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何故かこうなった

早いもので、あれから一年が経ちました。生まれた子供は私譲りの黒髪と、彼譲りのアイスブルーの瞳をしたとても可愛い女の子だったから、フィオレ(イタリア語で花)と名付けたの。髪の毛ふわふわ、お肌サラサラでめちゃくちゃ可愛いのよ?絶対そこらへんのお姫様より可愛いわね。


あ、そういえばとても今更な気もするけど、私は黒髪碧眼です。まぁ、黒髪はこちらの世界ではだいぶ珍しいみたいだから普段はローブのフードを深く被って隠してるけど。

ん⁇なんでローブなんか着てるのかって?実は今、リュシア(前世の苗字を名乗ったらこうなった)って名前で宮廷薬剤師してるのよ。


何故宮廷薬剤師になったのかを説明するには、まずこの世界の設定から説明する必要があるわ。


コホンッ‼︎え〜、この世界の元になっている(と思われる)乙女ゲーム『奏でる音色は誰が為に』通称ダレタメは、その名前の通り音楽ととても強い結びつきがあるゲームで、登場人物達にはそれぞれ得意とする楽器があり、その楽器を演奏する事で様々な魔法を行使することが出来る。(ヒロインさんがピアノ、キリトがヴァイオリン、私がフルート。その他の攻略対象達の楽器は、機会があれば説明するかもね)


ヒロインさんと攻略対象達は、『国立魔楽器奏者育成学園』通称、魔奏園で出会うの。

魔楽器奏者というのは、自身の魔力が込められた楽器、通称【魔楽器】を演奏して魔法を行使する、誰にでも出来る訳ではない重要な仕事で、国中の才能ある子供には魔楽器奏者になる為に、この学園に通う義務があるの。

勿論私も通ってたわよ。


で、何故それが私が宮廷薬剤師になった事に繋がるのかというと、皆それぞれ使える魔法には得手不得手があってね、私が得意とする魔法がとても珍しい治療魔法(RPGで言うところのヒールの上位種)だったから、それを使ってローザ(森を出て住み着いた港町)で働いていたら、国のお偉いさんだと言うよく分からないお爺さんに目を付けられて、ひと月に今の年収(親子2人でそれなりに生きていける額)の二倍出すと言われて断れず、半強制的に宮廷薬剤師になってしまったと言うわけ。


「ていうか、使ってるのは薬ではなく魔法なのですから薬剤師ではなく治癒魔導師なのでは?」

「そこは気にするでない」


ま、高いお給金+子供と住める(特例)広い官舎を貰えることに変わりないからどっちでも良いんだけどね……。



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