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いざ奴隷館へ

「知らない天井だ」


「よし、テンプレのセリフ言えたぜ」

朝からタツヤのテンションがおかしいのは

やっと異世界に来た実感が湧いて来たのと

今日は奴隷館へ行くからなのだ


「タツヤ様、朝食の準備が出来ておりますが

お持ちしてもよろしいですか?」


「はい、お願いします」


「本日の朝食はスープとパンそしてワイバーンの焼肉です、食べ終わったら廊下に出して置いて下さいでは失礼します」


こっちの世界の食事はなかなか美味しい

ワイバーンの焼肉はコリコリした歯ごたえでうまい、異世界では塩が高いのかと心配していたがそんな事はなかったようでスープにはしっかりと塩の味が付いておりとても美味しいパンも柔らかいし最高だ


「では、食べ終わったから出発〜」


この街は中心にギルドがあり北側に富裕層な南側に貧困層が住んでいる、東側は工場が集まり西側は商人で賑わっている

奴隷館は街の西側にあるらしい


「いらっしゃいませ、本日はどの様なご用件で」


「奴隷を買いに来た」


「かしこまりました、こちらへどうぞ」

店員に連れて来られた場所はギルドの個室の様な場所だった、違う所と言えば少し小洒落た感じだという所だろうか


「お客様本日はどの様な奴隷をお買い求めなのでしょうか」


それなりに強気の方が良い奴隷を出してくれるらしいから(道端のおっさん情報)

「ここにはどの様な奴隷が居るんだ」


「それはそれは沢山の奴隷を用意させて頂いております、お客様は犯罪奴隷か借金奴隷

捕虜奴隷のどれがよろしいでしょうか」


犯罪奴隷は犯罪を犯して奴隷階級に落とさた人、借金奴隷は自分で借金をし過ぎて返せなくなったり親が借金の返済に当てるために売られた人、捕虜奴隷は戦争で捕虜として捕まった人だった


「犯罪奴隷以外で」

犯罪を犯した奴なんぞ近くに置いて置けるか


「かしこまりました、使用方法は戦闘でしょうか、生活でしょうか」


戦闘は戦える奴隷、生活は戦え無い奴隷

どちらも夜の事はしても良い

戦闘の方が戦える分高くなっている

冒険者をやって行くには仲間が要るしな


「戦闘で」


「かしこまりました、他に要望はございますか」


「常識がある女なら何でも良い」


「かしこまりました、ではこちらの資料からお選び下さい」


龍也の前には沢山の資料が置かれた、この資料には奴隷の値段、名前、年齢、性別、使用武器、使用魔法、その他の特技そして似顔絵が描かれている、何とこの似顔絵が、写真と同じ様に精密なのだ、これは写生というスキルを使っているからだからだそうだ


「気に入られた奴隷が居ましたら近くの店員にお声を掛けて下さい」

そういうと店員は出て行った


資料の数は約120枚ほどだったが

3人にまで絞り込んだ


1人はクエストの違約金が払えなくなり奴隷落ちした人族

顔は中の上ぐらい


1人は貴族の家にある高級な絵破ってしまい絵の賠償金を払えなくなり奴隷落ちした人族

顔は上の下


もう1人は、部族間での戦争で負けて賠償金が払えないので売られてしまった獣人族

顔は上の上


そう、この獣人族頭から犬の耳がそしてお尻からは尻尾が生えているのだ‼しかも顔は好みストライク


「この3人を1人ずつよくでくれ」


「かしこまりました」





1人目が入ってきた


「うわ、貧乏そうだし性格悪そうこんな奴の奴隷とか最悪じゃん」


こいつ初対面なのにいきなりそんな事言うか普通?


「でお前のギルドランクは何だ」


「何で教えなくちゃいけない訳?意味わかんね〜キモイね」


何だこいつはムカつくなこいつを買ってボコボコしてやろうか


「もう、イイです」

こんな性格の奴なんぞ近くに置いて置けるか


店員が奴隷を連れて行った


「本当に申し訳ありませんでした我々の教育不足で、その代わりサービスさせて頂くので」



2人目が入ってきた


いきなり唾を吐いて来た

そして勝手に出て行った


意味が分からん?


「本当に申し訳ございません」


店員は頭が飛んで行くんじゃないかと思うほど頭を下げていた




「俺は常識がある女と言ったよな何だあの2人は馬鹿にしているのか」


実は次が本命だから気にしてないけどね


「本当にすみません」


「次はまともなんだろうな?」


「次のものはしっかりとしておりますが、村が焼かれて奴隷に落ちたので少々混乱しているのか口数が少ないですが…」


「その位は気にせん連れて来てくれ」


「…かしこまりました」


店員は少し連れて来るのをためらっているようだった


入ってきたのは顔中アザだらけで

焼けど跡も多数ある娘だった


「リメルです、獣人族です、家事が出来ます」


奴隷だって商品だから綺麗だろうと思っていたが奴隷は物同然に扱うという意味が分かった、俺には奴隷を買うことなんて出来ない、あんなに奴隷に憧れてた自分を殴りに行きたい


「…分かったもういい」


リメルは連れていかれた


「すみません、王族の方が奴隷を見に来てそれであんな姿にされて」


リメルが連れていかれるときの顔が頭のなかを巡っていた、売れ残ったら売春宿に行くか鉱山送りかどっちかだったか


「リメルの値段は」


「リメルは金貨1枚と大銀貨8枚だったのですが見た目があの様になったので大銀貨4枚で、しかしお客様にはうちの奴隷がご迷惑をお掛けしたので大銀貨1枚でいかがでしょうか」


俺の手持ちは銀貨4枚、後銀貨6枚足りないどうしよう、リメルを買わなければ俺は一生後悔する


「銀貨4枚にはならんか」


「しかしお客様、本来は金貨1枚と大銀貨8枚の奴隷を銀貨4枚には流石に難しいです」


「分かった、今日は帰る」


「お待ちください、上の物と相談してきますので」


リメルはこれを逃せば売れないと考えたのか上司に相談しに出て行った


ここに来なかったら良かった、奴隷を買ったら余計に奴隷産業が盛り上がると頭では分かっているのに自分のエゴの為に今リメルを買おうとしている


「お客様、銀貨4枚でお買い上げありがとうございます、契約を致しますのでこちらへどうぞ」


連れていかれた部屋にはリメルと契約書と首輪が用意されていた


「では、契約を始めます契約書にサインをお願いします」


契約書には奴隷リメルを買います

後ほど問題が発生しても当店では責任を一切持ちません

としか描かれていなかった


「では、首輪に血を垂らして下さい」


俺は店員が渡してきたナイフで親指の腹を切った


店員はリメルに首輪を着けて何かを唱えると首輪が光った


「これで契約は出来ました、奴隷についてちゅうい事項をお聞きになりますか」


「いや、いい」


早くここから離れたいのだ


「ありがとうございました、またのお越しお待ちしております」


そして俺は宿に戻ってきた


「俺は疲れたから寝る、部屋の中で自由に過ごしといて、寝るときはベッドを使う様に」


一方的に会話を終わらせてソファーで寝たのだった


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