続行中だよ~」

「あっ、奴隷天使族の!」

「場所は屋上庭園にしてあるよ~見る~?」


 ライリアちゃんナタイラちゃんが居るから今はいいや。


「あと何か報告は」

「ニィナオーナーがこの中に女勇者増やしていいかって~」

「あっ、そうかアイツらか」


 僕が帝国から貰っちゃった、

 言う事きかない快楽殺人犯、

 あの女勇者をこっちに入れる手もある。


「アマタツさんとしては」

「便利になるね~、同時に対応できる場所が増えるからね~」

「つまりアマタツさんが、二人出せると」「コロメともう一人の姿でね~」


 アーバンラミアは別にして。


「んーでもなぁ、もう一本作る計画が」

「じゃあ奴隷勇者をバンバン買ってバンバン入れたら~?

 明日オークションなんでしょ奴隷の~助かるにゃ~にゃはは」


 知ってるんだ、まあ中身はコロメだし。

 

「うーーーん、こっちがメインならそうなるけど、

 新しい方と必要に応じて使い分けるなら……まあいいや、

 後は何かない?」「二百人泊めるとレベル上がるよ~」


 もうそこまで来てるんだ。


「じゃあ祝勝会で……」

「後は中に入ってチェックしてね~」


 数値系は今はいいや。


(あとは……ヴェルビンちゃんへの挨拶は、まだいっか)


 今日は転移魔方陣経由だからね、会ってない。


「さて、ナタイラちゃん、ライリアちゃん」

「「はいっっ」」

「ニィナスターライツのメインメンバー、加入合否を伝えます!」


 居間で直立する姫姉妹、

 クラリスさんアンジュちゃんはソファーに座っちゃった、

 アマタツさんは少し離れて見守ってくれている。


「あの、それは」

「ニィナさんに許可は」

「許可っていうかニィナさんの決定を僕が告げる形かな」


 緊張する姫姉妹。


「わかりました」

「お願いしますっ!」

「では、発表します!!」


 ♪デデーン


「アンジュちゃん、いいから!」

「あーい」

「まずはナタイラちゃん!!」


 真っ直ぐに僕を見ている。


「……はいっ」

「ニィナスターライツ正規メンバー、合格です!」

「やった!!」「なので渡した魔導書で魔法選んで憶えてね」


 何系を覚えるのだろうか、

 瞬間移動とかは無いって話だったけど。


「……これを」

「えっ、どれどれ?」

「全体魔法『シューティングスターヒール』ですっ」


 光魔法ヒールの玉が上空からエリアに降り注ぎ、

 ぶつかった(身体に吸収された)分だけ体力回復かぁ、

 敵にぶつかっても適用されないのは嬉しいというか、ちゃんとしてるな。


「ナタイラちゃんは後衛もやりたいの?」

「回復魔法が欲しかったのと、あと、やはり、祭りの儀式用に」


 あーはいはい、

 ファイアーダンス系の光魔法か、

 確かに見た目が派手な白い花火とも、言えなくない。


「じゃあ覚悟が決まったら憶えてね」

「……はいっ、もう決まりました」

「続いてライリアちゃん」「はいっ!!」


 ワクワクしながら僕を見てる、辛いなぁ。


「よーく聞いてね、ニィナスターライツ正規メンバー……今回は残念でした」

「えっ」

「やっぱりバドリン退治、最終戦で脱落したのが駄目だったみたい、ごめんね」


 あーあ、ションボリしちゃった、

 それを慰めるナタイラちゃん、良い姉だ。


「ということで『ニィナスターライツ』の正式なメインメンバーは、

 リーダーにニィナさん(勇者)、サブリーダーにクラリスさん(賢者)、

 あとアンジュちゃん(幻術師)、ヘレンさん(サモナー)、ナスタシアさん(勇者アサシン)と……」


 あーあ、ライリアちゃん涙がこぼれてきちゃった、

 ハンカチでナタイラちゃんが拭いてあげている……

 まあ、最後まで台詞は言わせて貰おう、大事な決定だし。


「あと僕デレス(勇者ポーター)と、新しくナタイラちゃん(踊り子)、

 以上の七人になりました、ということでみんな、よろしくーーー」

「ナタイラちゃん、よろしく」「よろしくだよー」「は、はい……あり……が、とう……」


 やっぱり自分だけっていうのは、

 何かどこか引っかかっているんだろうなぁ。


「ということでデレス様」

「はいクラリスさん」

「レベルアップの確認をなさっては、いかがですか?」


 あっそうだ、忘れてた。


「それじゃあアンジュちゃん」

「あーい、上がったひとだけねー」

「えっ」「であー」


 と、地下の冒険者ギルドへ到着したのだが……


(来たのはアンジュちゃんと僕とナタイラちゃんだけだ)


 そしてカウンタを見ると作業中のヴェルビンちゃん。


「どうしたの白金貨ジャラジャラさせて」

「は、はい、なんでも『冒険者ギルド全体』で、

 オークションで大きな買い物をしたので、ウチにも支払う分担金が」


 ええっとアレだ、

 今日のオークションで買ったっていうと、

 カイラクオジサンの枕とレインボードラゴンの血と肝か。


(落札価格は七百枚だっけな)


「で、ウチから持って行かれる金額は?」

「それが……白金貨三百五十枚だそうです」

「えええええ?!」「高いですよね」「ちょっ!」


 半分も負担させるなあああああああああ!!!!!

 まったく、ワイルドなサブギルマスにはやられたぜい……。

 まあいいや、苦情出すならリーダーのニィナさんからだ。


「そんなことより、いや三百五十枚は痛いけれども!」

「はい」

「レベルアップの確認、お願いできるかな」


 確かこれで僕のレベルは、

 あの大台に乗っているはず……!!

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