囚われた者 3
薬草園を出てローウェンと分かれると、ティータは一目散に家を目指した。よけいな場所を通って、嫌な相手と顔を合わせたくなかったから。
だが、広場を通り過ぎようとしたとき、一番会いたくない人間を見つけてしまった。
視線を逸らし、知らないふりで足を早める。
「おいティータ。なにぼうっとしてんだよ」
「こっちだよ。こっち」
お節介な戦士たちが大声を上げる。聞こえない振りもできず、仕方なく立ちどまった。
視線の先には槍兵たちの一団。なかでも、ひときわ大柄なのがゲールだ。森に行っている間に城に戻って来たと、人づてに聞いていた。
彼は難しい顔をしてティータを見ていた。
挨拶だけで通り過ぎようとしたが、大股に近寄ってくる。押されるように視線が下がる。やがて圧迫感と共に地面に長い影が落ちた。
「何か言うことはないのか」
「ご無事で……。お帰りなさい」
「相変わらず愛想のないやつだな」
はやし立てる声や口笛が空々しく響く。
「ここでは話もできんな。こい」
ゲールはさっさと背を向けて歩き出した。彼女がついていかないかもしれないなどと、疑いもしないのだろう。もっとも、結局ついていってしまうのも確かなのだ。逆らってみても痛い思いをするだけ。彼女の意志など通らないことを思い知らされているから。
ゲールは人通りを避けて、路地を入った。行く先がはっきりするにつれて、ティータの背に冷や汗が浮かび始める。
その先にある干し草置き場は、何度かゲールに抱かれた場所だ。
今日の彼にその気があるのかどうかはわからない。だが、そこに足を踏み入れれば悍ましい記憶がよみがえってしまう。汗ばみながら身体はこわばって冷えていく。逃げ出したい。けれど逃げ出せない。逃げ出せば、よけいに嫌な思いをする羽目になるだけだ。
干し草置き場の中に入り、ようやくゲールは振り向いた。あきらかに不機嫌そうだ。
「閉めろ」
話の予想はあらかたつく。
彼は腕を組んで、ティータを見下ろしている。狭い小屋の中で二人になると、ゲールの大きな体はいっそう圧迫感を増した。
話をするために来たはずなのに、彼はなかなか口を開かない。息苦しい。二人で居ると、ティータはどうやって息をしたらいいのか分からなくなってしまう。
ただ立っているだけのことが、だんだんに辛くなってくる。
「くだらないことに首を突っ込んでいるそうだな」
きつい調子だった。それでも沈黙が破れて少しほっとする。
「何のこと」
声が掠れていた。
「死に損ないの捕虜の世話だ。何でおまえがそんなことをしてるんだ」
ティータは深く息を吸い、あらかじめ用意しておいた言葉を引っぱり出す。
「ウーゴ様のお体が心配なの。このところあまり調子がよくないのよ。それなのにまたお仕事を任されて……」
ゲールは眉をしかめた。彼もウーゴの身体のこと心配している。そういう男ではあるのだ。付け入る隙があって助かったと思う半面、そういう相手のことをどうしても好きになれない自分は、やはりただのわがまま娘なのだろうかと。気が滅入りもする。だが。
「だから、なぜ、おまえなんだ」
声は小屋の壁を震わせた。
身体が緊張で強ばる。なんとか発した声は消えいりそうに小さい。
「なんであたしじゃいけないの」
「おまえの仕事じゃない。よけいなところににしゃしゃり出れば、悪くいうものもいる」
「別に何を言われたっていいわ」
「俺は好かん」
必死の思いで搾り出した勇ましい言葉は、たあいもなく切り捨てられる。
「うつる病気なんだぞ」
「知ってる」
「俺の子を産む身体だ、妙な病気になぞなられては困る」
肌が粟だった。嫌悪がティータの言葉に微かな悪意を混じらせる。
「ウーゴ様にうつるのならいいの」
