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掌編小説集1 (1話~50話)

希少価値

作者: 蹴沢缶九郎

ドタドタと騒がしく足音をたてながら、太った男は何者からか逃げていた。


歳は四十手前といった所。頭髪は薄く、身なりを見れば、この男がオシャレに無頓着な事は容易にわかる。お世辞にも格好いいとは言えない男だった。


男が建物の角を曲がるとそこは行き止まりだった。男は何とか逃げ場を探すが見当たらない。


そこへ、男を追ってきた女が追い付く。女は男とは対照的な、この世の美を集約させた様な絶世の美女だった。


女が言った。


「もう逃げられないわよ。いい加減観念しなさい。」


「か、勘弁してくれ!!もうほっといてくれ!!」


「ダメよ。さあ、早く裸になって私とHするのよ。」


「い、嫌だー!!助けてくれぇー!!」


世界の総人口七十億人中、染色体異常で男の数が百人をきった世の中では、男の存在は貴重なのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] こんなエロ本がそういえば売られてますねw 時代が追い付いたということなのかもしれません
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