『どんな世界を、生きているかって?』・・・『詩の群れ』から
『どんな世界を、生きているかって?』・・・『詩の群れ』から
㈠
生きているかって、生きている勝手、生きている勝手口。
何だって、そんな言葉遊びを、始めたんだ、だろうだ。
だろ、どんな世界を生きているか、俺もお前も、我々は分からない。
だろう、しかし、それでも、生きているということさ。
㈡
君に問う、自己は自己足るや。
それはそうだよ、確かに、自己は自己以外の、何者でもないからな。
そうか、しかし、自然にまかせて、生きることもまた、刹那の実証だろうから。
だな、その実証を、体現するのが、我々じゃないか、だろうだ。
㈢
俺は言う、どんな世界を、生きているかって?
そうか、それは、一見誰かに聞いている様で、実は、自分に聞いているのかもしれないな、だろうだ。