男の眉根の皺がいっそう深くなる。舌打ちすると矛先を替えてきた。
「まったく。殿も殿だ。ロクリスのやつなどさっさと始末してしまえばよかったのに」
「なんてこというのよ。あんなに弱ってる人を」
思わず声を張り上げ、睨み付けられてあわてて俯く。ゲールは吐き捨てるように続けた。
「やつのためにウォードの戦士がどれほど傷ついたと思ってるんだ。あいつはグラナクでも指折りの使い手なんだぞ」
意外さに、ティータは目を見開いた。
指折りの使い手という形容と、あの小柄なやせ衰えた若者の姿がまったく重ならない。魔法使いだというよりも、もっと似合わないと思った。
「おまけにおそろしく悪運が強い。いいか。やつは敵だ。同情する相手を間違えるんじゃない」
ゲールはめずらしく口数多く、たたみかける。
「よけいなことはするな。わかったな」
念を押され。彼女は、はっと顔を上げる。そういえば、理由は違ったが、ローウェンにも同じことを言われたばかりだ。
だが、強いられてかえって、やめるとは言いたくない自分が見えてきた。
「ウーゴ様にもしものことがあったらどうしたらいいの」
視線が合わないよう、足下を睨み付けながらつぶやく。
「あの方の手伝いなら、もっと適当な人間がいくらだっているだろう」
「うつる病気と知っていて、好き好んで手伝う人なんてそうそう居ないわ」
いきなり頬に平手が飛んだ。
「くどい」
本気ではなかった。ゲールが本気で殴ったらティータなど吹き飛んでいる。それでもしびれるほどに痛い。
肩を掴まれる。頭が真っ白になった。この二ヶ月で覚え込まされた、痛みと恐怖と屈辱の記憶が、あふれ出してティータを押し流す。
「ごめんなさい」
何も考えられず。ただ、その一言が口から飛び出していた。
「ごめんな……さい」
うわごとのように呟いて、我が身を庇う。
後で思い返せば、きっと情けなく思えるだろう。だが、圧倒的な力にさらされているその最中には、逆らうことなどどうしてもできない。
それでも、今日の彼女はなんとか抵抗を試みようとした。
「ごめんなさ……い。でも」
舌がもつれて噛んでしまいそうだ。それでも先を続ける。もしかしたら意地になっているだけなのかもしれないけれど。
「お願い。辛いのよ。見てて。ウーゴ様があんまりたいへんそうで……。あと少しだけ。秋になれば身代金が出るんだから。それまでじゃない。塔にもできるだけ行かないようにする。だからお願い。あの方には本当に小さい頃から……御世話になってるんだもの。お願いだから」
媚びるような自分の物言いに、吐き気すら覚えながらもティータは必死に立ち続ける。
しかし、返事がない。代わりに伸びてきた両手が、頭を挟んだ。
「俺を見ろ」
必死の思いで顔を上げる。視線を合わせる。ただそれだけのことがなぜこれほどまでにおぞましく感じられるのだろう。
「本当に、約束できるのか。よけいなことはしないと」
頭をはさまれたまま頷く。
「何があっても秋までだぞ」
こわばったまま何度も何度も。
ゲールの冷たい水色の瞳がティータを突き刺す。足が震える。
やがて、舌打ちの音。
「しかたのないやつだ」
ティータはすっぽりと腕の中に包まれていた。ごつい手が軽く頭を叩く。
噎せるような体臭に吐き気がした。あからさまにならないように、そっと胸を押しやる。
「ありがとう。もう戻るから」
だが太い指は、細い腕にしっかりとからみついて離れない。値踏みするような視線が滑り落ちていく。顔から首、胸元から腰へと。そして彼は顔をしかめた。
「あいかわらず細いな。ちゃんと食べているのか」
怒りが冷たく凝った。
たしかに彼女はもとから肉付きの豊かな方ではなかった。だが、以前はこれほど痩せ細ってはいなかったのだ。子供っぽい、ぽっちゃりと丸みを帯びた体つきだった。
