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【ついに完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第六章 歌う勇者と舞う踊り子たち
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第564話 クラリスさんと内職みたいなことをしています

「まあデレス様、おはようですわ」

「うん、クラリスさんおはよう、あれ、ひとり?」

「ニィナスターライツとしては、私とデレス様だけですね」


 居間にやってきた僕、

 見るとクラリスさんが残りの天使族の羽根を抜いていた、

 いま抜いているのはテーマリーのさんだな、そして……


「にゃははは、アタシも手伝ってるよ~」

「アマタツさんまで! 器用なことで」

「この子達はまだ、そこまで出来ないからね~」


 コットンネさんの羽根を丁寧に抜くアマタツさん、

 抜かれたものはアーバンラミアが持った袋の中へ、

 胸に名札が付いているな、ええっとこのラミアは『クサベェ』さんか。


「クサベェさんは、まだ抜けないんだ」

「イタガラレテ、シマイマス」

「加減とか~、細かい指の動かし方ができないからね~、種族的に~」


 そうなんだ、

 でも訓練すれば出来るようになるのかな、

 まあ、こうして袋を持ってくれているだけでもいいや。


「ええっと、じゃあ僕も手伝った方が良いのかな」

「でしたら私をどうぞ!」

「あっはい、ハーミィさんか」


 そして袋を持ったアーバンラミアがスタンバイ、

 こっちの名前は『ララチ』さんか、一応軽く頭を下げておこう。


(でも、もうみんなアマタツさんの一部なんだよなぁ)


 染まった緑色の肌がそれを実感させる。


「じゃあ失礼して……」

「んあんっ、もうちょっとやさしく」

「こ、こう?」「ひゃあっ! もっと早くぅ」「はいはい」


 注文が多いな、

 身体を震わせて変な声を出している、

 いやこれ敏感なだけだよね? まあ、さっさとやろう。


(いっそ、抜きながら会話した方が良い加減になるかも?)


「クラリスさん、他のみんなは、ウチの」

「はい、ニィナ様は存じ上げておりませんがおそらくオークション関係かと、

 アンジュちゃんは学校、ヘレンとナスタシアは地下ダンジョンですね」「あっ、出来たんだ」


 地下五階まで適当に造った後、

 ニィナさんに投げたんだっけな確か。


「やはり地下十階まで」

「そのようですね、ボスはスケルトンアーバンラミアで」

「早速そっちを使ったんだ」「初心者には丁度良いそうです」


 じゃあ全体の難易度も下げているんだろうか、

 僕のカスタマイズは適当だったからね、うん。


「ということは、ヘレンさんナスタシアさんは確認に」

「はい、手動で宝箱の設置も行っているようです」

「ちなみに中身は」「ステータスを上げる種系ですわ」


 あー、うん、いっぱいあるからね。


「あっ、そういえばクラリスさんも昨夜はありがとうございます」

「ベッドでの事でしょうか」「じゃなくって!!」

「ふふ、わかっておりますよ」「ジュタピの、敵のアジトです!」


 当初は僕に黙って解決しようとしてくれてたけど、

 結果的に僕が行って良かった、ニィナスターライツ結束の勝利かな?

 いや何もしていないんだけれどね、それでもニィナさんは褒めてくれたけれども。


「デレス様のためでしたら、私達は本当に何だって致しますから」

「ありがたいです、僕の方こそ、みんなのために……」

「幸せですわよ? デレス様が私達と共に、いらっしゃるだけで」


 ……そこまで言われると、恥ずかしいな。


「これからも、デレス、ガンバリマス!」

「きちんと、個別のフォローもお忘れなく」

「それはもう」「もちろん、私に対してもですわ?」


 うん、昨夜みたいに六人でっていうのも良いけれども、

 やっぱり一人一人の方がそれぞれ時間を持てて良いというか、

 疲れなくて済む、いや昨夜はその前に天使族があったけれども!


(ますます、そっちの方がタフにされている気がする)


 ハーレムの主とはそういうものか、

 僕の場合はかけられる回復魔法が凄いので、

 精神的な問題も出てくるのだけれども……。


「ひゃんっ!!」

「あっ、ハーミィさんごめんなさい、痛かったですか」

「今のは、痛気持ち良かったですっ!!」


<注:あくまで羽根を抜いているだけです>


 誰に注意しているんだ、誰に。


「ええっと、順調に抜いていますが、金色は新しいお布団のためだとして、白は」

「こちらも掛布団、敷布団、枕のセットですわ、金のセットを出しておいて、

 さらに白のセットもお付け致します! という流れで」「あー、それは値上がりそう」


 そもそも羽根単体だけで相当な価値がありそうだ、

 ジュタピで渡した羽根六枚が、子供のお小遣いに思えるくらいに。


(沢山余ったら、僕だけじゃなくウチの実家にも送りたいかも?)


 いっそ結婚式の引き出物にするという手もあるか、大きいケド。

 アイテム袋に入れちゃえば問題ないかな、そうなるとこの内職みたいなの、毎日続くよね。


(羽根を抜ける天使族を、増やしたかったはずだ、特に金色の。)


「それでクラリスさん、今日は夜まで、この作業ですか?

 キカエデのダンスレッスンも少しの時間で良いので、やった方が」

「それもありますが、アンジュちゃんが戻ってきたら人魚島へ」「あっ!!」


 そうだそうだ、

 あの作業がまだ残っていたんだった!


「今日の夕方で、打ち合わせも出来ておりますわ」

「そうですね、さっさと済ませてしまいましょう」

「あ、あっ、あのっ!」「はい、ハーミィさんも行きたいとか?」


 紅潮した顔で僕を見てきた!


「そのっ、立て続けの刺激で、も、漏れそうに……おトイレに」

「あっ、すぐに行ってきて!」「はいいいぃぃぃ……」


 うん、さすがにお漏らしで喜ぶ性癖は、無いっ!!!


「にゃはははは~~~」

「アマタツさん、笑わないのっ!!」

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