特訓
今回で2話目です!
頑張っていきます!!
気を失って目を覚ますと、もう朝だった。倉庫にも小さな窓から光が射していた。雀なのか外でチュンチュンと囀っている。 angelは山積みの段ボールの上に寝ている。僕は、立ち上がり軽く背伸びをした。辺りを見回すとやっぱり死体は山積みになっている。その山積みの死体の一番上には昨日僕が殺したあの男が雑に置かれている。
「やっぱり僕が・・・・。」
そう小声で呟くと、心臓がバクバクと鳴り始めた。そして目を瞑ると鮮明に昨日のあの男の血まみれの姿と血で染まった自分の手が見えた。
「トラウマだな・・・。」
そう呟いていると、顔の真後ろから声が聞こえた。僕は思わず大きな声をあげて驚いてしまった。
「そんなに、驚くなよ。」
とangelが少し笑いながら困っているような顔でこちらを見ている。
「いつ、起きたの?」
僕は、首を傾げて質問した。
「お前が背伸びをした辺りからだな。それより今、俺の存在に気付かなかっただろ?」
そう言われて僕は、縦に首を振った。
「だろうな。だって気配を消したからなぁ。」
と笑いながら言ってきた。まるで、子供が悪戯が成功した時みたいな笑い方だ。
「でも、俺に協力するならこれくらい出来ないと駄目だぜ?」
angelは真剣な顔でこちらを見ながら言った。
「でも、僕こんなのできないよ?」
そう言うとangelは
「だから、今から特訓するんだよ」
とまた笑いながら答えた。
「特訓・・・?」
「そう特訓。特訓内容は、かくれんぼだ。」
「かくれんぼッ!?」
僕は、その特訓内容を聞いて唖然とした。
「もちろん、ただのかくれんぼじゃないぞ?
このかくれんぼは、俺に見つかるたびにお前の体に切り傷をつける。
まぁ、見つからなければ切り傷はつかないな。」
「わ・・解った。」
これも、僕が生きていくためだ。やるしかない。そう自分に言い聞かせ特訓を始めた
3時間かくれんぼをひたすらやり続けた。そこでangelから学んだことは「呼吸を整える」ということだ。この呼吸を整えるというのは簡単な話リラックス状態にするということだ。何故リラックス状態にするのかというと、殺気や気配、呼吸は何かしらのノイズとなり周りの人間に直感的な気配を与える。しかし、心身ともにリラックス状態ならば気配が消える。
ということをangelに何度も言われた。
それから、3ヶ月・・・・・。
僕の覚えは早くもう気配を消すのは特訓では完璧に近いものになっている。後は実際に使いこなせるかだ。そして、特訓を終え倉庫に戻るとangelが珍しく笑っている。
そして、僕の姿を見るなりこう言った。
「お待ちかねのお仕事だ。」
300人まで残り149人・・・・。
次は3話目・・・・。
もっともっと、書いていくので読んでくださったら是非感想もヨロシクお願いします。