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二代目angel  作者: 長ブー
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はじめて

久しぶりの投稿です。

新しい作品もがんばります。

 僕の名前は田崎涼聖、中学2年の13歳だ。僕は夏休み真っ只中の8月6日はじめて家出をした。

理由は両親が喧嘩し続けて僕に八つ当たりで、殴りかかってきたから怖くて逃げてきたという感じだ。

 そして、むしゃくしゃしていた僕は背後から近づく男に気付きもしなかった。男に気付いたときには僕はすでに後頭部を鉄のような硬い棒で殴られていて、意識も飛びかけていて視界がゆらゆらと揺れていた。倒れて意識が朦朧としているなかひょいと男に担がれた僕の体は感覚的には宙に浮いている感じがした。

 気がつくと僕は、倉庫の中に倒れている。肌にはひんやりとした感覚がある。

「うっ!」

体を起こそうとするも後頭部が痛い。後頭部の痛みに暫らく悶えていると、奥のほうから男が来た。どうやら、この男が僕をここに連れてきたらしい・・・。すると、男が話しかけてきた。

「目が覚めたか。すまないな、少し強く殴りすぎたな。」

そう言うと男は僕の頭に包帯を巻き手当てをしてくれた。そして、起き上がれない僕の体をゆっくりと起こした。僕は、この男が何者か訊いた。

「あ・・あなたは?」

すると、男はこう答えた。

「俺の名前は、"angel"だ。」

エンジェル・・・?この人は何を言っているのだろう?そんなことを考えているのが顔に出ていたのかangelはまた、話し出した。

「angelってのは、俺のニックネームみたいなもんだ。あと、お前は今俺に、誘拐されているんだぜ?」

「あ、そうみたいですね。でも、誘拐って思ってたのと少し違いますね。」

そう僕が答えるとangelは笑みを浮かべながら答えた。

「お前面白いやつだな。そうだな一般的には縛るんだろうけど、俺は誘拐が初めてだからな。だって、俺は殺ししかしてこなかったからな。」

僕はその言葉を聞いたとき自分の置かれている状況をやっと解った。その瞬間、体がガクガクと震えだした。僕はこの男に殺されるのだと思うと、初めて死への恐怖というのを感じた。 

 すると、angelは震える僕を見て話し出した。

「安心しろ。まだ理由は言えないが、もしお前が俺の目標達成に協力するなら今すぐ殺しはしない。

 だが、反抗や嫌がるのであれば、すぐに殺す。」

「その目標というのは?」

僕がそう訊くとangelはおもむろに奥の照明を点けた。

そこには、山積みになった人間の死体があった。僕は強烈な死臭に吐きそうになった。死体には蛆が湧いている。さらに下のほうの死体はかなり時間が経っていて、全身が変色して体の表面には水膨れのようなものが出ていた。

angelはその死体の山を指さしながら話し始めた。

「これは今まで俺が殺した人間だ。多分150人くらいだ。んで、俺の目標ってのはこの数の倍つまり300人分の死体を積むことだ。あぁ、あと俺は殺し屋だ。これは、依頼人の依頼で指定された300人のうちの150人だな。そしてお前に協力してもらうことは・・・・」

「残りの150人を僕が殺す・・・・。」

そう僕が言うと、angelは僕にナイフを渡した。

すると、angelは右奥の部屋から椅子に縛られた男を連れてきた。

「この男は151人目の標的だ。こいつを殺せ。」

僕はその目隠しされ口にタオルを詰められた男を見て、やはり自分には人は殺せないと思った。

でも、殺さないと自分が死ぬ・・・。

暫らく、自分の中で迷いに迷った。そして・・・。

グサッ・・・。そんな鈍くナイフが刺さる音を聞きながら恐怖で目を瞑りながら何度も何度も男の体を刺した。顔や腕に生温かい血が飛んでくる。何度も刺しているとangelが

「もういいぞ。」

と言ったのが聞こえた。目を開けるとそこには、上半身の複数箇所から滝のように血を流し背もたれに寄りかかった男と自分の刺したナイフが男の胸に刺さっていた。

僕は、その真っ赤になった男と自分の手をみて改めて自分が人を殺したことを認識した。

すると、全身の力がフッと抜けた。そして、そのまま気を失った。



 8月6日・・・僕ははじめて人を殺した。



 300人まで残り149人・・・・。

今回はホラー?にチャレンジしました。

これから頑張っていきますので、読んで下さると幸いです。

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