なのに、食べ物が喉を通らなくなり、わずかの間にすっかりやつれてしまったのは、ゲールのしたことのせいではないか。
けれど、怒りを伝えたいという気持ちさえ、もう彼に対しては感じもしない。
「食べてるわ。少し元に戻ったってニナにも言われたし。それより、ねえ。もう行きたいの。離して」
「なぜそんなに急ぐ」
「もう遅いし」
みなまで言う間も無く引き寄せられた。生暖かい息が掛かり、腹に堅い物が押し当てられる。
「いや」
ティータの全てが同時に悲鳴を上げる。
「いやよ。ちゃんとするまではやめてって」
だが力の差が大人と子供ほどにもあるのだ。抵抗など、なんの意味も持たないかのように横たえられ、服がはぎ取られていく。
もう何度も繰り返されたことだった。怒らせるようなことしたあとにかぎってゲールが求めてくることも。彼女が何とか拒もうとすることも。それが受け入れないことも。結局は言うなりになってしまうことも。
そのたびにティータはどんどんみじめになっていく。
とことんみじめになって、みじめだとさえ感じなくなれば楽になれるのだろうか。そんなことを思うこともあった。
けれど、今は……。
一対の瞳がティータを見つめる。
深い森の緑。
「どうした」
知らず何か叫んでいたのだろう。ゲールの問いかけに首を振り。怯えながら瞳を閉じる。だが、恐れていたように瞼の奥に視線が甦った。
その視線が問いかける。あなたはそのままでいいのか。と。
けれど、どうしろというの。
あたしに何ができるというの。
忍ぶことの他の何が。
あたしはあなたじゃない。何の力も持たない、ただの小娘なのに。
どうして。ねぇ。エルディス。
きつく閉じた瞳の奥が熱くなった。
彼女にとっては耐え難いほどの長い時間の後、その肉体はようやく解放された。
この先、何度同じ行為を繰り返さなければならないのだろう。痛みこそ少しは鈍くなっても、恐怖と嫌悪は増していくばかりだというのに。
「行くのか」
返事のかわりに服を引き寄せる。遠慮のない視線に晒されている背中が痛い。急いで布の中に逃げ込む。
襟元の紐を締めようとしたとき、遮られた。首筋にひんやりとしたものが触れる。
紅玉をあしらった小ぶりなペンダントだった。
驚いて振り返る。視線が合うとゲールは満足げに笑った。
「悪くない」
ティータは首を振り、それをはずそうとする。下働きの女が身に付けていて良いものではない。だが押さえるように手首をつかまれた。
「付けていろ。服の下なら見えん。そのうちに堂々と付けて歩けるようにしてやる」
ゲールらしい言葉だと思う。
夫が戦士長ででもなければ、人前でこんなものを付けて歩けはしない。たぶん彼は、分かっていて言っているのだ。いつか戦士長になってやると。
彼ならそんな野心を持っていても誰も笑わないだろう。
そして、嬉しいと思う女も少なくないに違いない。モーラの顔が浮かぶ。そして、彼と一緒になると決まったとたん態度が冷たくなったのは彼女だけではなかった。
ティータにとっては、ただ鬱陶しいだけなのに。
なぜこの男は、こんなにも自分にふさわしくない女にこだわるんだろう。
満足げなゲールの微笑みが悲しい。なんだか全てがばかばかしかった。
「遅かったのね」
ユーニスの声がとがっている。ウーゴの手伝いをするようになってから彼女の機嫌は始終悪い。
「ゲールと会ってたの?」
質問には答えずに水瓶の蓋を開ける。一時も早く、肌に残るゲールの感触をぬぐい去りたかった。だが、母は放っておいてはくれない。
「ティータ。返事しなさい」
「そうよ。一緒だったわ。だからいいでしょ。疲れたわ」
ぼろ布を湿らせると、それを持ったまま寝床へ移動する。
