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【ついに完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第五章 黄金勇者と謎のアサシン
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第355話 ああっ、もう、こっ、これ以上は、お嫁に行けない身体にいいいいい!! などと訳のわからない供述をしており

「んじゃ、とぶよー」


 天使族十人とイワモトさん、オマケのアマリちゃんも含めて一気にアスリクへ。


「転移サークルですな、もっともワタクシは転移スクロールがありますゆえ」

「イワモト、なんだそれは」「使うと行った事のある街やダンジョンへ飛べるアイテムです」

「本人だけか」「いやパーティーで」「何枚ある」「いまは241,089枚ですな」


 二十四万枚って!!


「それがあればアンジュは要らないか」

「そうなりますが、サモンを出しっぱなしにするとあまりに長いと好き勝手に行動を」

「つまりイワモトが好き勝手に行動を」「新宿にア○マスコスプレ風俗がありまして、生前はよくそこへ」


 なんだかまた話がわからなくなってきたので、

 とりあえずアンジュちゃんがリザード村の入口へ飛んだのだが……


「しまった、アンジュ、冒険者ギルドが先だ、ナッキチのな」

「あいあい」


 という事でギルマスルームへ、

 なぜか高級 最中(サイチュー)を頬張るナッキチさんが驚いている。


「相変わらず心臓に悪いな」

「済まないナッキチ殿、ノックも無しに」

「それ以前の問題だが貴女達ならまあ良い、これでこの女性陣は」


 あー初顔合わせか、

 どこまでバラしちゃうんだろう、

 ていうか隠匿魔法で翼だけじゃなく姿も消しておいたら良かったんじゃ。


「これは秘密にして欲しいが天使族だ」

「それにしては翼が無いが」

「ハーミィ、見せてやれ」「はいっ」


 隠匿魔法を解除して綺麗な翼を見せる、

 うん、確かに所々が新しいのに生え変わっている感じがする。


「凄いな、飛べるのか」

「もちろんです」

「それでだナッキチ殿、我がクラリス城の二階に冒険者ギルド職員で食堂を管理してくれているだろう」


 そのおかげで僕らも手間がはぶけるんだけど、

 あんまり遅いとクラリスさんかヘレンさんナスタシアさんが

 適当に簡単に作って持ってくるんだよな、さすがに24時間営業は無理か。


「確かに転移魔方陣管理や警備の者の食堂としても使わせてもらっているが」

「あそこで本気を出せば、フルに料理を作ればどこまで作れるか試したい、

 早急に食材と料理人の確保は出来るか、今日の……昼食か夕食になるが」


 ルゾイさんが羽根を(むし)る速度によるのかな?


「構わないが、そんなに食べるのか?」

「ああ、この天使族がな」


 先日あんなに食べたのに、もう痩せぎすだぁ。


「わかった、手配はするが金がかかるぞ」

「全額、デレスが出すそうだ」

「あっはい、何なら白金貨渡しておきましょうか」「助かる」


 とりあえず前払いで五枚っと、

 もう五枚出そうか迷ったがナッキチさんが手で止めた。


「わかった指示しておこう」

「それでナッキチ殿、ドワーフ国からの荷物は」

「今日中だそうだ、昼食頃には来ているはずだ、受付で聞いてくれ」


 こうして冒険者ギルドでの用事はとりあえず終わらせ、

 今度こそリザード村の入口へ、あー天使族どうしよう。


「ニィナさん、彼女たちを隠匿魔法で」

「いや、やましい事は無い、ちゃんと口頭で説明しよう」

「アマリもはいるー」


 なぜか警備リザードに敬礼するイワモトさん、

 ニィナさんが出しっ放しのハーミィさんの翼も見せながら、

 色々と説明した結果、無事に全員入る事を許された。


(あっ、入っちゃったら鍛冶屋まで転移か)


 入ると部屋の隅でアッギーがまーだ土下座している。


「おお、朝から来たのかぞい」

「もちろんだ、朝食も済ませ約束の天使族を連れてきた」


 残りの九人も一斉に翼を広げる!

 綺麗だ……でも美しいからといって、

 この翼に包まれたら毒に呑みこまれちゃうんだよなあ。


(ちょっと興奮するけど!)


「本当に居たぞい、生きた天使族だぞい」

「とりあえず限界まで抜いて良いそうだ、その限界の範囲は本人に聞いてくれ」


 頷く天使族の皆さん。

 アンジュちゃんはあいかわらず端の天使の翼をつんつ……いや舐めちゃ駄目っ!!


「あとルゾイ殿、抜くととんでもない事になる羽根が各天使一枚ずつあるそうだ」

「それはどんな羽根だぞい?」

「ハーミィ見せてやれ……天使族がプロポーズに使う羽根らしく、抜いた相手、もしくは受け取った相手は魂を抜かれる」


 うん、わかりやすい。


「なんと、死ぬのかぞい?!」

「いや、生涯言いなりの傀儡にされるらしい、気を付けてくれ」

「大丈夫ですよ、抜かせませんから」


 ハーミィさんはこう言っているが恐いな、

 まあ食事がかかっているから大丈夫か、多分。


「それで結局、羽根を加工する防具はどうするぞい」

「まずはナスタシアのマント、それとデレスの……」

「僕のよりニィナさんが飛べたら良くないですか?」


 あっ、それだと翼が必要な面積が増えるのか。


「ふむ、それもそうか」

「デレスくんの飛ぶめんどーはボクがみるよー」

「アンジュちゃん偉いね」「えへへへへーーー」


 とまあ話した結果、

 最優先はナスタシアさんのフルコンボコングマント、次がニィナさんのセクシーパンサーマント、

 さらに余ったらアマリちゃん用にアサシンマントをまず作ってもらいそこに羽根を加工、っと。


(それでも余ったら次は僕だけど、そこまでは行かなくていいや)


「そういえばイワモトさんは飛べるの?」

「フライング系装備は持っておりませんな、課金がさすがに追いつかなくて」「はぁ」


 あっ、娘さんのラッサーさんがやってきた!


「では天使族の皆さんと、採寸されるアマリちゃんはこちらさー」

「という訳だ、食事はちゃんと用意してやる、限界ぎりぎりまで抜かれてこい」

「はい」「はーい」「はぁーい」「はいはい」「はいっ」「かしこまっ」「はいです」「了解しました」「では」「行ってくるよ」


 奥へ行く天使族十人、続いてアマリちゃんも。


「さあ、我々は待とう」


 しばらくすると奥から天使族の声が……!!


「ああ! そ、そんな、そんな所までえっっ!」

「い、いやっ、ひっ、は、はげしくしないで、そんなにいっっ!!」

「ああっ、もう、こっ、これ以上は、お嫁に行けない身体にいいいいい!!」


 えっとあれだね、

 あくまでも羽根を抜いているだけですからっ!!

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