キチガイプレイヤーの死闘1
「…【思考加速】のスクロールは…」
「ありませんでしたよ?あったら取ってますし」
「そうか…なら…いや無理だな」
俺の粗末な思考能力を見てなのか、城主さんは唐突に【思考加速】のスクロールについて話し始めた。まあ、この城にあったら俺がもう習得しているので、この城には無かったのだが。
「何を考えたんですか?」
「…他の城に攻め入れば一つぐらいは有るだろう。だが、我一人では荷が重い上に、ソウ、貴様では足手まといだ」
「あー…。…そういえば、長距離の楽な移動手段とか無いですか?」
「移動手段か?貴様は飛べばよかろう」
「あ、友達がここに来ようとしていて…」
「ここへ?来る理由がないだろう」
どう説明するべきか。あまり人が沢山いるのが嫌いならば、ここへ連れてこようとしている俺も殺されかねない。
「…俺の友達で、一緒に行動できたらなー…と」
「ふむ。場所次第では我が空間魔法で迎えに行ってもよいが…」
「本当ですか!?」
「あぁ。だが、この城には入れないかもしれぬぞ?」
「あ、それに関してなのですが、そいつはハイグールなんですが、ハイグールの派閥?の主らしく、小鬼を食べて屍鬼へと変異している者もいるらしいのですが…彼女等は吸血鬼になれますか?」
正直、なれないと言われると辛いものがあるし、俺と合流する理由が無くなってしまうのだが、どうだろうか…。
「貴様の友達が冥王の寵愛を受けし者ならば、確実に始祖になれるだろう。だが、それ以外は知らぬ。場合によっては屍鬼から進化出来ぬ者すらいるかもしれない」
「へー…それは才能の限界のようなものですか?」
「才能?…どちらかと言うと器だ」
「…まあ、友達にその話をしてみます」
「そうか」
取り敢えず凛にはその話をするとして、ただ、空間魔法で迎えに行くと行っても目標先が無いと出来ないだろうが、凛のいた場所と俺がいる城の間に目印になるような場所は無かった。正直、空間魔法には期待しすぎないほうが良いだろう。
「じゃあ、俺はレベル上げてきます」
「ああ」
今回は練習では負けることは無くなったことを考えて、吸血だけでは無く、普通に戦うことにした。多分、負けることはないだろう。
蝙蝠の状態で城から出て、数分経つと狼を見つけた。まさに俺が戦ったような感じの狼だ。
「【分体生成】」
「「【血武器生成】【鮮血之双剣】」」
「「【闇魔法】【闇纏】」」
それから行ったのは一方的な攻撃だ。部分蝙蝠化で背中から翼を生やした状態の俺と分体が、空から血武器又は魔法で狼に一方的に攻撃を加える。時々風魔法が飛んでくるが、当たるわけがない。
因みに、【鮮血之双剣】だが、血を自動で【吸血】してくれると共に、今までそれを通じて吸ってきた生者の血の量に応じて、切れ味が上昇する。割とぶっ壊れな気がするが、吸血鬼の【血武器生成】は武器の形は違えど、一番最初は同じような効果らしい。
で、【闇纏】はその名の通り、闇を纏っている。俺のINT値、俺が【闇纏】に込めた魔力量よりも低い魔法攻撃は闇の中に消え去り、物理攻撃も効きづらくするぶっ壊れ能力だが、そんな強い魔法はまだ発動できないので、俺が使用しているのは劣化版だ。まあ、それでも十分強いのだが。
それから5分程かけて問題なく倒せたため、次に向かうことにした。やはり、吸血だけよりも実際に戦ったほうがレベル上げの効率は良いようだ。
それからも、上手い具合に倒し続けていたのだが、それは現れてしまった。
竜だ。
恐らく下位竜だろうが。今の俺では倒すことが出来ない…いや、あの時よりも20レベルは上がっているからもしかしたら倒せるかもしれない。
因みに、俺のステータスはこんな感じだ。
名前:ソウ
種族:下位吸血鬼(始祖亜種)
レベル:56
HP446/446
MP550/550
【STR 136】
【VIT 100】
【INT 140】
【MND 100】
【AGI 230】
【DEX 110】
【LUC 100】
【種族スキル】
【飛行Lv.24】【吸血Lv.32】【音感知Lv.33】【音探知Lv.25】【超音波Lv.30】【麻痺攻撃Lv.31】【毒攻撃Lv.25】【血液操作Lv.23】【血魔法Lv.19】【血液支配Lv.17】【眷属生成Lv.2】【眷属支配Lv.2】【統率Lv.2】【闇魔法Lv.19】【再生Lv.21】【高速再生Lv.10】【分化Lv.13】【分体生成Lv.2】【蝙蝠化Lv.14】
【スキル】
【暗視Lv.105】【酸攻撃Lv.31】【光魔法Lv.6】【熱感知Lv.33】【酸耐性Lv.31】【麻痺耐性Lv.31】【毒耐性Lv.25】【魔力感知Lv.27】【魔力操作Lv.23】【腐蝕攻撃Lv.11】【腐蝕耐性Lv.11】【喰肉Lv.13】【HP自動回復Lv.27】【MP自動回復Lv.25】【超HP自動回復Lv.19】【超MP自動回復Lv.17】【血武器生成Lv.9】【血活性Lv.11】【血液再生Lv.14】
SP0
さあ、ぶっ殺してやるよ下位竜。