「よくないわよ」
ユーニスはことさらに大げさな溜息をついた。
「もう少し上手にたちまわりなさい。そりゃあ、あのくらいの年頃の男の人が抑えがきかないのは分かるわよ。でも、だからこそあなたの方がうまくあしらわなきゃ。いずれ一緒になる相手だからって、結婚する前にお腹が大きくなったりしたら恥ずかしい思いをするのはあなたなのよ」
体を拭いていた手が震える。ただでさえみじめなのに、なぜこんな言い方をされなければいけないのだろう。あふれてくる感情を押し殺し、無言で体を拭き続ける。
「ちゃんと聞いてるの。あなたのためにいってるのよ」
「うるさいな。そんなことできるわけないじゃない」
「できるわよ。いろいろあったけど結局あの子はあなたが好きなんだもの。そんなに意固地にならないで、うまく甘えてあげれば、言うことくらい聞いてくれます」
そう言う声は諭すように優しい。だがその優しさがまた厭わしい。
「あんなやつに媚びろっていうの」
「許嫁に向かって『あんなやつ』はやめなさい。お母さんはね。相手に喜こんでもらえるようにしなさいって言ってるの。それが、なぜできないの」
「もうやめてよ。そりゃあ母さんは、そうやって父さんやレグスを思い通りにしてきたのかもしれない。でも、あたしは母さんじゃないもの。そんないやらしいまねできるわけないでしょ」
言ってしまった。思ったときには遅かった。
「なんてこと……言うの」
ユーニスの声が震えている。逃げ出すように布団の中に潜り込んだ。首にまとわりつくものがある。ペンダントだ。絡みついて来てうっとおしい。引き千切るように外すと、放り出した。鈍い音がする。
「なに」
背中の方で動く気配がした。
「これ……こんな高価なもの。どうして。……ゲールにもらったのね」
「そんなものいらない。捨てちゃって」
「いい加減にしなさい」
怒鳴りつける声に涙が混じっている。
「何でそんなに思いやりのないことを言うの。これを手に入れるのにゲールがどのくらいの対価を払ったか考えた。考えなかったでしょう。ちょっとでも想像したら言えるはず無いわよねそんなこと。分からないわ。どうしてこんなに大事にしてもらっているのにそんな態度がとれるの。いったい何が不満なの」
大事にしてもらっていることになるんだろうか。だってゲールは望んでいないものはくれても、望んでいるものは何一つ与えてくれないのに。
思いを言葉にする気にはなれなかった。母を怒らせたいわけではないのだ。
「いったいどうしてあげたらあなたは満足なの。あなたいったい自分を何様だと思ってるわけ。もう……母さん情けなくて」
ユーニスの言葉の一つ一つがティータに斬りつけてくる。聞いているとだんだん分からなくなっていく。
そんなにも贅沢なことなのだろうか。好きになれない男と夫婦になるのは嫌だ。と、ただ、それだけのことが。共に生きるのなら、共に泣き、共に笑える人とがいい。そう望むことは、そんなにおかしなことなのだろうか。
だが……そう。確かに、贅沢なのかもしれない。そんな風に思える相手など、父とウーゴ師の他には一人もいなかったのだから。
でも。それでも、嫌なのだ。ゲールでは。彼の妻でいるくらいなら、どんなに貧しくても一生ひとりぼっちの方がよっぽどいい。
けれど、子供じみている。わがままだ。大事なものが見えていない。そう叱るのは、ティータを気遣ってくれると思える人たちばかりだ。
だから、苦しい。そしてどんどん信じられなくなっていく。自分も、大切だった人たちのことも。今までの平穏な暮らしも。
そうか……。
閉ざされた牢のなかでうずくまっていた、ロクリスの希望のない瞳を思い出す。
