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第26話 ポーター依頼とようこそ女神教へ!って知らんがな

「今日は武器を取りに行かないとな」


 ニィナさんが買ってくれた僕のアダマンタイトソード、

 もう魔法付与が終わっているはずなので取りに行くため早めの切り上げだ、

 僕らは冒険者ギルドまで戻ってきた、それでも魔石もアイテムもいっぱいだ、そして……


「アタシ、レベル四十になっちまたよ、どういうことだいこれ」

「おめでとうございます、戦士技術『ロングロングヤード』を取得しています!」

「カーナ凄いな、これで投てきが一気に楽になる」

「守備専のアタシでも、ウチのクニャンの魔力が切れたらかわりに先制攻撃できるね」

「依頼もこなせば個人の冒険者ランクも上がりますよ!」


 そうか忘れていた、僕って、勇者ポーターの依頼もあるんだった、

 一応、貰った以上はやった方がいいのかな?それとなく聞いてみようか。


「続いてクラリスさんのレベルは現在二十九です、二十五の時点で、

 賢者スキル『シークレットステップ』を習得されています!」

「まあ!素敵ですわ」

「これは十歩以内なら相手に気付かれず忍び寄る事ができる残像魔法です!

 魔物にも人にも使えますが悪用はしないでくださいね」

「はい、聖女の名において」

「次にデレスさん、ポーターレベルは三十八です、おめでとうございます」


 ども、と頭を下げる、ポーターの場合は正式な職業ではないため、

 別にレベルが上がっても能力が上がるという事ではなく成長具合が記録されるだけである、

 じゃあ何が良いかと言うとランク上げの指針となり、これプラス依頼をこなしていけば、

 ランクが上がってポーターバッグの容量が高いものと交換できる、

 が、僕は勇者ポーターなので勇者のアイテムボックスがあるおかげでバッグ交換とかは無い。


「ポーターレベル三十五達成の記念品です」

「なんですかこれ」

「身代わりマスコットのポーター魔法少女デスデリカちゃんです!」

「♪デッデッデデッデッ デスデリカ!」

「うおおシャベッタ―!」


 なんか怖いぞこの金髪人形!


「これは持っていると、運が良ければ相手の攻撃魔法を無効化してくれます!」

「運ってどれくらい?」

「そうですね、3%くらい」

「駄目じゃん」

「そして発動すると絶叫しながら熱くない炎で燃え尽きます!ですから一回きりです」


 なんだそれ怖い


「持っていないと駄目ですからアイテムボックスやポーターバッグに入れていると発動しません」

「手にずっと持たないと駄目?」

「いえ、首から下げるとか胸ポケットに入れるとか鎧の内側とかパンツのな……」

「そうだ!勇者ポーターの依頼ってあります?」

「……その言葉をお待ちしておりました!お待ちください、えっと……」


 すでに最初に話が終わったニィナさんを見る。


「いいのか」

「ええ、あくまでポーターの仕事ですから」

「お待たせしました、早急なのが二件、一件は武器防具屋への搬出、

 もう一件はポーション屋への素材搬出ですね、冒険者ギルドからです」

「じゃあ武器防具屋へ行くのでついででやります」

「ありがとうございますクエスト受注ですね、では倉庫までお願いします」


 指示された所へ行くと自分の甘さを思い知らされた。


「うわ、これは」

「おう、ポーターか?これ全部頼むわ」


 山積みになった壊れかけの剣、盾、鎧、槍、もろもろがおそらく何百も積まれている!


「仕方ないな、デレス、手伝ってやろう」

「アタシもだよ、こういう力仕事は任せな」

「でもアイテムボックスに入れられるのは勇者さま本人だけですよね?

 途中でおふたりの腕に回復魔法をかけましょう、あっ、当然カーナさんにも」

「ありがとうございます、そうか、ポーターってこういう事あるんだ」

「では大きいのからいこうか」


 結局、二時間かけて全部収納し終えてクタクタになった。


「ふぅ~みなさんありがとうございます」

「少し休みたいが店の閉店時間があるからな、急ごう」

「これ、クエスト達成のお金、みなさんに分けますね」

「アタシはいいよ、と言いたいけどそこはきっちりしないとね、貰っておくよ」

「私はお布施としていただいておきます、女神さまに感謝です」


 冒険者ギルドを出るとピンクの服を着た一団が待ち構えていた!


「レナン様!!」


 クラリスさんが焦り驚いた様子で中央のお婆さんに跪く、

 ピンクのネグリジェみたいな服だ、あれが透けてなくて良かった。


「クラリスや、よくやった、女神様もお喜びになられておる」

「そ、その、今はまだ」

「みなさん、女神教へようこそ、今夜は宴じゃ、女神様からのお言葉を……」

「悪いが依頼の真っ最中なんだ、クエスト進行中の邪魔をしないでもらいたい」

「それはそれはニィナさん、わかりました、クラリス、終わり次第、お連れするのですよ?」


 ひれ伏してるんじゃないかっていうくらい頭を下げているクラリスさん、

 よっぽど偉い人なんだろうなこのレナンっていうお婆さんは……

 一団が去って行った後、クラリスさんがぺこぺこ頭を下げる。


「すみません、勧誘中という事になっていまして、でないとパーティーにご一緒できないので」

「構わないがこの後どうするのだ」

「帰れませんね、みなさんと同じ宿へ泊まります」

「アタシは旦那の宿へ戻るだけさね、こっちにするかい?」

「いえ、狙われるとしたら勇者様でしょうから、宿まで来たときの対処のために、おふたりの宿へ」


 そして武器防具屋で今度はアイテムボックスから品物を出す、出す、出す、

 入れる時ほどではないが出すのにも一時間半かかった、クラリスさんの回復魔法がなければやばかった、

 やはり勇者の回復魔法とは質も即効性も、何より疲労感の消失感が段違いに違い良い、助かった。


「助かったぜい!クエスト完了を報告しておくな」

「ありがとうございます」

「そろそろ閉店だ、頼んでた武器があったんだろう?」


 急いで売り場の方へ行くと店主のブリッツさんが品物を片付けはじめていた。


「おうあんたら!待ってたぜ」

「ああ、なかなか大変な作業だった」

「はいよ、アダマンタイトソード、プリンスソードと同じ重量にしてもらった」

「どうだデレス?」

「はい……うん、いい感じですね」


 先は長いけど僕の持っていたプライドソードとそう変わりはない、

 ちょっと重く感じるのは久しぶりに持ったからかな?

 銅の剣とはあきらかに何もかも感触が違うから、早く慣れないと。


「気に入ってもらうのを願っているよ」

「ありがとうございます」

「次来てくれた時は少し勉強するぜ!」


 外へ出るともうかなり遅い時間だ。


「おっといけないアタシは旦那んとこ帰るよ、また明日な」

「助けていただいてありがとうございました!」


 カーナさんと別れて宿へ、お腹空いたぁ。


「おかえりなさいませ」

「ああ、ひとり増えたのだが……」

「すみません、クラリスと申しますが、三人部屋へ変更はお願いできますか?」


 へっ?!

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