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モフモフ
「あ〜♪」
「あ痛たた!や、やめろ手を離せ‼︎」
「お手手離そうね〜良い子だから、ね?」
「や〜‼︎」
目の前にはご機嫌さんなフィオレと、なんとかその手から逃れようと必死な黒と白のもふもふ。
…取り敢えずフィオ、ばっちいから尻尾を口に入れちゃいけません‼︎
「おい!俺たちの尻尾はばっちくなんてないぞ‼︎」
「そうよ!毎日ちゃんと毛繕いしてるんだからね‼︎」
「え、そうなの?なら離さなくていいか」
「「良くない‼︎」」
汚くないなら別に離させる必要はないからいいでしょ。無理やり離して嫌われたくないし。
「いやいや、今の絶対後者が本心だろう」
「抜け毛飲み込んじゃうかもしれないわよ?危ないわよね?ね?だから離させましょうよ」
「確かにこの世界でアレルギー検査なんてできないし…一応やめさせた方が良いのかしら?」
「「勿論‼︎」」
「ならやめさせるわ」
「「是非お願いします‼︎」」
で、嫌がるフィオを宥めすかしてなんとかモフモフ尻尾を離させる。
ん?あら⁇
「なんであなた達喋ってるのよ」
「「今頃ですか⁉︎」」
こうなった原因は、一時間前まで遡る……