台所女が騎士の若君に自分をなぞらえるなんてお笑いだけれど、命そのものを失おうとしている者と、たかが子供じみた心の平安を失おうとしている者を同列に扱うなんて呆れたものだけれど。
だが、似ていると思ってしまったのだ。
そして……ローウェンは救い出したいと言った。
残念ながらそれは、ティータをではないけれど。
翌日の朝ローウェンは塔には現れなかった。
楽器の代わりに籠を負って薬草園に現れたのは、日も高くなってからだ。籠の中には薄紫の花を付けた草が遠慮がちに入っている。
雑草を取っていたティータの傍らを通り過ぎるとき、少しだけ足を緩めた。
「気持ちの整理はついた。言うのは早いほうがいいよ」
「言わない。手伝いは続ける」
行きかけていたローウェンが振り向く。
「どうして」
昨日からずっと考えてはいた。どうしてなのか。だが、思いつく理由はたくさんあっても、どれ一つとして決定的なものとは思えない。
「手抜きなしのあなたの竪琴が聞きたいから……じゃだめ」
投げ返される表情が、彼のものとも思われないほどにきつい。
ティータはそっと溜息をついた。
「この頃。ううん。もしかしたら父さんが死んじゃってからずっと。なんだか嘘をつきつづけていたような気がするの、あたし。自分にもみんなにも。でもこの何日かは、ちゃんとほんとの気持ちで生きてた。でも、今ウーゴ様のお手伝いを止めたら、きっとまた、自分のほんとが分からなくなってしまいそうなのよ。気のせいだって言われちゃったらそれまでだけど。でも」
見上げると、心の奥まで見透かすような視線がティータを見つめていた。厳しすぎていっそ清々しいくらいに。
「それに……。ロクリス様を見てると自分を見てるような気がするの」
とてもきれいな紫の瞳だった。耳飾りと同じ宝石でできているようだ。
彼は静かに首を振った。凍りつく宝石の色は、籠の中の花の色に変わる。
「そうか……。しかたないね。でもそれなら自分の身は自分で守ってくれる。俺はこんなことには素人なんだ。だから君の立場を考える余力まではない。もしどちらかを取らなければいけなくなったら、ロクリス様を無事に逃がすことを取る。いいね」
覚悟はしていたつもりだった。なのにこうして念を押されると少したじろぐ。けれど、それを彼に訴えるような甘えたまねはできない。
「大丈夫、自分のことは自分で何とかするわ」
ちゃんと上出来に気丈な声だ。
それにしても。
あらためて目の前にいる異国の旅人を眺める。彼の言葉や態度は、ティータの周りの人達のそれとは、なんて異なっているんだろうか。
ローウェンは不思議そうに首をかしげた。
「なに」
「あなたは怒らないのね。せっかく心配してもらったのに、こんな……」
「分かっていて君が選んだことだ。他人が口を出せることじゃないさ」
ユーニスが聞いたら、冷たい。と怒りそうな言葉だった。なのにあまりいやな気がしない。彼はその他人にあえて忠告してくれた。
「そうね……人のこと。ですものね」
ひどく優しい眼差しがかえってくる。
「まあね。たとえ、どんなに仲のいい親子でも、気持ちの通じてる夫婦でも。最後にどうするか決めるのは自分だからね。俺は知ってることは伝えた。それでも君が手伝いを続けたいっていうなら、それは君にとって必要なことなんだろう。たとえそれが、はたからはあんまり賢くない選択に見えても」
ずいぶんな言われようだ。なのになんだか可笑しい。
「たしかにばかみたいね。わたし」
「ばかとは言ってないだろう」
低く、心地よい笑い声が流れる。彼は少し悲しい目をしていた。
「ほんとうはさ。最初からちょっと心配だったんだ。話をしても君がやめないって言い張るんじゃないかって。参ったね。当たらなくて良い勘ばかり当たる」
なぜかふわりと気持ちが軽くなった。