キチガイプレイヤーとキチガイゲーム1
はじめましての方ははじめまして。
そうじゃない方はこんにちは。洗濯紐です。
この作品は複数のゲームをやっている為、一つのゲームのみを追求されたい方はブラウザバックを推奨致します。
また、この作品は『不遇らしいけど何とかなりそうなので無難にやってます』を書く時のテンションがおかしかった時に、元に戻すために書いた作品ですので、頭がおかしかったりしますが、ご了承下さい。
VRMMOというものを知っているだろうか?世に広まっているそれは、圧倒的な凄さによって、全世界の人々を虜にしている。
そして今日も今日とて、新しいゲームがリリースされようとしていた。タイトルは【Death World Online】。地雷臭しかしないそのゲームは、1日ずつ1000人の人々が新しく参加できるようになる。最初に始めた人達が有利すぎるゲームのように思えるが、それは違う。
まず、このゲームには種族を選択する権利がプレイヤーには存在していない。人型になることができる人など、1割も無いだろう。そして、日を追うごとに、ランダムで選出される種族の種類が増えていく。要するに、日を追えば追う程、上位種が選ばれる可能性が増えるのだ。
ゲーム内容はシンプル。全てのプレイヤー達の頂点に立ち、史上最悪の魔王になる事がこのゲームの最大目標なのだ。
舞台は冥界だから、人という種族は存在しない。全ての生物、プレイヤーは魔物となって戦う事が強いられている。セーフティエリアなど、もちろん存在しないし、行く事が出来ない場所も存在しない。アイテムは存在するが、お金は存在しないし、アイテムを売り払うシステムも存在しない。遺跡や宝箱が存在し、そこからのみ様々なアイテムが入手出来る。もちろん、魔物を倒せばアイテムは貰えるが、それを加工する為のスキルや道具は、遺跡や宝箱からしか入手する事が出来ない。
勿論、キャラクターメイキングなどほぼほぼ存在しない。万が一人型になった時に、リアルに悪影響を及ばさないようにする為に、多少の人型キャラをメイキングできるが、それだけだ。
端的にこのゲームを表せば、
クソゲー
である。
正直言ってしまえば、人型でないアバターを動かす事など、補助無しでやるのは無理ゲーだが、補助有りにすると、自分の思い通りに動く事が出来ない事がある。
要するに、足の数が変わっても問題なく動けるよーとか言う、意味の分からないキチガイ達専用のゲームなのだ。
そして俺は今日、このゲームを始めようとしていた。あー、俺?俺は勿論足の数が変わるぐらいだったら問題なく行動できる。
あるクソゲーにて、ずっと四足獣として生活していたので、問題ないのだ。
さあ、始めよう。という心意気の元、ゲームをダウンロードして、開始した。因みにこの冥界。大きさとしては地球一個分の表面分ぐらいあり、球体の内側?というか、裏側が地表となっていると公式には書いてあった。だから、この世界には太陽が存在しない。デフォルトで【暗視Lv.100】がついているのだ。
そして、リリース開始と共にログインした俺の種族は、
バットだった。
…流石に想定外である。四足歩行どころか、空を飛ぶ必要がある、と。
空を飛んだ事が無い俺は、初期リスが空中だった事もあり、落下して一瞬で瀕死状態になった。
名前:ソウ
種族:バット
レベル:1
HP2/10
MP10/10
【STR 0】
【VIT 0】
【INT 0】
【MND 0】
【AGI 0】
【DEX 0】
【LUC 0】
【種族スキル】
【盲目】【飛行Lv.1】【吸血Lv.1】【音感知Lv.1】【音探知Lv.1】【超音波Lv.1】
【スキル】
【暗視Lv.100】
SP3
あ、これはやばい奴だ。